伝説にするには勿体なさすぎる
購入済み 2016年04月25日
懐かしい作品ではない!
この上下巻は 大きな展開の要素がちりばめられている。この二巻で終わってしまう事には、とうてい納得いかない。谷ジロー氏本人もあとがきに記しているように、この地球氷解事記をプロローグとして、一つ一つの要素を再構成し、ぜひ完成された作品を味わいたい。
間違いなく、昨今の内側に沈みこんでいくようなものの多いSF作品の中で、懐古的になるようだが、70年代〜80年代のキラキラと輝くような、エンターテイメントと壮大なテーマを併せ持った、骨太のSF超大作につながるものだと確信する。