あらすじ
エイトたちに贈った結婚指輪が世間で大評判となった結果、大量の指輪制作依頼がジルクの元へ。
このままではプライベートがなくなってしまう――と危惧したジルクは実家へその生産を丸投げしようとするのだが、
ルーレン家の工房を取り仕切る弟・アルトから「あるパーティーに出てほしい」と交換条件が出されてしまう。
プライベートと条件を天秤に掛けたジルクはしぶしぶパーティー出席することにするのだが――!?
目指せ、優雅な独身生活!
錬金王が贈る新感覚(?)スローライフ・ファンタジー第2巻!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
魔道具師ジルク=ルーレン。妹イリア、弟アルト、父レスタ、母ミラ、弟の嫁フィーベル、弟の子供アベル、妹の旦那ルードヴィッヒ、妹の子セーラ。
友人の服飾デザイナー、レナード=アクィナス、隣人のバイオリン奏者カタリナ=マクレール。ジルクの工房で働くトリスタンとルージュ。
結婚指輪の制作を実家に丸投げし、交換条件にアクィナス家のパーティに参加、コーヒー好きのブレンド伯爵からはアルトとともにミルの制作依頼を受ける。
湖畔でエイトと一緒に燻製肉とハイボールを楽しむ。
バーではマスターのエルフのエルシーに燻製肉をふるまい、代わりに日本酒の仕入先のホムラを紹介してもらう。
大吟醸など銘酒やグラス、味噌、醤油を仕入れ、和食を楽しむ。
露天のまずい焼き鳥に不満、自宅で本格的な炭火焼鳥をつくり、煙がカタリナのほうにも漏れたのでお詫び代わりに焼鳥串を何本か渡して帰ってもらう。
宝具のカメラを手に入れたので街で写真撮影、レナードとカタリナの衣装モデル撮影を引き受ける。
ブレンド伯爵のコーヒー普及のためのパーティに招待、ミルも増産、いつの間にか喫茶店マスターのロンデルを含め珈琲普及とバリスタ育成の同志にされている。
宝具「音の箱庭」に演奏の録音をするためカタリナ以外の楽団メンバーに依頼、奏者のローラに惚れられ、演奏の後食事にいくが、自宅のヒラメを食べるためさっさと帰る。
東の森で動物などの写真撮影を楽しむ。ケヅールの写真は失敗。
ようやくクーラーの制作にとりかかるが、ミルが発売当日数時間で完売、もっと台数がいると魔道具店の店主たちに詰め寄られる。
匿名
世界が基本的に自分で完結してるからこその行動。
清々しいまでの傍若無人さとそれを成し遂げることの出来る地位や金など全てに恵まれているがゆえであるけど、あまり憎めない塩梅なのが絶妙な作風。
傍若無人な主人公に振り回される周りを見て楽しむ作品かと。
お腹が空きます
独身貴族になるには『ものぐさではダメ』だということがこの作品を読むと良く分かります。
ジルク氏、かなりマメです。
全て自分が快適に暮らすために覚えた技術だとしても大したもの。焼鳥、美味しそうだなぁ。
料理が面倒だからとコンビニの常連になっているようではただの『独身』ということですね。
Posted by ブクログ
とーっても読みやすい取っ付きのいい作品です。
大事件も起きないし、主人公ジルクの独身大好きうんちくは鬱陶しい。
反面ロマンス発展は無いと確定されると、どんな美女が出てきても期待しない分安心して読める。
ジルクの自分勝手な面は羨ましい。
イラスト美麗
Posted by ブクログ
優雅なお一人様を満喫する青年の日常。
貴族としてのマナーやルールを持ち出して相手の行動を縛るなら、自身も高貴なる者の義務を果たさなきゃだめでしょ。
なんて、主人公の行動にツッコミを入れたくなった。
貴族としての責任を弟に丸投げするのなら、貴族としての特権を放棄すべきでしょうよ。
一人時間を充実させるための、食や趣味のこだわりに、それを支える資金を稼ぐための仕事。
自分の人生は自分のために使いたい。
より人生を楽しみたい。
そのために、他人がもたらす煩わしさは極力排除しようと逃げ回っている主人公は、次はどんなこだわりを見せてくれるのだろうか?