あらすじ
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって――。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。
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読んでよかった
後半からの怒涛の展開に引き込まれました。
ストーリーもそうですが、作画も魅力的で何度も読み返しています。
最後の窓に貼ってある4コマ漫画が切なくて最高でした。
Posted by ブクログ
漫画を描いた漫画。京本と藤野の努力が凄くて、漫画内の週刊少年ジャンプで準入選取った時は自分も喜んだ。で、ハッピーエンド!っておもたらちょっとバットエンド。京本が謎の男に殺された時は涙もろくなった。学校に先生が持ってきて、家のテレビで映画みてから原作を学校で読んだから、まぁまぁ深掘りできた。例えば最初の黒板のDon,tとルックバック合わせたらドントルックバックになったりとか知った。家にも原作があったけど、学校で読んでから読んだから学校で感動した所をまた家で無限に読めるから嬉しかった。藤本タツキさんすげ〜
Posted by ブクログ
広義に創作と括れる活動をする人には刺さりまくる気がする。
何か物を作るって事を具体的な「絵を描く」って事から「生きる」だと解釈する事もできると思う。
そう考えると生命への賛歌だと思う。
色んな隠し要素みたいなのが散りばめられててそれを探すのも楽しい。
映画もめちゃくちゃ良かった。
『ルックバック』レビュー
藤野と京本、2人の関係性は、正直ちょっとしたサンドバッグの打ち合いみたいだ。京本が才能のパンチを繰り出し、それを受けて藤野が「私も!」と必死に反撃する。でも、試合が終わった後に「やっぱり京本には敵わないや」と藤野がリングの隅っこでしょんぼりしている、そんな図が頭に浮かぶ。創作って、こういう痛みを伴うものなんだろう。
藤野がランドセルを背負ってスキップするシーンは、まるで子どもがクリスマスプレゼントをもらった瞬間みたいだった。光が反射する水たまり、風に揺れる髪、そのすべてが「私の人生、これでいける!」と叫んでいるようだった。この感情の振り幅はアニメならではで、そんな「喜び」が爆発する瞬間こそが創作の原動力なんだろうなと思う。
京本にとって藤野は「外の世界」だった。それまで引きこもっていた彼女が、藤野という名の観覧車に乗せられて「こんなに広い景色があるのか」と驚く。そしてその観覧車を降りた先に、人生という遊園地が広がっていた。引きこもりだった京本を外の世界に引っ張り出した藤野は、彼女にとってまさに神様だったに違いない。
でも、藤野にとっての京本はどうだったのか?京本があまりにも絵が上手いせいで、藤野は「私なんて」と自分を否定する。それでも、京本と一緒に漫画を描く時間は藤野にとって何よりも特別だった。「背負うもの」だった京本との時間が、最終的には「抱くもの」になったというのは、映画で特に強調されていたと思う。人間関係って、こんな風に変わるものなのかも。
このマンガを語る上で、京アニ事件の影響を無視するのは不可能だ。美大襲撃事件は、現実の悲劇に対するレクイエムとして描かれているように感じた。京本を襲った悲劇は、「創作が持つ影の側面」を否応なく思い出させる。創作が他者に与える影響力って、時に想像を超えてしまう。
『ルックバック』は、創作の苦しさと喜び、その両方を描き切った作品だった。藤野と京本の関係性を通じて、「なんで描いてるの?」という問いを観客にも突きつけてくる。この問いに対する明確な答えはない。でも、それでも続ける理由が、あのラストの藤野の背中に詰まっているように思う。
観る人それぞれが、自分の背中を振り返りながら、この映画をどう受け取るかが問われている。『ルックバック』は、観終わった後にも自分の中で会話が続いていく、そんなマンガだった。
Posted by ブクログ
たったの500円弱で京本さんのこの笑顔を見れるのは安い。と思うぐらい。
映画が先でしたが、原作に触れて本当によかったです。いらないものは、全て削ぎ落とし、伝えるべきことだけを詰め込んだような作品に感じました。純粋さのある作品で、チェンソーマン(未履修ではありますが)とはまた違う作風に感じました。個人的な感想としては映画は特に放火犯に読んでもらい、漫画は創作側に読んでもらいたい作品な気がしました。
匿名
これは面白い
「好きに理由なんてない」って感じで絵にのめり込んでいくのめっちゃいいなってなった。最後終わり方切ないなぁ
匿名
ジャンプ+で読み切りを読んでとても続きが気になったので単行本も買いました。
最後の藤野が京本に漫画を読ませて2人とも楽しそうなシーン、セリフがほとんどないけどグッときてしまいました泣
本当に2人ともいい子すぎる!T^T
同志だった彼女と私
読んでるとクリエーターとしての主人公達の情熱も伝わってくるし、マンガという媒体を上手く利用した、無音カットでの表現力に感心する。
途中でのやや分かりにくいシーンと、見分けが付き辛いキャラクターがちょっと気になるけど・・・
傷心の主人公を励ます声が聞こえそうな描写に、とても切ない気持ちになる。
匿名
名作
小学四年生の藤野はマンガを描くことが大好きな女の子。
どれくらい好きかというと定期的に発行される学級新聞に四コママンガを掲載し先生やクラスメイトに見てもらうのを恥ずかしいと思わないくらいだった。
掲載されれば先生もクラスメイトも面白いと絶賛。
将来は漫画家になるつもりかとクラスメイトに聞かれるもあまり乗り気ではなく運動神経がいいためスポーツ選手のほうがいいかもというくらいの心持ちだった。
そんなある日藤野は担任から四コママンガの枠をひとつ隣のクラスの子のために譲ってほしいと打診される。
なんでもその女子、京本は不登校らしく学校には来れないがマンガなら描けそうと言ったかららしい。
学校にも来れない軟弱者が描くのは難しいと言いながらも了承した藤野がその後目にしたのは圧倒的な画力の背景画で描かれる京本の四コママンガだった。
自分が描いた作品が圧倒的に見劣りしているのは藤野だけでなくクラスメイトたちも感じ取っていたらしく、その反応を知った彼女は画力アップのためにマンガを描くためのスケッチブックや色々な本を買い本格的な絵とマンガの練習を始めた。
少しずつ画力もマンガもスキルアップしていが隣に掲載される京本の作品には遠く及ばない。
いつしか6年生になっていた藤野は友達からマンガを描くことに対して否定的な意見を言われる。
そしてついに彼女は筆を折り、マンガを描く前の日常を取り戻す。
しかし卒業式の後、担任に言われて京本の家に卒業証書を渡しに行った藤野が見たのは廊下に積み上げられた大量のスケッチブックだった……。
とても話題になった作品。
色々心に来てしまうが、連載ではなく読み切りなので感覚的にノンストップで物語に没入できる作品だった。
頑張れそう
何回も読み返してしまう。2回目以降はp47で毎回うるうるしてしまいます。
そうだよなぁ〜。お金もらって生きるために仕事しているって固定観念になっているけど、その価値観は自分を狭めていることに気付かないんだよ。と、しみじみ。。
この作品が、小学生の純粋な藤野ちゃんがダメダメな私に教えてくれました。きっと何回も思ったことはあるんだけど忘れてしまうんだよ笑。忙しいと特に。時々立ち止まらないとね。
ネットで話題の
発表時と変更時の2回、ネットで話題になった作品。単行本には変後のものが収録されるのかと思いきや、それともまた少し違う台詞になっている。本音を言うなら変更前のものが収録されてほしかった。
魂の震える表現
「藤野ちゃんはなんで描いてるの?」の問いにフラッシュバックする、セリフすら一切ない、数ページにわたる京本の笑顔。
不特定多数からの承認欲求だけで四コマを描いていた藤野が、本当に漫画を描きたいと思ったきっかけとなった、かけがえのない友達の愛情が溢れて、藤野に再び描く力を与える圧巻のシーンに釘付けでした。
思わず雨の中に踊る小学生時代のシーンを見返してしまった。
感動の一言に尽きる。
Posted by ブクログ
アニメは視聴済み。内容はアニメとほとんど内容は同じ気がする。ベータ世界線に移ったあとが、いまいちついていけず。アニメではすんなり内容が入ってきたので、うまく表現されていたんだなと認識した。
Posted by ブクログ
感想
こうゆうのめっちゃ好き、思いを作品隠して伝える的な。まあ俺は読み取りの能力が低いため、考察やら解説やら見ないとわかんないんだけど。
何度か読み返したい漫画
ウェブで話題になった際にリアルタイムで読んではいたが、読み返したくて単行本が出たということで購入して再読。子供の心理描写、時間の流れの表現、現実の社会問題、作者自身を思わせる登場人物、異なる世界線の組み込みなど、多くの要素が含まれていて考察をすることに楽しみを見出すこともできるだろうが、単純に読んで強い思いや迫力を感じて何度か読み返したいと思った。読むたびに少し感じ方が変わったり新たな気づきがある漫画。