あらすじ
魔術師セノーテ・シュトレーンを知らぬ者は、この国にはいない。わずか22歳の若さですでに魔術師団内では一二を争うと言われる実力の持ち主であり、月下の妖精・青銀の百合と囁かれているほどの美貌の持ち主。そんなセノーテに、騎士ルトルガーは嫌われているらしい。普段、凍りついたような無表情で誰に話しかけられてもつれなく避けるセノーテが、ルトルガーにだけは異なる顔を見せるのだ。ろくに言葉を交わしたこともない間柄なのに、いつも遠くから突き刺すような視線で睨み据えてくる。そんなある日、ルトルガーはセノーテのメイドが彼の私物を盗む現場に遭遇する。金目の物を狙っての犯行ではなく、セノーテを想うがあまりの犯行だったが、セノーテは彼女の気持ちがわからないという。「好いていたら、相手のものを盗みたくなるものなのか?」セノーテに尋ねられ、恋愛に疎いルトルガーは戸惑いながらも「想いが深まると、そうなるのかもしれません。ハンカチなどが手元にあれば、その方をより近く感じられるのでしょう」と曖昧な答えを口にする。するとセノーテは、なぜかルトルガーに「私のハンカチと君のハンカチを交換してほしい」と頼んできて……。
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激甘なお話
平民出身の第三騎士団所属のルトと、煌めく美貌と随一の魔力を持ち月下の妖精と讃えられるセノーテ。
なぜかセノーテにいつも睨みつけられていると思っていたルトだったが、実は片想いされていたとは!
あっという間に恋人になり、ひたすら溺愛の日々。不穏な事も起こらず、甘々な2人を堪能できる。
何度もかみしめたいかわいらしさ
本編はルト、番外編はセノーテの語りです。このお話、とても好きです。何かとてつもない事件が起きたりはしないけれど、幼い頃から魔術塔で暮らすセノーテにとっての保護者のような騎士団長と魔術師団長の温かい後押し(にやにや)に助けられ、二人の仲が縮まっていきます。その進展する時のきっかけとなるセノーテの言動が可愛くて、可愛くて。恥ずかしがったり照れたりはするけれど、駆け引きや策略とは無縁で、まっすぐ。ルトが危なっかしくて目が離せなくなるのも道理です!ルトの方も逃げたり誤魔化したりせず、覚悟を決めるのは平凡な男ではないと思います!穏やかで、心が温かくなるようなピュアな二人の愛を何度でも噛みしめたい。大好きな話になりました。
刺激は少なめでもそこがいい
『騎士の鍛錬場に現れる誰もが憧れる魔術師、
その魔術師に睨まれる1人の騎士』その設定に興味が湧いて購入
ゆったり読み進められるところが良かったです。
ルト視点で進む話に後半セノーテ視点が加わり幸せ感がUP
良かった!
朴念仁というか無骨な騎士と妖精のような魔術師さんが終始イチャイチャしてるお話。
ほんわかしてるめっちゃ美人さんの受けが、すっごく攻めに惚れちゃってるの良いですね。
短めのお話ですが、甘い気持ちになれました。
終始あまあま
終始甘々です。
特に危険もトラブルもなく、世間知らずで超絶美人、優秀な魔術師である
受けにひたすら思われる朴念仁の攻めの視点で話が進みます。
朴念仁ゆえに自分の思いに気がつかず、攻め受け両方の上司の後押しで
両思いに。
ひたすら甘いので、疲れて頭を使いたくない時に読むにはピッタリでした。
とても良かったです
堅物・不器用・朴念仁な騎士ルトと、そんなルトに片想いしているクールビューティな魔術師セノーテのお話。
本編はルトサイド、番外編二つはセノーテサイド。イラストは表紙のみですがもっと見たかったです。
好きなカップリング属性なのと番外編も収録されているので大満足!とっても萌えました!
騎士ルト攻めさんと、魔術師セノーテ受けさん。この二人の距離感が、穏やかに、けれどもえちちが甘く甘く描かれていますw とにかくイベント事があっても、それを描く、というより二人が徐々に近づいていくのを描いています。ですから山あり谷あり、というのとは、全く違います。
このような描かれ方の物語は初めてですが、これはとても心に残る作品となりました。有り難く〜
惜しむらくは、挿絵が無かったこと。そこが残念でした。