あらすじ
バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。一方、元服役囚ジョン・ヒルトン殺害事件、担当刑事の捜査における不作為がおかしいことにバラードは気づく。現場を縄張りにしていたギャング団のストリート・ボス、エルヴィン・キッドに聴取していないし、現場周辺の売人のひとり、ディナード・ドーシーは麻薬取締課の情報屋だったため、取締課からのドーシーはなにも知らないという連絡だけで追跡捜査をしていないなど。また、なぜ担当ではないトンプスンが殺人事件調書を盗んだのかも疑問だった。事件を解決するためではなく、解決させないために盗んだのか、とボッシュとバラードは疑問を抱く。やがてキッドとヒルトンが、同時期に刑務所に収監されていたことが判明する。絵が得意だったヒルトンが残した獄中でキッドを描いた絵から、ふたりが恋人同士であった可能性が浮かぶ。
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Posted by ブクログ
(上巻より続く)
ボッシュの娘の大学での侵入事件は
あっさりと解決して良かった。
警官ではなくて、司法の道を進むつもりのようだが。
それとバラードが「レイトショー」になった原因の
元上司を追い込めたのは面白かった。
でも、衝撃だったのは、
ボッシュが白血病になったということ。
前回もシリーズの最後なのではと、
びくびくしながら読んでいたが、
いや、シリーズにいつか最後が来るのは仕方がないが、
できればボッシュがこの世からいなくなるのを知りたくはない。
例え、バラードがその闘志を引き継ぐとしても。
Posted by ブクログ
本筋の事件とは別に幾つもの事件について同時並行的に進行していく。それらがラスト100ページ(適当)バタバタと判明していく。そこのところはご都合的な感じを抱かせずハラハラとページを捲らせる。
型破りでありながら自らのライフスタイルへの拘りを見せるバラードと老いてもなおアクの強さと粘りが衰えないボッシュ。次も期待したい。
作品紹介・あらすじ
バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。一方、元服役囚ジョン・ヒルトン殺害事件、担当刑事の捜査における不作為がおかしいことにバラードは気づく。現場を縄張りにしていたギャング団のストリート・ボス、エルヴィン・キッドに聴取していないし、現場周辺の売人のひとり、デナード・ドーシーは麻薬取締課の情報屋だったため、取締課からのドーシーはなにも知らないという連絡だけで追跡捜査をしていないなど。また、なぜ担当ではないトンプスンが殺人事件調書を盗んだのかも疑問だった。事件を解決するためではなく、解決させないために盗んだのか、とボッシュとバラードは疑問を抱く。やがてキッドとヒルトンが、同時期に刑務所に収監されていたことが判明する。絵が得意だったヒルトンが残した獄中でキッドを描いた絵から、ふたりが恋人同士であった可能性が浮かぶ。