あらすじ
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか」
さよならの向う側と呼ばれる場所にいた男、案内人はそう言った。
人は亡くなった時、最後に一日だけ現世に戻って
会いたい人に会える時間が与えられる。
ただし、その中で会える人は、
『あなたが死んだことをまだ知らない人だけ』。
人は最後に大切な人に会いに行く。
きっとどんな困難が待っていても、人はそれでも大切な人に会いに行く。
そんな、さまざまな人たちと案内人が織りなす、最後の再会を描いた純度100%の温かい感動の物語。
今すぐ、大切な人に会いたくなる物語が、ここにある――。
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Posted by ブクログ
こんなに泣いたのは久しぶりです。
どの話もとっても良くて泣けたのですが特に4章の美咲と大倉の話が号泣でした。
『生きるということは誰かとの繋がりがあることなんだよ。
大切な人が傍にいてくれることはこんなにも幸せなことだっとんだね。』
この本を読んで、この何気ない日常って当たり前じゃないんだよなてことを思い出させてくれました。
おはよう、おかえりなさいって言えるのって当たり前じゃないんですよね。当たり前の事に感謝し口にしなくちゃいけないですね。
Posted by ブクログ
死んだことを知らない人に会いに行く物語
子供の大丈夫が本当に大丈夫と感心したとき、
親の気持ちを知ったとき、何気ない日常が幸せと感じたとき、本当に大切にしている人にまた会えた時
それぞれの感情が身に染みて温かい気持ちになった。
すんなり読めた小説
Posted by ブクログ
亡くなった後、24時間だけ会いたい人に会いに行くことができる。ただし、自分の死を知らない相手に限る。
既に設定から面白い。
途中で一話目に出てくる先生の教え子と思われる人物が現れたので、思わず溺れたのを助けたのも一話の恩師かと思った。それゆえに4話目に急に他の話が繋がり出したのは唐突な印象もあふ。
3話目のコータローが猫だったのにはすっかり騙された。
最終話、案内人さんの過去の話なのはある程度読めてはいたけど、こんなに一途に待っててくれるの嬉しいよなあって少し涙ぐんだ。