【感想・ネタバレ】台湾のお弁当:地元っ子が作るいつもの味、見せてもらいました!のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

「台湾では外食中心」というイメージがあるかもしれませんが、実は“手作りのお弁当”を持って出かける人が意外といるんです。

朝早く起きてお弁当のためにおかずを作るというよりは、前の晩の食卓に並ぶ料理が次の日のお弁当のおかずにもなることがスタンダード。
だからといって手を抜いているというワケではなく、そこにはおいしく食べるための手間と愛情が潜んでいます。

手作りのお弁当が生まれる理由はさまざまです。

健康のために自分で作るお弁当、愛する妻のために作るお料理好きの夫によるお弁当、大好きなおばあちゃんが大学生の孫のために作るお弁当、かわいい娘のためにお父さんが作るお弁当、故郷の味をぎっしり詰め込んだお弁当−—
そんな、いつものお弁当。

いつ、どこで、誰が食べるのか、誰がどう作るのか。
一つひとつのお弁当にそれぞれのストーリーがあります。

本書では、そうした台湾の方10名の“いつものお弁当”の景色とレシピを紹介しています。

一つのお弁当につき、おかずは大体3〜5種類。
ごはんの上にドーンと載っている豪快な見た目ながら味はどれもじんわり優しくて、おいしくて食べるとなんだか元気になるような……。
同じメニューでも家庭によって作り方や材料が違っていたり、人気の食材が見えてくるのも興味深いところです。

いつものお弁当が見せてくれる、台湾の暮らしの風景とおいしい味わいを、ぜひ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

こういう本たくさん出てるけど、これはけっこう読み心地がよかった。お弁当を通じて台湾の人たちの人間どうしのつながりの濃さとか、元気いっぱい自分のおかれた場所で生活している感じがよかった。本で知るのは一部分だろうけど、お弁当を紹介してくれている皆さんが幸せそうに感じられた。
いつもながら、レシピなくてもいいのになあ。台湾のお惣菜つくるのなんて日本でまねしきれないもの。写真で見せてくれるだけで十分楽しい。

0
2022年12月13日

Posted by ブクログ

台湾で暮らす人びとの生活を映すお弁当とそのレシピ。


料理本というよりは生活史のなかのお弁当にクローズアップした一冊。台湾といえば外食文化のイメージが強いけど、職場や学校にお弁当を温めるための大きな蒸し器があるくらい、弁当派も多いらしい。ベトナムかどっかのお土産でステンレスの二段弁当箱をもらったことがあるけど、そもそも蒸し器に入れても平気なようにステンレス製なのだということは知らなかった。
台湾では大きいホットクックみたいな電気調理鍋が一般家庭に普及していて、これもお弁当を温めるのに使えるし、もちろんおかずを作るときも活躍しているようだ。場所取りそうだけどすごく便利そう。紹介されている10人(観光関係の仕事に就いている人が多い)のお弁当の写真はとにかく味覚を刺激する。おなじみの茶葉でひび割れ模様をつけたタマゴのレシピも勿論載っているし、漬物を上手に利用したおかずが多くてぜひ参考にしようと思った。高菜入り豚肉団子は絶対に作る。にんにくしょうゆの味付けが多いのも、おかずをいちいちアルミカップに入れたりしないのもそれでいいんだと勇気がでる。
冒頭の「お料理の前に」「レシピページの見方」があまりにも親切で面食らったのだが、お弁当から自炊をはじめる人のハードルを限界まで下げつつ、広がる楽しい世界も教えてくれる本だと思った。

0
2023年03月25日

「暮らし・健康・美容」ランキング