あらすじ
日本の森林は多様性、豊かさともに世界がうらやむような資源である。しかし、国はその活かし方を理解できていない。全国一律の補助金でコントロールする発想、素晴らしい伝統木造をないがしろにする制度、合理性に欠けるバイオマス発電推進、そして国民が知らぬ間に導入される新税……。これでは宝の持ち腐れが進む一方ではないだろうか。国内外に足を運び、考え続けてきた研究者だからこそ書ける切実なメッセージ。
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Posted by ブクログ
おそらく当たっているのだろう。読み応えあり。読み進まないのはげっそりするからだろう。政策がうまく期のしてないのは林業もそうなんだな。
Posted by ブクログ
森を取り巻く環境について知るべく読書
メモ
・日本の伝統木造の構法や技能の可能性
・自国の伝統文化は国益に直結する
・本来A材として売るべき丸太もB材として売らざるを得ない状況が発生している。A材は高く売るべきだが、バイオマスのエネルギープラントに流れ出す状況も。
・日本の木材は含水率が高い。バイオマス燃料化には一苦労。特に針葉樹の杉が今は増えている。
・我々はバイオマスというと再生エネルギーを想像するが、欧州では熱を想像する。
・ドイツでは熱も利用しないと買取対象にならない
・FIT制度やバイオマスプラントの存在がA在まで燃料化する、熱利用法を無理やり探す必要まで生じている
・買い手が一方的に値段を決める。ひたすら量を出す林業に。地方公共団体単独でも補助金あり、木を切って出す作業にお金がもらえるような状態、生産サイクル改善インセンティブが消失
・中欧では農業の延長で行う農林家が多い