【感想・ネタバレ】真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日本における左翼と言われる政党・組織の歴史と思想を元社青同に所属していた佐藤優と社会党シンパ?だった池上氏が対談形式で解説。
まずは敗戦直後の共産党の躍進から1960年までの社会党の労働運動との関係性や新左翼の分派等その興隆を描く。
本作は、コロナ禍後により先鋭化するであろう格差社会に向けて資本主義の対抗する思想としての社会主義や共産主義の復活を予見している。
その上で過去にこのイデオロギーが、結果が手段を正当化する理屈の上で大きな過誤や多くの市民の離反を生じたことの反省を教訓とすること願って書かれたものであることを宣言している。
前提としての未来予測やかかる予見がどこまであたるかは不透明だが、1つの仮説として合理的な予見であると思う。
そしてそれらのイデオロギーが新たな時代に変容した形で社会、国家に必要とされることはあるかもしれない。
その意味でも本書の過去の総括は貴重だと思う。

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2022年04月03日

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