あらすじ
「こうされたかったんだろ? 望み通り抱いてやる。」
凄絶な色香のヤクザに毎夜快楽に染められて……。
就職活動が上手くいっていなかった七海は、暑さにけぶる夜、なぜか亡き母を想っているはずの巽に抱かれていた。ヤクザで傲慢で自分勝手な男とわかっているのに、巽に焦がれる恋情を消すことができない。こんな関係は終わりにしたい――。そう思うのに、触れられると期待に疼くカラダは濡れていく。爛れた数日を過ごし、七海はある場所へ連れ出されて……!?
感情タグBEST3
ダークだけど面白かった
作品はグイグイ読んでしまうほど良かった。
元々、ヤクザや闇の世界のお話は、(興味が無くはないが)一歩間違えばこんなこともあるのか!と怖くなってしまうのであまり好んで読まないのですが、試し読みからなぜか読んでしまいました。
これから幸せになってほしいと思った素敵なお話でした
求めるものはひとつだけ
取り戻す事ができない過去への贖罪と逃げ場のない恋慕に苦しみ喘ぐ彼女の叫びが真っ直ぐに突き刺さり、とても息苦しい。救いを求めるように必死で頁を捲ってしまった。
想い続ける彼女。そして彼もまた‥。
これほどまでに不器用な、そして純粋すぎるほどの激情を向けられたら一溜りもない。
読み手の欲望を余すことなく満たしてくれた物語。
おすすめです。
幸せになってほしい
巽も七海も、複雑な生い立ちの中で、お互いに救われ、必要としながら生きてきたのに、なかなか平穏に暮らすことはできず、やきもきしました。時間はかかったけれど、七海ちゃんの成長と、変わらぬ心で、幸せを引き寄せてくれて、最後はほろりとしてしまいました。
TL要素もたっぷりでいて、ストーリーに強く引き込まれました。
星崎さんもいいキャラクターでした!
優しくなかった初体験
ヤクザの女だった小料理屋を営む母と二人暮しだった中2の頃。
反抗して、「大嫌い、死んでしまえ」と喧嘩して飛び出した私を庇って、母は事故死。
それから7年、大学卒業を前にして就職が決まらず、不採用通知ばかり。誰からも必要とされていないと自暴自棄になった私は。。。
母が面倒を見ていた17歳の彼は、ヤクザになっていて、当時母と関係があった彼への想いが、否定しきれない私は彼と初体験。