あらすじ
「僕は遥さんに、一つ嘘を吐いている──」中学三年の夏休み。ソフトボール部の引退試合に現れたのは、アメリカから一時帰国した神之内宙と謎の女子中学生だった……。宙が数学屋を始めたきっかけ。遥との距離。すべての謎が明らかになる、大人気青春数学小説、完結編!
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Posted by ブクログ
いやぁ、うん。そうなるんじゃないかって思ってましたよ。ある意味お約束通りの展開ではあるんだが、そこが1巻からのこだわった描写に繋がると思ってなかったし、普通に泣きました。最終巻、数学要素は薄くなれど、その分気持ちの描写が丁寧に描かれていて、そこにしっかり数学要素も加わっているので、とても満足。最終章の、初めての宙視点もよかった。
Posted by ブクログ
数学だけでなく、普通に読み物として面白かった。でも恋愛感が強すぎるのが私好みじゃなかったかも…ということで星4つ。
最初に遥が一生懸命数学を使っていた場面が感動した。
Posted by ブクログ
今作はあまり好きになれなかった。
二年間宙と遥はメールやスカイプを通して付き合いを続けていたわけで、遙のソフトボールの試合に合わせてサプライズ企画なんかするほど、宙は遙を大切に思っていたはず。
なのに、、無関係な女の子(明日菜)を連れてくる神経。
明日菜もまた思わせぶりに、自分の方が宙のことをよく知っている風を匂わせる辺り、とても感じが悪い。
小学生時代の宙の家庭環境、学校での様子を知ることができたのはよかったけど、どうもうまく本筋と結びつかない。
おちおち家で勉強もできないくらい宙の両親の仲が悪いのなら、お父さんだけアメリカに行けばよかったのでは?
宙と大智、明日菜と大智の関係は分かるけど、それで明日菜が宙につきまとう理由にはならない。
そして一人悩む遙に対して、宙からの説明もなければ、周りのフォローもない。
言葉足らずすぎる。
もう少しストレートでさわやかなストーリーの方が良かったように思いました。
Posted by ブクログ
そういえば元々はミステリーとして読んでいたんだったことをこの3巻で思い出した。ただ僕の好きなタイプのミステリーではなかったが。
今回は数学というよりも、登場人物たちの胸の内を解きほぐしていくという人情もの。登場人物たちの不釣り合いな立ち振る舞いはなんとなく慣れてきた感じはあるが、そのおかげでミステリー感の薄い本作も読み切れた。
とりあえずハッピーエンド&宙が成長してたので、星3.5くらいかな(笑)
Posted by ブクログ
シリーズ3作目は数学を使った問題解決よりも、宙くんの人間関係の清算(?)がメインだった印象が強いです。
数学に関するところでは、今回は確率・統計がメインの課題解決シーンはあります。しかし、それよりも遥の恋敵的存在(実際は全く違うのですが)の明日菜の存在や、宙くんのライバル的な大智の存在感が強すぎて、数学による問題解決場面が霞んじゃった気がしています。
ただ、宙くんのバックグラウンド(数学での問題解決にこだわるところや、常に黒い長袖を着ているところなどの事情など)には余り興味を抱いていなかったので、前2作に比べると今ひとつのめりこめず……
物語的には遥と宙くんの関係が丸く収まる感じで終焉。サザエさんのようにネタが続く限り半永久的に続いてほしい思っていたシリーズだったので、ちょっと寂しく思います。作者の経歴的に、また数学が絡んだ作品を出してくれることを期待して(すでに出ていたりする?)、それを待っていようと思います。