あらすじ
中学校の文化祭〈鴫立祭〉を控えたある日。アメリカに転校してしまった神之内宙から「数学屋」を引き継いだ天野遥のもとに、とある依頼が持ち込まれた。それは、二学期から学校に来なくなってしまった幼馴染を助けてほしいというSOS。宙が不在の中、駆け出し数学屋は、この難題にどう立ち向かうのか!? 大好評の青春数学小説第二弾!
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Posted by ブクログ
前作で肝心要の店主が居なくなってしまい、どうなることかと思ったら、切ない気持ちの描写と合間ってとても面白い作品に仕上がってた!!!みんなで協力して解いていく一体感がとてもよかった!
Posted by ブクログ
父親の仕事の関係でアメリカに行ってしまった宙の代わりに、数学で世界を救う「数学屋さん」を引き継いだ遥。
数学苦手の中二の少女が、夏休みの間中難しい数学の本を読んだって、それほど理解できるものかなあと思いつつ、自分でできることをコツコツと…うんうん唸りながらこなしていく遥は、本当にいい子だ。
今回は学校祭というイベントと、不登校の少女を助けるという二つの大きな柱がメイン。
ひとりでできなければ、周りの力を借りればいい。
いま役に立つとは限らないけれど、いつかは役に立つかもしれないものがあったっていい。
生きていく意味なんて分からないから、みんな手探りで生きている。その手探りが面白いから人は笑うのではないか。
成長甚だしい時期だからこそ、ちょっとしたことで落ち込むことが多いのも思春期というやつ。
でもそれでいいじゃん。
全ての答えが最初からわかっていたら、そんなのぜんぜん面白くないよって。
中学生たちへのエール。
おばさんはそれよりも、空と遥の間で交わされる、国際電話の料金が気になる。
メールとSkypeはただなの?
それすらわからん。
Posted by ブクログ
前作を読み終えてから随分間が空いてしまったので、登場人物や前作のエピソードをかなり忘れていました。けれど、読みながら記憶が少しずつ呼び覚まされてきたので、中盤以降は「これ誰?」みたいな状況はほぼなくなっていました。
今回は神之内宙が不在な中で数学屋を続ける天野遥が主人公。最初は「マジで数学屋できるの?」と懐疑的でしたが、前作から随分成長して数学が達者になっていて何とかこなせている感じ。人によっては都合が良いと思うかもですが、自分は宙への思いの強さや、前作で数学の面白さに魅せられて生じたモチベーションの高さからの行動、そしてその結果だということで納得しています。
ただ、それでも前作からの経過時間的に遥の成長には限界があるためか、中盤からはあの宙が再登場。日本とアメリカと超遠距離ながらも、協力して課題解決していく姿は予定調和感はありつつも楽しめました。
本作では特に漸化式と三角関数について、とてもわかりやすく説明がされていました。どちらも「こんなの何の役に立つの?」と言われる筆頭に近い存在ですが、すごく納得感のある説明・内容で面白いと思いました。
前作の感想でも書いたと思うのですが、学校で習う勉強で最も抽象的で訳がわからない(何の役に立つのかわからない)のが数学だと思います。そのために苦手意識や存在意義への疑問を持っている人が多いと思うのですが、このシリーズはそれへの回答をわかりやすく提示してくれている貴重な存在かな、と。
正直、本作で描かれているそうした点は、本来学校で真っ先に教えるべき内容だと思うんですよね。誰だって意味がないと思うことを苦労して学びたくないですから。裏を返せば、どんなことに役立つかがわかれば興味を持つ人も少なからずいるはずなので、例えば三角関数を教えるときは先ず「これはこんなことに役立つ」という話から入るべきではないかと思います。
数学には漸化式や三角関数以外にも「何に役立つの?」と思われる要素がタップリなので、3巻ではそれら要素についてのエピソードを読ませてくれるものと期待しています。
Posted by ブクログ
アメリカへと旅立ってしまった宙の後を継いで数学屋さん店長代理を務める遥だったが、元々は数学なんて縁のないただの中学2年生。
それでも宙がいなくても、なんとか数学屋を続けようと努力する。
文化祭の出し物を決めるのに模擬店か舞台かを、使える数値を使って円満解決。数学屋の面目躍如だ。
そんな店長代理の遥に相談が舞い込む。不登校になってしまった幼馴染を、どうにかできないだろうか?
困ったときには店長に頼む。スカイプで宙に助けを求め、返ってきたメールには謎の数式が。
恋愛不等式に続く、心の漸化式。文化祭で数学屋が日本とアメリカをつないで活躍する。
さて、数学屋さんの二巻です。前回のラストで遥が宙にガウス記号を投げつけるシーンが印象に残る作品だったと思います。
2巻では、日本にいない宙が直接クラスにかかわってこない分、遥の頑張りが強調されている。
数値を集めて分析することを基本に、三角比を用いた簡単な測量、からのポアンカレ予想に話は飛ぶ。
「私たちが見上げる空には同じ月が昇る」なんてセリフは使い古されてるけど、宙と遥との時差では同じ月が昇る時間がない。
そんな月を見上げる二人を結ぶのは、やはり数学であった。