あらすじ
壬申の乱の勝者である天武天皇以降の日本は、律令に基づく専制君主国家とされる。だが貴族たち上級官僚とは異なり、下級官僚は職務に忠実とは言えず、勤勉でもなかった。朝廷の重要な儀式すら無断欠席し、日常の職務をしばしば放棄した。なぜ政府は寛大な措置に徹したのか。その背後にあった現実主義とは。飛鳥・奈良時代から平安時代にかけて、下級官僚たちの勤務実態を具体的に検証し、古代国家の知られざる実像に迫る。
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Posted by ブクログ
2024.10.7再読
怠惰なのは儒教的な勤勉さが我が国に根付いてない
ことと、朝賀儀で天皇臨席への君臣関係意識が薄い
下級官人(六位以下)は位階の昇進は給与に反映し
ない(逆も同じ)からか制裁されない
2021.8.27 古代の専制的と思われる天皇の元
優秀な官僚たちは、その智慧をサボる事に費やした
規則は規則が官僚的だと思うのだが、どうにも怠惰
な出来事ばかり記録に残り、遅刻したらダメみたい
な、つまらない事が法律で何度も出される
出席しなければ〇〇を失う、という条件でも平気で
欠席して〇〇だけはチャッカリ受け取ろうと詭弁を
弄するし、天皇や官僚機構もなし崩しに許そうとす
る、歯がゆい時代なのが面白い