あらすじ
とある宇宙で小さな運輸会社を営む足利光輝(あしかが・みつてる)は、購入した宇宙船のローンを返済すべく日々奮闘していた。
ある日宇宙船ごと戦国時代にタイムスリップした光輝は、ローンがなくなったことを喜びその世界では平穏に生きようと決意する。さっそく日銭を稼ぐため行動を始める光輝たち。――けれど、その稼ぎ方はトンデモナイ方法で!?
織田信長をはじめ有名武将も巻き込み、零細企業社長の痛快成り上がりライフが今始まる!
感情タグBEST3
よく練られた作品!
SF、時空ワープ、信長、と人気の設定てんこ盛りながら、オリジナルの設定がうまくブレンドされた面白い作品!結構頭のいい設定だなーと感心しました。これからこの日本がどうなっていくのか、続きがとても楽しみです。
原作から変更あり
web版や商業版のラノベから色々と改変がされているけど、変更が小気味よくより盛り上がるよう描かれている。
かといって原作から本筋がぶれているわけでもなく、最終的には似通ったところに落ち着いている。
原作未読の人は勿論、既読だけどコミカライズで同じ展開を読まされるのは……という人にもお勧めしたい。
戦国の世を駆け抜ける。
戦国時代のジャンルは、歴史に弱くて中々読まず嫌いだったかもです。しかーし!この作品面白い!設定は未来なのに内容は過去なのがユニーク!
これは新鮮
タイムスリップで戦国時代に流され、織田信長に使える主人公一行の話。
と、それだけではよくある流れに過ぎないが、本作は「現代」からではなく、「宇宙船で飛び回る遠い未来の人々」が主人公という仰天設定。
これは非常に新鮮。
厳密に言えば、70-80年代のアニメなどではありそうな設定なんだけど、近年ではこんな設定は見たことないし、完全に想定外。
さらに、主人公が少年や独身男性ではなく、妻帯者であり、妻と弟と共に過去に飛ばされたというのもまた新鮮。
しかも、かなり早い段階で子供も生まれているし。
ただ、この設定のおかげで無尽蔵の資金力や無敵の強さ、知識を身に着けている点や鉄砲の大量生産などと言ったチート能力が無理なく収まる。
そう考えると未来からというのはよく考えられている。
また、あまりにも遠い未来(既に地球に誰も住んでいない未来)から来ている為、「歴史」の知識が皆無というのも斬新。
この手のタイムスリップものの常として、現代での知識から「織田信長」「木下藤吉郎」などの有名人に関してはその人となりや将来の行動もある程度知っているというのがあたりまえだが、本作ではそれが無いためにより展開の自由度が高くなっている。
ストーリーは、全体の流れとしては織田信長の人生に沿うもの。(少なくとも2巻までは)
ただし、冒頭に「パラレルワールド」と謳っている通り、史実とは年代など色々異なる。
例えば、1巻での初陣にあたる織田信清の反乱。
作中では1561年の春の事のように書かれているが、史実では信清の犬山城が落ちたのは1564年であり、しかも捕らわれず武田氏の元に落ち延びている。
2巻の後半、美濃の平定も史実は1567年のところ本作では1563年になっている。
これ、ミスという訳ではなく、おそらく意図的なものだろう。
早い段階から史実と違う動きを描き、「パラレルワールド」とすることで歴史好きからも「ありえない」などという文句を言わせないためには非常にうまいやり方。
このおかげで、今後どんな展開になったとしても受け入れることができる。
絵は若干クセというか独特なものがあるけれど、基本は読みやすい。
街の描き方なども分かりやすくしてあり、その点も問題なし。
「パラレルワールド」なので、この先どんな展開になるのか想像もできないという点も興味深く、この先もぜひ読みたくなる作品。
これは設定の勝利と言え、かなりの秀作といえる作品だと思う。
匿名
よくある戦国時代にタイムスリップして現代知識で無双するタイプのお話。
現代知識だと詳しい読者に突っ込まれるがさらに未来のSFパワーで解決にしたのは上手いと思う。
インチキか?
なかなか面白いとは思う。だけどお金の力ってインチキではないと自分は考えてるんだよね。チートな技術力の助けを借りてお金儲けをしてはいるけど、きちんと需要と供給を考えたうえでの商売なので