あらすじ
空を飛ぶ戦いの最中、想い馳せるは故国――。大手航空会社のパイロット訓練生・風間真(シン・カザマ)は親友の神崎悟と共にパリでの研修訓練を終了し、帰国後にパイロットとしての第一歩を踏み出すことになっていた。社長令嬢・津雲涼子との交際も順調でその将来を嘱望されていたシンだったが、神崎の策略により傭兵部隊入隊の契約書にサインをさせられてしまう。激しい内戦の続く中東・アスラン王国に入隊したシンが配属されたのは、作戦地区名「エリア88」と呼ばれる傭兵部隊で構成された空軍基地だった。この基地から除隊するためには、高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。シンは違約金を稼ぐため、ザク・ヴァシュタール国王率いるアスラン政府軍の傭兵として、ザク国王の実兄であるアブダエル・ヴァシュタールは率いる反政府軍と血みどろの戦いを繰り広げることになる。戦いのさなか、シンはエースパイロットとして頭角を現し、報奨金を稼いでいくが、次第に傭兵稼業に染まっていく……。作者の代表作にして一時代を築いた名作エア・コンバット・アクション・ロマン、電子書籍として装いも新たに登場!
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Posted by ブクログ
激戦の中、次々と仲間がいなくなってしまう。
あまりに辛い。
グレッグとラウンデルの最期が特に辛かった。
ハッピーエンドと言いきれるかは別として、
神崎としっかり決着をつけられたことは良かっただろう。
記憶を失って、やっと普通の男として
元のシンとして、生きていけるだろうか。
サトルの子供も親友と笑い合える人生を手に入れられるだろうか。
シンの記憶の中に自分がいないというキムが切ない。
この抱えるには余りある経験を、国のために活かして
生きていくのだろうか。
幸せとはなんなのか。
人類の永遠の命題なのだと思う。
一人消え二人消え
真とキムは残りますが、大体散ります。
散りざまで印象的なのがグレッグで、
カッコ良すぎ、さんざ人殺してきた傭兵の最期とは思えない。お好みで。
Posted by ブクログ
今日、新谷かおる先生が休筆宣言をされました。
数ある名作の中でも、私はエリア88が特に好きでした。
23巻のラストは、いつ読み返しても、ちょっと虚しくなります。やりきれないけれど、それが戦争のむなしさなのだと思えば、仕方ないのかなと。
最初に読み終わってからそれこそ何年?何十年?それだけ時を経ても、今でも語り尽くせないくらいの思い入れがあります。