あらすじ
空を飛ぶ戦いの最中、想い馳せるは故国――。大手航空会社のパイロット訓練生・風間真(シン・カザマ)は親友の神崎悟と共にパリでの研修訓練を終了し、帰国後にパイロットとしての第一歩を踏み出すことになっていた。社長令嬢・津雲涼子との交際も順調でその将来を嘱望されていたシンだったが、神崎の策略により傭兵部隊入隊の契約書にサインをさせられてしまう。激しい内戦の続く中東・アスラン王国に入隊したシンが配属されたのは、作戦地区名「エリア88」と呼ばれる傭兵部隊で構成された空軍基地だった。この基地から除隊するためには、高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。シンは違約金を稼ぐため、ザク・ヴァシュタール国王率いるアスラン政府軍の傭兵として、ザク国王の実兄であるアブダエル・ヴァシュタールは率いる反政府軍と血みどろの戦いを繰り広げることになる。戦いのさなか、シンはエースパイロットとして頭角を現し、報奨金を稼いでいくが、次第に傭兵稼業に染まっていく……。作者の代表作にして一時代を築いた名作エア・コンバット・アクション・ロマン、電子書籍として装いも新たに登場!
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Posted by ブクログ
勝手な出撃で独房に入れられるキムに
みんなが差し入れを渡してくれて、
ただのくつろいだ休暇になって楽しんでしまっているのが
笑ってしまう。
アメリカの独立記念日を祝っているシーンで
サキとラウンデルの
「魂を悪魔に売り渡しても国だけは離さんとみえるな」
「彼らが好きなのは、国という組織構成とか
思想がどうこういうわけではないでしょう。
風土や気候やもろもろの風のにおいや…そんなものが」
「土ですよ、国は」
という会話が好きだ。
本当に、国というのはそういうものだ。
安田さんが事業で大儲けして
アスランをまるごと買い取ろうと考えているところが凄い。
1万ドルの請求書を渡されたキム。
マッコイが
「今度撃たれる時はあまり金のかからんとこ撃たれろよ」
というのが如何にもこういう場所だ。
ミッキーが過去に女子供を大量に殺したという話、
詳しくシンが訊くと死亡率の高い伝染病が発生した村で
ワクチンを積んだヘリがゲリラに落とされ
早くしないと50万人は死ぬだろう、というときに
200人のいる村を焼いたという事情だった。
何故部下を連れず一人で行ったのかと問われ
「一人でやるほうが気楽でいいからさ」
と答えるところが印象的。