あらすじ
高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた千田原一花。
それから3年、大学2年になった一花はいつ終わるともしれない命を抱えたまま漠然と過ごしていていた。
そんなある日、以前想いを寄せていた元哲学講師・萬木昭史を見かけたことで一花の生の時間が動き始める。
何も言わずに大学を去った萬木先生との再会を機に、精一杯のアプローチを試みる一花。
しかし彼もまた不治の病を抱えていたことを知ってしまう。
一花のために、自分から遠ざけようとする先生。
困惑しながらも「それでもあなたと一緒にいたい」と懇願する一花。
自身の病を隠しながら先生との距離を縮めていく一花だったが、余命僅かであることを彼に知られてしまい――。
はかない生を歩む一花と、静かに消えていこうとする先生の、束の間の恋の物語。
感情タグBEST3
悶絶
うう!悶絶する!
いやぁほんとめちゃくちゃ泣けるシーン多いし最後ほんとキュンキュンすぎてもう。
どうかどうか幸せになってほしい。一花ちゃんがアホウで良かった。
想いが伝わってくる良作
先生が一花の抱える病気を知ったことで本当に向き合うことのできた二人。待ち受ける運命を楽観視することはないが、それでも限られた時間を懸命に過ごす姿に心打たれる。
約束のカレーライス
主人公二人とも余命宣告を受けており、ともすれば深刻な話の展開になるところ。一花の前向きな姿勢、明るさに救われて読んでいます。お互い相手の深刻な病状を知り合うことになる2巻の展開。将来がない二人の心の交流を見ていると胸が締め付けられる気持ちになります。そんな状態でも一度口にした約束をなんとしても守ろうとする一花。生き続ける希望なのだと心を打たれました。
続きが気になる
感情の移り変わりが丁寧で良かったです。
生きる希望とか、生きる理由って、死を遠ざけられるんだなあって思いました。
なんか色々泣けてくる
なんでこんな風に、まっすぐな気持ちを相手に伝えられるのだろう?なんでその気持ちがまっすぐ伝わらないのに良い距離感なのだろう?切なさに優しさが交差して、その尊さが泣けてきます。