あらすじ
千田原一花は、高校2年の春に医師から余命2年の宣告を受けていた。
それから3年、大学2年になった一花はいつ終わりを迎えるかわからない日々を過ごしている。
そんなある日、彼女は偶然、大学を辞めた元哲学講師・萬木昭史と再会する。
想いを寄せていた萬木先生に出会えたことで一花の気持ちは、ふたたび燃え上がるが――。
はかない生を歩む一花と、静かに消えていこうとする男の、束の間の恋の物語。
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続きが気になります
先生が一花ちゃんの生きる意味で、いつの間にか一花ちゃんも先生の生きる意味になっていて。とても素敵だなと思います。ふたりとも、幸せになってほしい。
読み返したくなる
心にずっしり残る温かい作品で大好きです。自分の当たり前が他の人にとっては当たり前であるとは限らなくて、、当たり前にあることにもっと感謝しないといけないなと思いました。主人公の前向きな姿に感動しました。
非常に切ない恋愛話ですね……
主人公の女子大生は高校生時代に病気で余命宣告2年といわれつつもまだ元気で、ちょっとしたきっかけで大学の哲学講師に惹かれて、やがて交際が始まるのですが……先生も病気で余命宣告を受けている身で、大学で教鞭を執るのも辞めてしまい、それでもお互いが諦めきれないで、といった葛藤、それぞれの内面に切り込んだかたちで丁寧に描かれていますね。
家族も一花さんには当然、ハラハラしていますが、これは止まらないでしょうし、止めるべきでもないのでしょうね。
私の小5の担任も大学時代の教師と結婚していましたので(後に死別してまた別の教授と再婚、なので学者好みなのでしょうね)、大学生くらいならこういうのは自然に出てくるのでしょうね。
全3巻で完結しているようですし、続きも読みたいですね。