あらすじ
水城せとな最新作!ヴァンパイアロマネスク
「窮鼠はチーズの夢を見る」水城せとな最新作!
死者の身体に寄生し、人間の女性と繁殖する植物・吸血樹(ヴァンパイア)。
繁殖行為ののち吸血樹は命を終え、その種は蝶の姿となって新たな宿主を探す…
親友・テオの命を奪い、その婚約者の肉体を器にしてアリスを生み出したディミトリ。繁殖して死を迎える決意をしたディミトリとアリスの前に、死んだはずのテオが姿を現した…!!
取り返しのつかない過去と対峙するディミトリ。彼への復讐を誓うテオは、静寂館の吸血樹たちに波乱を巻き起こし…!?
水城せとなが贈る、吸血樹たちの愛と繁殖の物語!
感情タグBEST3
早く続きを…
連載再開をず〜っと待っていた。
前巻を購入し「やっと読めるんだ♫」と思いつつ、この後また焦らされる恐れから完結する迄待とうかと考えたものの…待てずに読んじゃった。
そして2巻、もう今後が気になって仕方ない!焦れる〜!!
早く、早く続きをお願いします!
Posted by ブクログ
や~、お久しぶりの「黒薔薇」!水城節!
やっぱりこの耽美なダークさには嵌まります。
現れたと思ったらあっさり亡くなったテオ。
すばらしい退場の仕方だった。
最後まで、彼は人間で、しかも貴族だったなぁと。
長い余生も芸術家を支援して生きてきて、優雅で怠惰で紳士的で礼儀正しい。
これまで、死ぬまでに種を残すことに執着してたヴァンパイアばかりだったけど、考えてみたらテオの感覚はマトモ。ただ枯れる、というのは自然だと思った。
そして、しばらくスパダリみたいに振る舞ってたディミトリのダメダメさ加減が際立った。
この期に及んでアリスを繁殖に差し出そうとするなんて、ディミトリは、アニエスカもアリスも、本当には好きじゃないよね?と思ってしまう。まあ、もともと彼がいちばん好きだったのはテオだけどさぁ。
お互いに付き添っていたヴァンパイア達もそれぞれの道を進み始めて、誰もがまちがった選択をしそうな予感。
次巻も楽しみ!だけど、もーちょっと早く出ないかな~!待ってます!