あらすじ
自然と暮らして〈獲る〉田舎ワイルドライフ
東京から出戻ってきた郷里は、街からクルマで小一時間。
冬には鹿やイノシシ、春には山菜やミツバチの蜜、
夏にはウナギ、秋にはたくさんのキノコが…
このUターンは、もしかして人生のUターンかもしれない。
ボクは獲って採って、ここで生きてゆく…!!
感情タグBEST3
読み応えあります
知らなかった事もたくさん。農作物の獣害そんなに大変だとは知りませんでした、毛皮もそうやって作るんだ、とかも。理に合わない矛盾した決まり事も、さまざまな事が描かれます。
命を直接奪う場面もあるので読むには辛い点も有りますが、読んでてこうなんだから実際にはーも考えますね…。
作画がリアルで臨場感があります
農村の高齢化、野生動物との共存、害獣駆除の難しさなど、とてもリアルな問題をわかりやすく描こうという姿勢がとても良かった。実際に作業する事で、理想と現実がよりリアルに伝わって興味深い。
自分にはむりなんだけど
田舎暮らしは大変だ!!
だかそれだけではなく美味しいものもいっぱいある。
こういう作品は生きるってことをかんがえさせられるのだけど、
自分には無理!に行き着く・・・
Posted by ブクログ
海と山の距離が近い日本は、水が豊富で自然豊かな土地ですけれど、地震、雷、台風など、自然災害の多い地域でもあります。ヒト同士で争いますが、それは一部の支配階級者のことで、多くの日本人が農民ですから、敵は自然であったと考えています。
けれど、縄文時代が長く続いたことを考えれば、自然豊かなこの国は、多くの人にたくさんの自然の恩恵をもたらしていたことを想像させます。生き物の乱獲を防ぐために仏教を導入した、そのようなことが書かれた本を読んだことがあります。人が増え、自然から受けれる恩恵が減ったことから、狩猟から農耕へとシフトせざるを得なかった、そんなことも考えています。
狭い国ですから、宗教だったり、農業だったり、限られた資源の中でやりくりするための知恵が必要だったのでしょうけれど、聖徳太子が亡くなられてから1400年、長く続いた人間の知恵は、恩恵であった自然の恵みを災害に変えてしてしまったようです。
金沢に住んでいた頃、日本の気候が暖かくなったことで、今まで無かった獣害が発生して困っているという話をよく聞きました。獣害被害の書かれたこの漫画を読んでいると、新たな知恵と強さが必要な時期に来たのではないか、そんなことを感じさせてくれます。