あらすじ
「奪い、奪われることのない“くに”を作る」。それは盗賊の少年が思い描くには、あまりに壮大で矛盾した夢だった。時は戦国初期。繰り返される戦に、民は傷つき、飢え、苦しんでいた。両親を失った孤児・九兵衛は、奴隷として売られるところを、野盗団の棟梁・多聞丸に救われる。乱世で成り上がり、大名を目指すという野望を語る多聞丸に、九兵衛は魂の鼓動を感じた―――。歴史小説の傑作『じんかん』から生まれた、新たな戦国英雄譚!
奪い、奪われることのない”くに”を志し、下剋上を目指す九兵衛は、同じ理念を抱く阿波の大名・三好元長と運命の出会いを果たす。しかし、三好を前にした九兵衛は、己が無力な孤児にすぎないことを痛感させられる。理想を叶える力を得るため、九兵衛は仲間とともに合戦へ! 尼子経久軍・多治比元就の足軽兵として難攻不落の城攻めに挑む!!
感情タグBEST3
匿名
今村翔吾さんの小説「じんかん」のコミカライズ・・・と思っていたけど、だいぶオリジナルな展開になってきた感じ。
九兵衛は堺で武野新五郎に出会い、
「俺はまだ何者でもない(中略)九兵衛という人間はこれから成るのだ」と訴えたところ、
三好元長との出会いにつながった。
さらに、元長から安芸西条の鏡山城の戦に参加してみるよう言われて出向き、
そこで多治比元就隊の足軽として初陣。
早々に足軽大将が討ち死にし、足軽が総崩れとなるのを目の当たりにし、
敵将を討つことが戦を早く終わらせることを知る・・・。
少しずつ九兵衛が成長していくのがいい感じ。