【感想・ネタバレ】悪役令嬢の中の人【特典SS付】のレビュー

あらすじ

乙女ゲームの悪役令嬢に転生したエミは、ヒロインの《星の乙女》に陥れられ、婚約破棄と同時に《星の乙女》の命を狙ったと断罪された。婚約者とも幼馴染みとも義弟とも信頼関係を築けたと思っていたのに……。ショックでエミは意識を失い、代わりに中からずっとエミを見守っていた本来の悪役令嬢レミリアが目覚める。わたくしはお前達を許さない。レミリアはエミを貶めた者達への復讐を誓い――!? 苛烈で華麗な悪役令嬢の復讐劇開幕!! ※電子版はショートストーリー付。

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レミリアとエミ

最高でした。
突如、自分のプレイしていたゲーム世界の悪役令嬢「レミリア」になってしまった「エミ」。けれど、本来の「レミリア」も中にいて、二人は意思の疎通ができない状態ながら「レミリア」側から「エミ」の行動などは見られる不思議な設定。
苛烈な性格の「レミリア」と穏やかでお人好しの「エミ」。二人の性格の対比がとても面白かったです。
ゲーム世界のヒロインである星の乙女『ピナ』の醜悪な性格と、彼女の巻き起こす事件が要となっていましたが、読みどころはその後の「レミリア」の行動でした。
「エミ」と「レミリア」が入れ替わり、苛烈な「レミリア」による鮮やかな復讐劇が一番の見所だと思います。
痛快というよりも、「レミリア」の「エミ」ならこうすると苛烈な性格を隠して(?)穏やかに復讐劇を止めようとしていたりするのが個人的にお気に入りです。

一風変わった悪役令嬢ものを読んでみたい方は特にオススメです♪

3
2022年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

──エミが幼いわたくしに誓ってくれた通りに、今度はわたくしがエミを世界で一番幸せな女の子にするのよ。

まさにあとがきの
『悪役令嬢が悪役であるまま幸せになる話』
をまさに全力で表現している作品だと思います。
先にコミカライズを読んでいたのでおおまかな流れは知っていたのですが、圧倒的な世界を構成する文字が作り出す文章にページを捲る指が止まりませんでした。
エミとリィナの成り代わったあとの反応が真逆で、エミの家族への謝罪と本来の体の持ち主であるレミリアを心配するところはエミの優しさがよく表現されていて、彼女の性格がよく分かりました。レミリアに悪役にそこまで肩入れするの?といったように少し……いえかなりエミは好きなものには真っ直ぐで嘘がない女の子だったのだと思います。レミリアに流れ込んでいく感情は常に温かく心地良かったのはそのためでしょう。

けれど、偽物の星の乙女ことリィナがエミの心を壊していきます。
レミリアがエミの幸せを見ているだけで良かったと感じているところから、数々のエミの心を壊していく行為に怒り、見ているだけではダメだ。しかし見ているだけしか出来ないと葛藤し、わたくしがエミを守ると婚約破棄の場面は読んでいて非常に好きなシーンです。
レミリアの『エミならこうする』というエミが創り上げたレミリアを尊重しつつ、愚か者たちを追い詰めていくのは正義か悪かと問われたら悪かもしれませんが、エミを愛しているからこその行為だったとも思います。
被っていた猫がお散歩や、哀れまれることが一番嫌でしょう?という表現や皮肉も好きです。

非常に満足のいく一冊でした。
番外編の2巻も読みます。またアニメも楽しみです!

0
2025年10月13日

匿名

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悪役は悪役のまま

とても面白かったです。愛情を与えられず悪役になってしまう運命の令嬢に癒しを与えたのは?今まで読んできた小説には無い視点でとても面白かったです。実はコミカライズを先読みして、面白いので原作にやってきました。どちらも、とても面白いです。原作ファンの方でコミックをご覧になっていない方は是非。

#ハッピー

0
2024年11月30日

匿名

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なかなか面白かった

もとの人格が転生した人の人格を思うなんて、とても面白い設定でした。ザマアな仕返しですが、ちょっと怖かったかな。子どもたちのことを、「宝物」って呼ぶところが大好きです。

#ドキドキハラハラ #カッコいい

0
2023年09月11日

ネタバレ 購入済み

最強で最高の転生モノ。

試し読みで続きが気になり過ぎて初めて電子書籍を購しました…!
是非皆様読んで下さい!絶対後悔しません!!
私の望む全てのハッピーエンドが凝縮されてます。レミリアが最後までエミの為だけにブレないのかとても良いです。魔王様可愛いです。
"生き地獄"がやはり悪役にはふさわしいと私は思っているので結末がどストライクでした。
ピナの元の中の人にまでは意識が向いていなかったので、そういった外伝も読めて嬉しかったです。

#ハッピー #感動する #萌え

0
2023年06月09日

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幸せのかたち

WEB小説の時から大好きな作品で、一気に読んでしまいました。作者の方も仰っていた激重感情による幸せは、家族というかたちになってずっと続いていくんだなぁと思うとホカホカします。

0
2023年03月12日

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漫画から

漫画から入りました。
レミリアの視点で語られていきます。
本編が6割りで終わり、残りは番外編です。
今までみた転生ものとは趣が違っておもしろかったです!

0
2022年08月23日

ネタバレ 購入済み

スザマジク面白かった。

コミカライズの無料本より流れて来ました。
悪役令嬢に大義名分を持たせ、チート能力(ここでは裏設定熟知)を与えたらこうなる!ツー作品。
正義は「中の人」にあるが、敵は元より、敵に組したモブに至るまで、ほぼほぼ致死量の容赦ない報復を加えるのは、「悪役令嬢かくあらん!」の一言に尽きる。
最後は彼女の味方は全て幸せになる展開で「嗚呼ヨカッタ」と思えた。
しかし、難を言えば、ほぼ主人公「悪役令嬢」のワンマンショーで、
不測の事態が発生しない。アッと驚くドンデン返しや、敵勢力の抵抗も起こらない状況は、読み物としてどーなのと思わなくも無い。
あの主人公、最後は神に等しい存在になったみたいだし、それなら、ソコのゲーム異世界の転生システムの解明とか、「運営」サイドにケンカ売るとかしてもヨカッタ気がします。
ともかく、斬新な発想でマンネリ気味の異世界転生ネタ業界に新風を吹き込む意欲作でした。
次作品に期待を寄せます。

0
2022年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公は幼少の頃、体調を崩し自分の中に違う人格が入り込むのを感じる。それは異世界の記憶を持つエミ。彼女はこの世界を前世でプレイしたゲームと同じだと認識していて、悪役令嬢である主人公の境遇を憂慮したり攻略対象にも下心なしで救いになる言動をしてしまうようなお人好し。いつしか主人公は彼女の優しさに癒され深い愛着を持つ。その彼女が同じく転生者のゲームのヒロインに嵌められ断罪されたショックで、深層でエミを見守っていた主人公と意識が入れ替わる。

ここまでが前置きで、大事なエミを傷付けた者たちを絶対に許さない主人公が着々と準備して、ザマァするのが本編。

こんなに丁寧にザマァを描いた作品を読んだのは初めてで、のめり込むように原作を読破してしまった。

主人公は正に悪役令嬢、といった辛辣な性格で、復讐にはいっさい手を抜かない。ここまで極めるといっそ清々しくて応援したくなる不思議な魅力がある。
一度は読んでほしい秀作。

4
2021年01月14日

ネタバレ 購入済み

転生というより憑依系。

Pixiv漫画で見て、続きが気になって我慢できずに原作購入しました。
作者さんはレミリアを最後まで悪役として書いたと仰っていましたが、ピナ乗っ取り女が醜悪すぎてレミリアが全然悪役に思えませんでした(漫画版の表情はより醜いです)。霞む霞む(笑)。
レミリアは最後まで、エミの幸せが一番!を貫いてくれました。素敵ですママ!でも、子離れできなさそう(笑)。
最終的には、本物のピナ(魂)もエミも幸せにしてくれますので、ハピエン好きさんは安心して下さい。
因みに私は、本編よりも番外編が好きだったかもしれない。

3
2022年01月26日

匿名

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愛とは

愛する者のために堂々と嘘つくことなく
神を世界をそして全てを騙した女の狂気が世界を救う

#ハッピー #深い #怖い

0
2025年03月30日

ネタバレ 購入済み

愛を知った悪役令嬢は最強

元々悪役令嬢としてのスペックの高さに加え、レミリアを幸せにするためだけに考えられる限りの努力をさしたエミ、その愛情を一身に受け、エミが幸せに暮らせる世界を作るために神すら倒してしまう新生レミリア

本来の乙女ゲームのRPG部分が説明のみになってしまっているところはあるものの、あくまでも自分は理想のレミリアを演じつつ、じわじわと各自にヒロインを追い詰める所が凄いです

#カッコいい #怖い #ダーク

0
2022年11月23日

ネタバレ 購入済み

今までと違う、ざまぁでした。

よくある転生ものですが、ざまぁする人がいつもと違って、転生された人が転生した人に変わって復讐する。過程は割りとはしょっているけど、無駄に長くなるより、思いきりよく、完結しているのがいいと思う。

3
2021年02月06日

ネタバレ 購入済み

怒涛のモノローグ

漫画が面白くて原作も…と思って購入しました!
面白いけど、モノローグが長いです!!

作者さんがざまぁものが好きとの事で、レミリア様がピナに復讐を遂げるシーンは本当に徹底的です!これ以上はないんじゃ無いかなってくらいのざまぁ展開です!

異世界転生・悪役令嬢モノですが、独自の設定がいいスパイスになっていて新鮮でした!
"好き"の種類は違いますが、お互いを想い合うエミとレミリア様はとっても素敵でした!
オチもこの二人ならではで良かったです!お幸せに!
挿絵はアンヘル様がイケメン過ぎてびっくりしました!

以下気になった事です。

私はコミカライズを2巻まで読んだのですが、このコミカライズ2巻部分まで原作ではほぼ全てモノローグです!
コミカライズ作者様のサブキャラデザ、物語の膨らませ方は本当に秀逸です!

あまりにもモノローグが長いので
(およそ25%はモノローグです)「作者さんはどこが一番書きたいのかな…?」と首を傾げる事もありました。
あとがきから察するに夜会(ざまぁ)の部分だと思うのですが、それ以前のレミリア様冒険譚ももう少しモノローグ以外で読みたかったです。
一人称なので読みやすくはあるのですが、ずーっと会話文の無いモノローグはちょっとしんどい時がありました。もう少し人物とか建物とかの描写が欲しかったです。

結構えぐめのざまぁなので、コミカライズがどうなるのかも気になりますね!

2
2023年01月05日

M

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本質は“悪役”のまま

斬新な切り口と、圧倒的なチート能力でのざまぁ展開は面白かったです。
ただ正直、復讐対象者以外の善良なキャラクター達に対してさえ、レミリアは「復讐のため、エミの理想のために利用する」というスタンスに終始していたのは、共感しにくくて残念でした。

その辺りは、物語の終盤で出てきた「魂の本質は変わらない」という言葉で納得しました。
結局レミリアの「一人の人間に全ての愛情を求めて異常な程に執着した悪役」という本質は変わっていない、ということなのだと。ゲームでは王子がその対象でしたが、この世界ではエミだった、というだけのこと。
そう考えると、レミリアが求めた愛情に全て応えてみせたエミの想いーーオタクの推しへの愛、って偉大ですね!

#泣ける #カッコいい #ダーク

2
2022年08月07日

ネタバレ 購入済み

☆2.5読むのが面倒臭い

悪役令嬢の転生者ラノベはよくありますが、断罪されたところで本来の悪役令嬢が目を覚ますのは珍しいと思い購入。何のことはない、転生ではなく憑依されてたのね。それでショックの余り本来の人格者が目を覚ましたと。そこからの復讐劇は「ラスボスを〜」と似た感じでした。知っている知識を活用し偽ヒロインの行動を先回りと阻止。偽ヒロインが初期には攻略出来ない攻略対象である魔王を味方につけ最後には惚れさせる、と言う感じです。
違うところは偽ヒロインが悪、元婚約者の王太子は若干被害者。偽ヒロインの断罪後がきちんと罰せられているところです。
ただ前半の殆どがゲームのシステムや説明だったりで面倒臭かったです。本編終了後の王太子目線のほうが好みでした。ちょっと同情の余地があるあたりが人間味があって良かったです。

7
2021年02月07日

ネタバレ 購入済み

無理

なんか無理だったなぁ。。。
最初は面白かったのに。

結局、レミリアはエミのことしか好きじゃない。

「エミが作り上げたレミリア」を傷つけた連中に復讐する為だけに全てが打算、計算だった。
途中、「エミならこう言う」とか「エミならこうする」とか言って善行をするレミリアの事は、何だかんだ言いつつもエミに影響されて良い子に育った為に見えたけど。

断罪シーンはちょっと引いたわ。
まぁ、星の乙女の中に入ってたリィサって女が余りにも醜悪だったのは本当だけど。
顔を焼かれて女の尊厳も穢されて、それでも死ねない様に薬で回復させて一生苦しめる?
そこまでする?
オエ。
エミでなくても止めるわ。

王太子達も、星の乙女にもレティにも出会わなければ幸せだったのにねw
彼女に関わったもの達は王も含めて皆んな不幸になった。

ホントにひどい。

そして何よりもアンヘル。
扱いが酷すぎる。
星の乙女が一番狙ってた相手だから喜んで結婚しただけ。
プロポーズの時に流した涙さえも愉悦感ゆえ。
自分のお気に入りの魂を自分の胎児に宿す為の子種扱いw
それを実現してくれたから「愛してる」んでしょ?
子供達も懐いてないし。
それなりに可哀想な過去を持つ人なのに、何だかピエロ過ぎて読んでて切なかったわ。
本人はあんなに幸せそうなのに、結局心から愛されてないなんて。

読み終わってイラッとするお話でした。

あと、文章が下手くそすぎて読みづらい。

#ダーク

0
2024年11月20日

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