あらすじ
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人気ビジネス講師が教える「会計×経営戦略」のハイブリッド学習法。会計は、経営戦略と同時に学ぶことで理解できる。トヨタ、ファーストリテイリングなどなど、人気企業の決算書を「経営戦略」とリンクさせて読み解く!
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Posted by ブクログ
様々な会計本を読んできたが、目的を持って一つ一つ構造を読み解くことでかなり実践に近い会計力を身につけることができた。大局を見ることの重要性を改めて実感した。
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会計とマーケティングを掛け合わせてどう考えるかが分かりやすく解説されていて、とても勉強になった。
これから決算書を見る際には参考にしようと思う。
Posted by ブクログ
財務の基礎から企業戦略を読み解き仮説を持つ思考プロセスまでじっくり学べる本でよかった。1回読んだだけだと身に付かないくらいボリューミーではあるので何度も読み返したい
Posted by ブクログ
Case study も多く非常に理解しやすい1冊。
●メモ
・本業の定義:定款に記載のあるもの
・売上原価:今の売上高に個別的、かつ直接的に対応していること
--->研究開発費は原価には含まれず、ただし本業であるため一般管理費に計上
--->製造業なら製造コスト、小売なら仕入れコスト、サービス業ならサービス
コスト(TDLのキャストの人件費)が計上。故にTDLの原価は売上比62%
・土地は時価評価しない(=取得時のまま)
帝国ホテルの本社(千代田区/11,000㎡)がわずか200万円。
・競争状況についての考察(5 force)
売りて(仕入れ側)・買い手(販売側)・新規参入の脅威・代替品の脅威で捉える
特に、売り手・買い手の統合・寡占が進むことは原価/売上に直結。
・粗利とバリューチェーンのカバー範囲
キャノン(内製/44.8%)、Apple(外注/38.2%)は製造の形態こそ違えど、
製造より上流の企画、研究開発、デザインなどで主導権を持ち、実質的にvalue
chain全体を支配しているからこそのmargineの高さ。
・4Pと4C
売りてサイドで見るか、買い手サイドで見るか。
Product / Customer Value , Price/ Cost ,Place/Convenience, Promotion /
Communication
・セブン銀行の脅威の利回り(Convenienceの最たる例)
預金残高は6866億円(2020.3末)に対し手数料収入は1200億円=17%超
※他銀行からの受取手数料130.9円×92.1回/日×365日×25,200台
超高収入のATM設置・運用プロバイダー。
・IFRSとの違い
・段階利益の表示の矯正規定なし(※経常利益など)
・特別損益の区分の禁止(ビジネスに特別/想定外なんてない):
・自社オリジナルの利益項目の増大(1)
・非継続事業に関する損益を別建てで表記(例:スプリント)
・のレンは非償却、固定資産の減損は2ステップ
・株式売却益を損益計算書に計上しない選択肢
・収益(売上高)の認識基準が変化(※出荷ではなく着荷)
・貸借対照表の呼び名と見え方が変化
・全てのリースは資産計上が原則
Posted by ブクログ
具体的なサンプル企業のB/S、P/Lを用いたケーススタディや、インタラクティブな会話形式の中に思考プロセスのエッセンスを盛り込み、思考ロジックが自然と頭にインプットされるように工夫されている。「考えてから読む」ということがKey Word。これまでの知識の再整理にとても役立った。
Posted by ブクログ
本書の目的は会計用語の解説や記憶ではなく、会計の数値と企業活動をリンクさせて思考できるようになることです。会計の数値は企業活動の結果として表現されるものなので、会計の数値から企業活動の構造を把握することが出来るはずですし、逆に企業活動から会計数値の構成を推定することも出来るはずです。
本書は著者が会計の企業研修を行なっている内容をベースに構成されています。損益計算書と貸借対照表の二つが主な対象になっており、大まかな構成の説明が最初にあります。その後は「企業名から会計数値を予測する」、「会計数値から企業名を予測する」といったワークを通して会計の読み方を実践的に学べる内容が続きます。研修の場ではグループワークになっているため、実際にあり得そうな受講者の会話も挟みながら進んでいきます。
会計数値は常に疑問や仮説を持って読むことで内容を深く理解できるということが何度も述べられます。学習する際には普遍的に重要な考え方だと思います。「なぜこの会社は販管費が高いのか?」「売上原価は他社や理想と比べてあるべき姿になっているか?」など定量的な会計という世界において、その数値をどのように理解するかという訓練を繰り返すことで、より正確にその企業を理解する助けとなります。自社の会計数値を定性的に理解できれば、より収益を上げるための経営判断も正確に下すことができるようになるように思います。
経営に直接関与する立場ではなくても会計を理解しておくことで、自社を含めて会社という組織や経営陣の判断をより理解できるようになると感じました。
Posted by ブクログ
タイトル通り、ただの会計知識に関する教科書的な内容ではなく、経営戦略と絡めた内容になっていて、面白く、会計に興味を持てる内容になっていると感じた。
一旦一通り読んだものの、紙とペンを用意してじっくり手を動かしながら読むことが必要なタイプの本であり、再度時間をとって取り組みたい
Posted by ブクログ
会計は単に企業の経営の状況を表しているものと思っていましたが、仮説を立てて、考えることで、その会社の戦略が見えてくるという点に新鮮さを感じさせられる一冊でした。とはいえ、その仮説を立てるには、業界の特性など、ある程度の知識が必要ですので、理屈ではわかるものの、実践の難しさを感じたという印象です。
Posted by ブクログ
会計の数値から何を読み取るか、非常に分かりやすく解説してくれる。実際の企業のPLやBSを基に詳しく説明されるのでイメージも湧くし、興味が持ちやすい。自分なりの仮説を持ち、それを検証していく過程は正にスリリングであり、会計の素人でもとっつき易いと思う。
Posted by ブクログ
会計は数字を定量的に分析するのではなく、ビジネスそのものを定性的に分析することが必要であるということが理解できる本。
会計の数値は企業活動の結果である、なので、ビジネスを考えるスタートは数値ではなく、企業活動する中での、外部、内部環境を的確に把握することにある。
決算書を読む前に、自分なりにどのような中身になっているか仮説を持って考えてから見ること、また仮説を立てるときにどのような状況に晒されているか、外部、内部環境をフレームワークを使いながら考えてみることが大切である。
そしてこれを興味を持って訓練し続けることが、自分にとって何より重要。
考える手順がわかること、フレームワークが整理されていることからこの本を見ながら考えていくのにも使える、おすすめできる本。
事象が起きる原因を論理的に押さえていくと良い(売れない→売値が下がる→粗利が下がる→プロモーションのため販管費が上がる→営業利益が下がる、など)
学びメモ
・会計の数値を常にビジネスの活動と関連づけながら捉えること
・ある数字に対してWHY?、SO WHAT?なぜその数値なのか、その数値から何が言えるのか、問いかけ、意味合いを導くこと
・決算書を読む前に仮説を立てること
・仮説を立てるときには間違いを恐れないこと
・5Fで脅威を考える、まずは自社の業界をどう定義するか
・バリューチェーンを用いることで、事業の流れを分解し、どこに戦略の優位性を出しているかを分析する
・ビジネスモデル、利益構造を常に念頭に入れる
・マーケティングは、research→STP→MM→implementation(実施)→control(管理)
ベンチマーク
・売上高営業利益率10%、製造業における優良企業で用いられる
・売上高総利益率20〜30%、製造業でも小売業でも比較的よく見られる平均値
・ROE 8%、経産省が発表した伊藤レポート
Posted by ブクログ
大津氏の会計、戦略本。この方の本はほんとうにいつもわかりやすくて、実務連動性高くて素晴らしい。
良著。
具体例もわかりやすくバランスも良い
メモ
・BSを読み解く三つの基本法則
大局観をもつ。BSは固まりで読む
優先順位をつける。大きな数値から読む
仮説思考を貫く。考えてから読む
・
Posted by ブクログ
企業のマーケティングを把握し、財務諸表の中身を仮説をたて、実際に読み解く。
これを反復することで自社と同業他社との比較が深まり何が強みか逆に弱みなのかが分かってくる。
そこから5フォースに落とし込み、成長戦略を立て、実行に移す。
その実行が活かされたかどうか会計指標用いて過去と比較して確認をする。
このそれぞれのやり方を研修生との会話でロジカルに説明をしている。
5フォースに落としこむのは一人では情報が足りなさすぎる事から、まずは決算書より同業者他社との会計指標の比較から初めて行きたいと思った。
Posted by ブクログ
戦略フレームワークと、財務諸表のつながりを、自分で考えながら身につけることをサポートしてくれる一冊。面白かったし、手を動かす気になった。
縦書き横書きがコロコロ変わるのが、ちょっと読みにくかった。
Posted by ブクログ
企業分析や戦略立案にあたって「会計情報をどう使うか」という点にフォーカスしており、月並みな会計知識の解説書とは一線を画す。ビジネススクールで習得することが期待されるケイパビリティを踏まえて著者が実際に行っている会計研修をベースに書かれているので、ケーススタディも豊富で、具体的にどういったスタンスでそこに取り組むべきか、よくある受講生達の反応とその問題点、等も記載されており、取っ付きやすい。
Posted by ブクログ
会計と企業戦略をリンクさせた一冊でなかなかの読み応えでした。あとがきでも書かれているとおり、どちらかのみを扱ったものは多数ありますが、双方を有機的に結び付けてたものはこれまでお目にかかったことがなく、会計を重層的に理解することができる点において貴重な一冊であると思います。
また構成もビジネススクールで講義を受けているかのような臨場感あふれるものに仕上がっており、楽しく読み進めることができます。
それにしてもこの本を読み終わり改めて思うのは、企業戦略とは単によい商品、画期的な商品を作ることのみにあらず、どのようにお金を使うか、という会計視点が欠かせないのだなということを実感。