【感想・ネタバレ】暗闇の囁き 〈新装改訂版〉のレビュー

あらすじ

謎めいて美しい兄弟を取り巻く死。長編推理
女性家庭教師が黒髪を、従兄とその母は眼と爪を奪われて死んだ……

黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄とその母親も眼球と爪を奪われて死んだ。謎めいたほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。遠い記憶の闇のなかから湧き上がってくる“囁き”が呼び醒ますものは何か。『緋色の囁き』に続く異色の長編推理“囁き”シリーズ第2弾!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

烏裂野(うれつの)という山里を舞台に、謎めいた秘密を抱える円城寺家の周辺で起こる死の連鎖が描かれる。実矢と麻堵、美少年の兄弟、あっちゃんという謎の少年。一切話すことのない母円城寺香澄、その夫で子供たちに非常に厳しい円城寺隼雄、ミヤとマドの家庭教師の滝川遙佳、隼雄の妹の安達雅代、使用人の佐竹周三と邦江夫妻。雅代の子供克之。
屋根裏部屋に閉じ込められ、祖母のハツ子がご飯を差し入れに行く描写、埋められたはずの土の中に、あっちゃんの死体がないという描写であたかも生きているのかと思い込まされた。
悠木拓也が、昔生きていた頃の亜希に話した「魔法使いと人形王子」という空想の物語を信じたミヤとマド兄弟が死んでしまった兄のアキを救いたい一心で行っていた儀式だった。
没頭のアキ以外の同級生が双葉山で惨殺されるというのは既に読んでいる殺人鬼と繋がるものがあり、面白かった。
囁きシリーズ2作目ものめり込む面白さだった。子供達が報われず少し悲しかった。最後生き残ったマドは、ミヤとアキの2人を纏いまた生きていくのかと心配だ。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリー要素は少なくて、どっちかと言うとホラー小説を読んでる気分で面白かったです。
綾辻さん作品なこともあり、「どんでん返しとか来るのかな」と身構えて読むも、すんなりとトリックもなく終わりました。だからといって面白くないわけでもなく、逆にどんどん物語にのめり込みました。

登場人物も少ないので、わかりやすいです。
でもなんというか、主人公が思ったより他所様のおうち事情に首を突っ込みすぎだな?と思っていたのですが、そこは綾辻ワールドらしく理由がありました。
ラストは悲しい結末だなと思っていたのですが、終章でゾクゾクして終わりました。やっぱりホラー…。

最初の事件は『殺人鬼』とリンクしているということで、読んでみたいと思います。楽しみです。

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2022年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み返し。
湖と側の森、そして白亜の洋館。絵本世界のような美しい世界で繰り出される凄惨な事件。その対比がおぞましさをより感じさせる。
昔主人公が描いた物語を軸に事件が展開される。全てはあっちゃんを蘇らせるため。
強い兄弟の絆が、人格を増やしていくのが、ぞわりとする。

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2025年05月07日

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ネタバレ

ささやきシリーズ第二弾。かなりの分厚さであるが、非常によみやすかった。
ただし、もう30年以上前の作品なので古臭いところは否めない。ストーリーは想像した通りのところに向かっていき驚きは無い形で収束した。ミステリをあまり読んでいない人だったら驚きがあったかも。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらず綾辻先生のじわじわくる不気味感が好き。
自分の作った物語が子供たちによって再現されていたなんて怖すぎる。

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2024年02月14日

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ネタバレ

今読むとタバコの描写ガキになってしまうご時世ですが…
結末が分かった時はそういう事か!と納得しましたが、最後はなんだか、腑に落ちないまま終わってしまったのが私としてはちょっと残念。
でも、やはり文章は読みやすくて物語に入り込みやすいです。

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

綾辻作品を順番にと思っていたけれど、事情が変わり殺人方程式を飛ばしてこちらの作品を。
さらに飛ばしてこの次は殺人鬼を読もうと思ってるので、時計館はもう少し後かな。
最初はかなり入りづらい印象だったけど、綾辻先生がこの作品でやりたいことがわかってからはスルスルと読めてしまった。
きっかけは魔女の爪あたりかな。この状態でまた頭から読めばまた違った序盤を味わえそうだけれど、読みたい本が溜まっているのでもう少しあとにしようかな。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の緋色程の衝撃はなかったものの幻想的な雰囲気を持ったサスペンスホラーミステリーって感じで面白かった。
過去の猟奇殺人の真相はまた別のお話らしいから、それを除いた今回の事件は全部「事故」ってところがあんまり読んでこなかったパターンで新鮮に感じたなぁ。

小学3〜4年(特に4年の実矢)なら死んだ人が生き返るなんて御伽噺だってことギリギリ理解できそうなもんだけど、そうならなかったのは隼雄が凡そ子供が好むであろう漫画やアニメの類を禁じてたが故だと思うと何だか遣る瀬無いな…隼雄もただ単に子供達が憎たらしくてそうしてた訳じゃないってとこがまた…そして最期まで子供達のことを理解して和解することもないまま突然の決別というとこがまたまた…

ただ最期の麻ど(漢字出てこなかった)の感じだとまた同じことやりそう感…^^;
それかもうファンタジーの類を禁止する人がいなくなったから徐々に正気に戻るかどっちだろうな…

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2023年03月26日

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