【感想・ネタバレ】真昼のプリニウスのレビュー

あらすじ

頂上で、わたしの世界に何かが起こる――情報過多の社会で自らの生き方に疑いを覚え、女性火山学者は火口を目指した。自然をそのままに見つめることで、紡ぎだされる物語の美。静かに心を打つ稀有の小説世界。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

女性火山学者が主人公のお話。
学問でも生き方でも、この頃、私たちは情報や理屈などに頼りすぎている。
言葉や考えはそれほど頼りになるものではないよ。
と池澤さんが考えておられるのを文中から感じました。
作家だからよりそう感じるのかもしれません。

あっちに世界があって、こっちに人がいて…ではなく、人があってこそ世界があるのではないか。だから人の数だけ、異なる世界があってもよいし、もっと感覚的に自分が真実だと思う世界を探そうとする心がけが必要なんじゃないか。そんなことを考えました。

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2012年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

池澤夏樹の小説は女性が出てくるとやたらと女性性であることを前提としたテーマが立ち現れるいる。今作でなく月のものになぞらえての往復書簡であったり。
それを作中で付き合ってる男に対して言っていて気持ち悪いと思ったが、その男は男で娼婦が横でで寝てますとか平気で言うやつなのでそういう世界線なのかなとも思う

池澤夏樹の村上春樹風味小説という感想

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2025年04月26日

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