あらすじ
「この程度では天下は取れませぬぞ」
三好家の並み居る重臣を前に、一世一代の大交渉へ! シリーズ累計145万部突破!(電子書籍を含む)
「小説家になろう」発、大人気戦国サバイバルの外伝、コミカライズ待望の第4巻!
原作・イスラーフィール先生による書き下ろしSSを巻末収録!
巻末収録SS「重荷」
【あらすじ】
一五五六年の八月。帝の病状はいよいよ悪化し、もはや自力では起き上がれないほどにまで弱っていた。もし崩御した場合、御大葬にかかる費用は一千貫 ――現代に換算すれば一億円を超える大金だ。貧窮にあえぐ朝廷にはとても出せない金額だった。しかも本来なら費用を出すはずの幕府には黙殺されてしまう。このままでは葬式も出せないまま遺体が朽ちかねない。朝廷の危機を回避するため、三好家の本拠地・芥川山城でいざ交渉へ!
「この程度では天下は取れませぬぞ」
三好家の並み居る重臣を前に、一世一代の大交渉へ!
大人気戦国サバイバルの外伝、コミカライズ待望の第4巻!
感情タグBEST3
原作を輔弼する名作
原作を丁寧に視覚化するだけでなく、原作の文字では表現できない部分を見事に表現した作品です
人物 取り分けて 公家の能面ともいうべき無表情に隠された凍り付いた激情は、コミカライズした本作にしか表現できません
巻末オマケでお茶らけていますが、作画者である藤科遥市氏がしっかりと原作を読み込み、人物の背景を調べている事が如実に現れています
巻頭で登場する 主人公の祖父と相婿である山科言継中納言のおっとりとした表情が、原作では読み取れない懊悩を秘めている事が見事に表現されています
もちろん、公方を説得せんと激昂する太閤殿下や主人公の祖父である朽木植綱民部少輔の落涙シーンも原作を補って余りある表現です
表情豊かに表現されている主人公、関白近衛前嗣公、そして武家の面々は原作を忠実に視覚化しています
もちろん、コミカライズは表現コストが高いので、原作の細かい部分が割愛されている部分も少なくありません
両方を交互に読み込むと、相互効果で面白さがぐっと上がります
是非とも両方を手に取られる事をお勧めします
【追記】
原作には描写されない部分も秀逸です
芥川山城での謁見が終わり 殿下と主人公の立ち去り際の孫四郎の振る舞い そして 三好孫次郎慶興の登場など随所に原作では表現できなかった重要な場面が追加されています