あらすじ
焼物商を介し、お美羽が仕切る深川の長屋に畳職人が住み始めた。人は好い。だが職を偽っている噂があり、お美羽が調べると、本当は茶人だった。不信感が募るなか、今度は焼物商が死因不明で亡くなり、茶人は失踪。そんな時、茶人を慕う智之助という鳶が長屋を訪ねてくる。智之助は二枚目で実直。お美羽は彼に惹かれつつ、ともに茶人を追うが......。
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Posted by ブクログ
入舟長屋おみわの六作目。
若旦那が化けた読売屋の次は忍びか…。
次々と恋に破れるお美和はどんどん守備範囲(?)が広がっているような。
しかもとうとう女親分ですか、と言われてしまうし。
今回は長屋に引っ越してきた店子を巡るお話。
元畳屋と言っていたが、怪しんでいた矢先に行方不明になる。
実は偽の茶碗をめぐり姿を隠していた茶道の先生とわかり、
先生は恩人だからと探すのを手伝ってくれる若い男あり。
もちろん美形。
最後に若い男が姿を消してしまった時に、男の住んでいた長屋のおかみさんに、
いい男だったから、玄人筋の女に貢がせてたにちがいない、
となぐさめられたのが余計に胸に痛かった。
Posted by ブクログ
入舟長屋のおみわシリーズ、6作目。
江戸の市井の話であるし、毎回それほど派手な事件ではないが、ミステリとしてしっかり出来上がっているし、面白く読める。それと、このシリーズの定番であるが、おみわの恋のお相手がどういう形で登場してくるかも読みどころ。今回、なかなか出てこないなぁと思っていたら、しっかりとイケメンさんが出てきました。敵か味方か果たして、、、と疑いつつ読んでいたけど、このパターンは初めてだった(笑) おみわ自身も己の男運のなさに半分疑っている節もあり、これ以上はイケメン不信にかかりそうで可哀そーよ。