あらすじ
英国貴族リチャードがロンドンの貧民街で出会ったのは、ジョージーと名乗る路上の少年。盗みを働こうとしたところを捕らえたが、少年の下町言葉は明らかに偽りで、肌も真珠のように滑らかだった。高貴な出自の家出少年か、誘拐か? そう踏んだリチャードは彼を屋敷に連れ帰るが、湯に入れて洗い清めると薄汚いと思った少年は、なんとも美しい少女だとわかった。両親の死後、伯父の借金のカタに見知らぬ男に嫁がされそうになり、逃げてきたというのだが…?
...続きを読む感情タグBEST3
良かったです。
感動作ですね。
ヒストリカルではナポレオンの戦争はよく題材として使われますが、いつもは海外文庫の小説で読んでいるので、今回のようにマンガで読むとさらに臨場感があって分かりやすかったです。
やはり一番惹かれたのは冒頭でのヒロインとヒーローが出会うシーン。
試し読み部分で「…物乞い少年に扮したヒロイン…」となっていたからその部分だけで買う気満々で楽しみでした。
物乞いとして食料や持ち物を奪おうとしたのがヒーローだったわけで、ヒーローに捕まったヒロインが物乞いの先輩少年のために、その少年が病気だから何か栄養ある物を食べさせたい一心で強奪しようとしたシーンで涙ながらに反応が無くなった少年を呼んでいたシーン、泣けました😭。
ヒロインが屋敷から命からがら逃げて途中で金品奪われて一文無しになり、これからどうしよう…となっていた時に助けてくれた、物乞いの少年。
のちにヒーローにヒロインがその少年との出会いや自分を助けてくれた経緯を告白していたけど、その少年も辛い目に遭っていたのでホントに哀しかったです。
その後あの少年はちゃんと埋葬されたのかな…?とずっと気になってたんだけど…。
ヒーローがヒロインと引き離したのでその後が気になって仕方ないです😅。
とにかく読んで良かったです。
作者買いです
乞食の少年(ヒロインの男装)との出会いから物語が始まります。
結婚を嫌って叔父の家から逃げ出したヒロインは最初スパイの疑いをかけられますが、誤解も解けいいムードに。
叔母の遺産を受け継ぐヒロインに、二人にとって共通の敵がヒロインの命を狙います。
敵を殺す汚れ役は、ヒーローに命を救ってもらった恩を感じている側近が引き受けます。
ナポレオンが・・とかの政治的な背景には興味がないのでさらっと目で追う程度で。
戦争も終わり、二人が結婚して子供も産まれました!の大団円。
読了後にどこか物足りなさを感じるのは、自分がヒロインのような純粋さをとっくに失っているからかもしれません。
決して作品のせいではなく、読み手側の問題・・。
作者買い
文句なく絵はキレイなので作者買いです。
汚い物乞いの少年と思って連れ帰ったら、綺麗な女性だったら驚きますよね。しかもその女性が慈悲深く慎みがあって美しい。
ヒーローとヒロインの敵が同一人物だと分かったときにはドキドキしました。