あらすじ
【電子限定!描き下ろし特典カラーイラスト&雑誌掲載時のカラー扉収録】
4姉妹と母。女たちの宝物は、もう、1人でどこへでも行ける。
「俺は この人生 すごく気に入ってる」
大学院生の岳は、恋人に執着しないタイプ。
失恋した友達を励まそうとして
「相手をもう死んだ人だと思えば?」と話すが、全く理解されなかった。
けれど山田は、
岳の言葉の根源にあるものに気づきーー。
またある時、家族全員が集合している実家に
仁衣が山田を連れて来た!
八条寺家はもちろん大歓迎ムードで…?
愛されている心強さを胸に、自分の人生に夢中にならんとする第5巻!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
5巻は長女の一人息子、岳がメイン。
基本的に優しいけど、どこか覚めた突き放したよう物言いをしてしまう。そしてそれを自覚しているという岳のキャラクター造型が良い。
最近、良い子たちの物語が多いけど、池辺葵の場合、必ずしも「良い子」ではないのがまた良い。
Posted by ブクログ
「いつまで待っても来ぬひとと死んだひととは同じこと」と「夜桜お七」にもあるように岳の「死んだ人と思ったら?」発言には私は怖さは感じないというか共感する。ただ山田くんの返事の底抜けの優しさには涙が出る。
いよいよ表題の「ブランチライン」が始動する。ウィキると鉄道の支線などの意味もあるようで、枝分かれして広がっていく世界のよう。もしかして社長はライバルなのかしらん?
最初は結構ツンケンしていた二人の会話は大分穏やかになって、余裕が出てきて、山田に刺さった在りし日の仁衣の憎しみは、ちゃんと治癒できたみたい。
ヨナちゃんだけに見えてるお祖父ちゃんの愛情があったかい。
池辺節炸裂してる
池辺先生独特の安定感のあるストーリーは読後の心がほんのり暖かかなるなぁ。
畳み掛けるような展開はない代わりに、
実話のような、隣町でほんとに起きてるエッセイのような優しく切ない小説のようなマンガだなーって思う。
誰しも生活の中で感じてるはずの気持ちを字と画に描かれることで、視覚認識すると自分の中の思い出とリンクしちゃうから、いわゆるエモい感じになるのではないのかな。
テレ東か土曜23時のフジとかでドラマ化されないかな。