あらすじ
元・暗殺者×天涯孤独の令嬢
嫁き遅れた令嬢に紹介されたのは国王側近の謎めいた青年で!?
「君が欲しい。俺の知らない過去も、今も、これから先も」
事故で両親を失い足に傷を負った伯爵令嬢グレースは国王から謎めいた青年ユージーンとの結婚を頼まれる。
彼は国王のため過酷な仕事にも手を染める組織の出身だった。
政略じみた結婚でも家族ができると喜ぶグレースを、ユージーンは自分は何よりも国王を優先すると突き放そうとする。
哀しみ惑いつつ彼を知ろうとするグレースに人形のようだったユージーンも変化し始め!?
感情タグBEST3
孤独な者同士のぎこちない夫婦生活。
怒り、悲しみ、戸惑い、すれ違うもどかしさに涙が出た。
互いに歩み寄ろうと努力する姿、初めての交わり、ヒーローのちょっとした微笑みにまた涙。
過去も未来もすべて欲しい。
無機質な人形の中に芽生える様々な感情。知るということは喜びとともに恐怖も抱く。その描写が秀逸でした。
番外編がこれまた良い。
心に響く素敵な物語でした。
自分の感情や意思がどこにあるのかわからなくなるほど、個を捨て去り駒に徹することを叩き込まれてきたヒーローの心をヒロインが少しずつ変えていくお話。
怪我をして、駆けつけたヒロインに生きててよかったと泣かれてから自分を心配してくれる存在がでできたことに彼の心が動き出す。
周りの大人に利用されその人の意思を自分のものと思わされて自分の意思すらわからなくなってその人の人生を生きられなかったというのはヒーローだけではなく、王の政敵ルシアンもだったが、2人の人生は明暗を分けた。
最後の番外編でヒロインの両親の死の驚きの真相が明らかになり、ヒロインの知らないところでヒーローが絡んでいた。
王のお祖父様、悪いやっちゃなー。
泣けました。
この番外編は秀逸。
暗殺人形だったユージーンが、人を信頼し、愛を知っていく物語。とても奥が深く、本編だけでも読後感に打ちひしがれていたのですが、最後のエピソードに更にやられました。あー、そうだったのか、こういうことだったのね、と、絡まる糸が解ける感じ、切ないです。
不幸な生い立ちのせいで病んでてヒロインに執着溺愛するヒーローは身も心もヒロインだけなので安心するから一番好き。ヒーローの嫉妬も良かった。この話の設定だと幼馴染みの陛下もヒロインに惹かれていてもおかしくないなー。
タイトル通り
生い立ちから感情を失くさざるを得なかったヒーロー。その中でヒロインと出会い感情を少しずつ取り戻していく過程がとても良かった。出会いも紹介の時かと思いきや結構年季が入ってたので、ヒーローの執着ぶりも納得。
ヒロインに対する感情は歪んでいるものの酷いことはしないし、とても大事にしてるので楽しく読む事ができた。
ヤンデレ溺愛が好きな人は楽しめると思う。
好き💖
完全に自分好みの作品だったので満点つけました。生きていくために心を無くし暗殺マシーンとなったヒーローと、両親を事故で無くし心と身体に傷を負ったヒロイン。そんな2人が王命で結婚して、少しずつヒーローの心が変化していく様子がうまく描かれています。最後は完全に執着&溺愛系のヤンデレヒーローになってて、それが良かった!って思えたから(笑)お値段はお高いけど良かったですよ。
ラスト!
設定が好きなお話でした。
心を閉じ込めてきたようなヒーローにほんのり人間味を感じ出したら、もう魅力的で。
巻末に内緒のお話が載ってましたが、一番好きなシーンばかりで堪能しました。
かさあのお話ですごく救われた気がします。
蜜月
不遇な青年が最愛に出会って救われるのが好きです。
過去が辛ければ辛いほど、その後の幸せが際立つので素晴らしいと思います。
ユージーンもグレースも幸せそうで良かった。
家族の愛
「愛のかたち」について、深く考えさせられる作品でした。
主人公の二人が、少しずつ歩み寄りながら愛を育む過程が、美しく表現されていて
映画の印象的なワンシーンのように
心に残って、読み終えてから、またすぐに読み返したくなりました。
ヒロインの真の強さ
ヒロインの傷ついた心を抱えつつも、ヒーローに正面からぶつかっていく姿に好感が持てました。
ヒーローが徐々に心を開き、お互いが大事な存在である事に気付いてからヒーローの嫉妬等が可愛らしかったです。
ヒーローの過去の話もあり、読み応えがありました。
中古
悪くないのですが、過酷な生い立ちの割に、ヒーローが人としての感情を取り戻すのがちょっと早いように思いました。
ヒーロー目線や番外編で、そのネタばらし?がありますが、違和感が。
読み返してみて、益々実感。
序盤とネタばらし時とに、随分と感情に差があるような。
設定や話の展開は面白いのですが...一層の事、前半のヒーローの心情部分はカットでも良かったかも?
そして、挿絵。
子供っぽい...このお話にはもっと大人っぽい方が合うような。
若しくは、挿絵無し。
脳内変換、必至です。