【感想・ネタバレ】幻庵 下のレビュー

あらすじ

己は負けたのか。だが――運命に翻弄される晩年。
最後の対決、そして次世代の天才の台頭。敗れざる男の物語、堂々完結。

名人をめぐる争い「天保の内訌」は意外な結末を迎え、幻庵(因碩)の人生は彷徨い始める。
妻の失踪、弟子の喪失、幕府との軋轢……そして「黒船来航」という未曾有の国難が迫っていた。
囲碁に一身を捧げた幻庵が、最後に辿り着いた境地とは?
滂沱の涙必至のクライマックスへ、破天荒な男の生き様が炸裂する!

解説・趙治勲

※この電子書籍は2016年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

囲碁をまったくやったことがなく、これを読んだのでハネやらツケやらキリやら用語が難しかったが、そこは意外な手なのか、攻めの手なのかだいたい解説付きなので雰囲気はわかった
幕末の激動直前の、人々が囲碁に熱中できたある意味平和な時代が産んだ、様々な闘いに魅せられた
あまり会話などはなく、作者の語りの文が多いので、躍動感や登場人物の人間らしさはそこまで感じなかったが、
対局中に血を吐く人が2人も出るとは思わず、おもわずツッコんでしまった
最後は夢中になって読んでいた

0
2021年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幻庵の人生は、名作「白い巨塔」を見ているようだった。「白い巨塔」の財前は教授を、玄庵は名人を目指したわけだが、渦中の中では、本当に求めていたものが見えなかったのだろう。
面白かった。

0
2020年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸時代の囲碁の名人を巡る争い『天保の内訌』

主人公の因碩の人生も翻弄される!?

因碩は、孫子の兵法を齧ったせいで名人になれる可能性を自分で潰してしまった。周りを動かして丈和に先知をぶつけて漁夫の利を得ようとした事。また名人になった丈和に弟子をぶつけて弟子を殺してしまった事。に悉く失敗・・・
碁の家元で尚且つ当代において並ぶもの無しの武勇を誇れば自分の棋力を信じて猛将の如く挑まなかった事が非常に残念でならない。
策を弄する者は策に溺れるが如きの顛末となっております。


何れにしても作中に登場する棋士を『終末のワルキューレ風』に全盛期の時のまま復活させて、皆んなでリーグ戦からの決勝トーナメントにて誰が最強か決めて欲しいと思いました。

囲碁の事はルールもろくに解りませんが本作を十分に楽しむことが出来ました!

0
2020年10月01日

シリーズ作品レビュー

「小説」ランキング