あらすじ
些細なことでもよくってよ。日々の「?」をまな板に載せ老若女女が語らえば――女たちの不思議な集まりに参加することになった主婦菜月は、奇天烈な会合に面くらう一方、日常をゆさぶる出来事に次々見舞われて……。幾多の難儀を乗り越えて、菜月は平穏を取り戻せるのか!?夫婦、嫁姑、親子、同僚。人とのかかわりに、ふと戸惑いを覚えてしまう貴女に好適。コミカルなのに奥深い、川上弘美的ガールズトーク小説。
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Posted by ブクログ
めっちゃ見てくる人がいるからスタートするのも面白い。
その見てくる人が元カレ土井優のお母さんっていうのも絶妙!そしてその土井母に誘われて入る
"これでよろしくて?"同好会!!
なんじゃそりゃ!!と思いながら読んでたら
この同好会がすごく良い。
議題にするテーマや義例も面白い。
明確な答えなんか出さなくても
とにかく話して話がそれれば次がその議題になったり。わぁいいなぁ〜〜
この同好会がおもかと思ったけど
菜月の普段の生活が結構主だった。
その何気ない日常も分かるものが多かった。
家族、夫婦
相手の何気ない一言に、納得できなかったり
傷ついたり、自分だけ輪の中にいないと思えたり
家族なのに家族になりきれてないと感じたり
読んでいて、あぁあの時の感情って菜月のこれと一緒だと腑に落ちてなんとなくスッキリした。
すごく好きだった
Posted by ブクログ
川上弘美さん・・・(申し訳ないのですが)聞いたことはある・・くらいで、よく知らない作家さんでしたが、芥川賞を取ったこともある作家さんなのですね。
お義母さんとの言葉にできない感情のやりとり、お義母さんと義妹、お義母さんと義弟のお嫁さんとの関係を見る目など実に繊細。そればかりを考えているとおかしくなりそうだが、ちょっと年上の利害関係のないお姉さまたちに話を聞いてもらったり、いろんな事件を経ると関係が少しずつ変わっていくことに気づく。
わが身を振り返っても、昔けむたくて仕方なかった人たちも30年たつと亡くなったり、元気がなくなったり・・病気になるほど悩むことなんてなかったんだなと今にして思う。気づけば主人公を応援していた。私も同好会入りたいなー。
Posted by ブクログ
何かちょっと、身につまされてしまう。結婚して無くても。
人間関係ってそれぞれに難しい。明確な正解も不正解もないものだなぁと。
女同士の付き合いって時に面倒だけど、これでよろしくて?なお食事会は良いかも。
最近(と、言っても文庫派なので未文庫化の作品は読んでないのですが)、特に不思議なことのない恋愛物系が続いたような感じだったので、今作はかなりツボにはまりました。