あらすじ
死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までの
フリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。
忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、
誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。
その瞬間が来るのは明日かもしれないし、死ぬ間際かもしれない。
その瞬間を逃さないために生きようと思う(九十九「昔のノート」より)
芥川賞受賞作『火花』、話題の映画の原作小説『劇場』の
元となるエピソードを含む100篇のエッセイからなる又吉文学の原点的作品
『東京百景』が7年の時を超えて、待望の文庫化。
18歳で芸人になることを夢見て東京に上京し、自分の拙さを思い知らされ、
傷つき、苦しみ、後悔し、ささやかな幸福に微笑んだ青春の軌跡。
東京で夢を抱える人たちに、そして東京で夢破れ去っていく全ての人たちに
装丁を一新し、百一景と言うべき加筆を行い、新しい生命を吹き込んで届けます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
東京ってものすごく窮屈で面白味のない場所だと思っていたけど、この本を読んでいると意外とそうじゃないかも?と思えた。
私が東京に住んだら、こんな風に東京を受け取ることができるだろうか。
又吉目線でみる東京はおもしろい。
Posted by ブクログ
又吉さんの視点で広がる東京での日常は、不器用で美しく見えた。
自分の視点で描く東京も、美しいのかな。
文庫本書き下ろしのⅣは、又吉さんの人柄が凝縮されてるように感じた。心に響いた。
Posted by ブクログ
又吉さん3冊目。そろそろさん付けします。
ちょっとエッセイになるのかな?100個の短編集なのかな?「劇場」や「人間」に出てくる話の原体験らしいエピソードも含まれており、そしてシンプルに話がおもろい。通勤電車の読み物にしていたけど、多分相当やばい顔しながら読んでた
好きな言葉がたくさんあったけど、無理して一位を選び出します
『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損。』
良いのよ
Posted by ブクログ
又吉さんの作品は初めて読んだ。文章が読みやすいし、人との繋がりを大切にされていて流石芸人さんだなと思った。
33.世田谷公園の窒息しそうな雰囲気、池尻大橋、高尾山、漱石の墓、ルミネtheよしもと
面白かった。
Posted by ブクログ
友人に借りた本。又吉の文章初めて触れたけど、面白い!サクサク読んだ。
六十 井の頭公園 六十一 阿佐ヶ谷の夜
せきしろさんと西加奈子さんと太宰ナイトに関する話。
七十六 池尻大橋の小さな部屋
その人と暮らした記憶。東京のハイライト。
☝️好きな話。
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好きな文章
ある日、僕が通行人の魂を相手に気づかれないように「ズゥ〜」と吸う遊びを考案した。
好きな人とデートした経験がある人は幸福だ。前日、真夜中の十二時を過ぎた時計を見て「もう今日やん」と平凡なセリフをたやすく吐ける。それがデートだ。
過去を引きずる男はみっともないらしい。僕は引きずるどころか全ての想い出を引っ提げて生きている。
Posted by ブクログ
又吉直樹さんの記憶に残った
東京での百景が一つずつ描かれている。
・四十九 秋の夜の仙川
通行人の魂を相手に気づかれないように
「ズゥ〜」と吸う遊び
・七十 冬の市谷釣り堀の風景
「なぁ、風が冷たくて皮膚がパラパラ飛んでいったらどうする?」
どちらの話も後輩芸人との会話をしながら
街を歩いているだけなんだけど
その世界観がとてつもなく刺さった。
特に好きなお話
Posted by ブクログ
心地の良い面白さでスルスルと読めました。
時折、又吉さんの想像の中の世界がノンフィクションと入り乱れていたりして、それはフィクションなんだけれどもノンフィクションで……不思議な浮遊感と哀愁がありました。
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小原晩さんがおすすめされていたので購入。「個性がありすぎることが嫌で無個性になりたかった」とか「人見知りを貫くためには勇気がいる」とか、そういう考え方もあるんだな〜と知って面白かった。目の前の景色を大切に想える1作。
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すっごくよかった。いただいた本だからというのもあるけど、すごく気に入った。
みきちゃんが言っていたように、又吉の文章は寂しさと面白さっていう同時に存在しなさそうなことが存在しちゃうのがすごいと思った。
みきちゃんに聞いてから読んだ「池尻大橋の小さな部屋」がほんとうによかった。苦しくなったし泣きそうになったけど、こんなに尊くて愛おしくて悲しい記憶を共有してくれてありがとうって勝手に感謝する。劇場、映画でしか観てないから読んでみたい。いつか読もう。
「1999年、立川駅北口の景色」もすっごく好きだった。おもしろい。元気ない時にこれ読んで笑えるだろうなこれから。
あと、あとがき?の、ポエジーについてのところもすき。「詩情をバカにしようとする自分だけを恥じることにしよう。過剰なセンチメンタルを笑う奴は、ナイーブな心をバカにする奴は、センチメンタルが生み出す攻撃力を、ナイーブがもたらす激情を知らない。」
Posted by ブクログ
クスッと笑える日常からほろ苦い別れのお話まで沢山詰まったエッセイ集。
エッセイなんだけど、純文学的な雰囲気を感じる文章がそこかしこにあって、夢と現実の間で起きたことのように感じるものも複数。面白かったです。
情熱も感傷も喜びも怒りも嘘のない文章で綴られていて、でも所々で笑わせてくれるのがさすが。
「池尻大橋の小さな部屋」
が切なくて涙。愛情と後悔と感謝が短い文章に詰まってた。
1番好きなお話です。
関西から東京に出てきた身としては東京という街に対して感じることに共感できるところもたくさんあったけど、行動範囲が違いすぎて風景までは見えてこなかったのが残念。
この本きっかけで行ってみたい街が増えたという意味ではよかった。
綾部の影がめちゃくちゃ薄いことについても最後でしっかり言及されていてすっきり。笑
Posted by ブクログ
一切格好つけない書き振りと一つ一つの語彙の豊かさに惹きつけられた。読み進めていくと、沢山苦労をした分又吉さんの人としての温かさを感じられて、心地よかった。
何より、たったの5.6行(1エピソード)で人を笑わせることできるんだから芸人さんってすごい。
Posted by ブクログ
凄く愛おしい!最近エッセイの良さに気づく…(遅すぎ)
やっぱり他人のものの見方というか考え方というか、本当に違って楽しいなー。
でも似てるとこもあって、例えばエレキギターの話のとこで慣れてます感出すところとか!めーっちゃわかる!笑 自分も誰も見てないのに慣れてますよ感とか分かってますよ感とか出したがるんよね。結局、他人にそう見られたいとかじゃなくて自分の為だけにやっとるの笑
Posted by ブクログ
又吉直樹は芸人であると同時にどうしようもなく落窪んだ人間である。しかし、その窪みの深さが人間らしさを醸し出す。
以前、『火花』を読んだ、凄く読んでいて悔しさが滲むような小説だった。
火花を書いた人間だから見える東京百景。それぞれの人間にそれぞれの百景がある。
僕ももうすこしで東京に行く。その時にみえる100景はどんなものになるのか、今のうちから少しずつ書き溜めていっても面白いかもしれない。
以下、僕のおすすめの編。
十八 吉祥寺の古い木造アパート
二十二 一九九九年、立川駅東口の風景
二十五 ゴミ箱とゴミ箱のあいだ
六十八 恵比寿駅前の人々
七十六 池尻大橋の小さな部屋
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いやあいいんだこれが。ピース大好き。
劇場の冒頭は実話だったのか。実話じゃないかもしれないけど、とにかくとてもよかった。こういう話をもっとずっと聞いていたい。
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これだけ多感だと生き辛そうと思う反面、これが著者を作り上げているのかと、改めて凄さを感じる。思った事をこんなにうまく言葉に出来たら毎日楽しそう。眼前の事に真剣に向き合うっていうのはこういうことだ。
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「はじめに」の「この先、仕事が無くなる事も、家が無くなる事もあるだろう。だが、ここに綴った風景達は、きっと僕を殺したりはしないだろう。」という考え方、本当に素敵すぎて、これから読む風景が楽しみになった。
個人的には、児玉さんと魂を吸う遊びをする話が好きだった。笑える。
笑いあり、涙ありのエッセイ。又吉さんっていい人なんだなぁ〜と思わずにはいられなかった。
Posted by ブクログ
ピースの2人の関係性が理解できた。改めて人は出会うべき人と会うのだろうと思った。
最後のa少年とb少年の話は刺さり過ぎてしまい考えさせられた。
あと、私も自意識が捨てられません、、、