あらすじ
累計290万部突破。直木賞を受賞した大ベストセラー!
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
福山雅治主演で2008年に映画化され、堤真一、松雪泰子の熱演も話題になった。
※この電子書籍は2008年8月に文藝春秋より刊行された文庫を底本としています
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Posted by ブクログ
壮絶な展開に驚愕です。有名な小説なのであらすじを知っていながら読み進めたので、途中までは若干退屈でしたが、湯川と石神の頭脳戦、石神の作った鉄壁のトリック、それを実行する精神力、そして何よりも、恋する靖子にその見返りを求めないある意味究極の愛情。作者目線で動く草薙刑事の懸命な捜査にも深く共感します。
元々真犯人を最初にバラしておいて、捜査する刑事たちの過程を楽しむ王道の展開かと思いきや、作者は犯行日付に関する重大な事実を読者に隠しており、それを最終盤で暴露するところで鮮やかに騙されていたことを読者は知ることになります。最終18から19は一気読み必須です。
公衆電話からの着信は通話が成立しているので後で調べられると虚偽がバレるなど、細やかなことです。
作者のこの時代の他の作品を読みたくなりました。
Posted by ブクログ
映画から入ったので何が起こるかわかっていて読んだんですが、これは天才ですね。
直木賞納得です。
いくつもの巧妙なトリックに感銘を受けました。もっと早く出会ってたら僕の読書人生変わってたかもしれない。
言わずもがな別の作品も手に取ると思います。
Posted by ブクログ
東野圭吾、映像化作品はこれまでさんざん観ていたけれど、読んだのは、初めてか…。本作も映画化したものは、何度か観ていたけれど、昨年デビュー40周年の企画でベスト1に選ばれていたので、なんとなく、読んでみることに。そして、これまで読んでいなかったことを激しく後悔。人気は伊達ではなかった。ストーリーもトリックも分かっているのに、この満足感。今年は月に1冊は読む。ということを決心しました。
Posted by ブクログ
苦しい‥悲しい‥切ない‥。
そして面白すぎた‥。
映画を先に見ていたので大体の内容や結末はわかっていたが、それでも本当に面白かった。
こんなにも誰か、1人のことを愛することができるのか。
こんなにも守ろうと必死になることができるのか。
自分がどんなに犠牲になっても。
石神の愛は本当に本当に強いものだった。
大好きで、愛していて、『この人を守る』という気持ちが人一倍強かった。
異常だ、と思われるかもしれない。
確かにここまで出来るのは異常だ。
でも、石神は純粋に、純粋に恋をしていた。
この事件のトリックを考えた石神は本当に頭が良いし、それを紐解いていく湯川も本当に天才だ。
その2人のやり取りもどこか切なく、苦しい気持ちにもなった。
こんな事件がなかったら2人はもっと楽しい時間を過ごせていたかと思うと‥。
何よりトリックが完璧だった。
こんなこと思い付くなんて天才だし、怖い。
そして最後、石神のあの叫び。
あれは石神の今までの人生全ての気持ちが声に出たんじゃないかなと思った。
苦しみ、悲しみ、妬み、喜び、安堵‥。
一瞬にして色んな思いが込み上げてきたんじゃないかな。
素晴らしいお話だった。
涙なしでは読めなかった。
2026.1.22(木)
Posted by ブクログ
最初は、恋愛感情だけで殺人の隠蔽をするものだろうかと疑問だったが、読み進めていくうちに納得した。
石上は花岡に命を救われていた。
天才の考えるトリックが秀逸で面白く、最後までハラハラさせられた。
そして、花岡靖子が自白する。
なんとも言えない読後感に襲われた。
靖子も事件の真相を知って、本当の愛を知ったのではないか。
Posted by ブクログ
ガリレオシリーズの初めての長編です。
短編の良さももちろんありますが、長編の方が個人的には好きです。トリックや人間関係より念密に練られているなと思いました。
天才同士の駆け引きが絶妙で、最後の最後まで気を抜けず、ドキドキしながら読みました。
Posted by ブクログ
論理と合理性を極限まで突き詰めた人物が、ある感情によって揺らいでいく構造が非常に印象的だった。
冷静で完璧に見える思考の裏にある、人間的な弱さや切実さが、物語を進めるほどに浮かび上がってくる。
この作品は単なるミステリーではなく、「正しさ」や「献身」とは何かを問いかけてくる。
誰かのために行った行為が、必ずしも救いになるとは限らない点が重く、読み終えた後に静かな余韻が残った。
理屈では割り切れない感情の存在を、これほど美しく、残酷に描いた作品は多くないと思う。
Posted by ブクログ
★5++
おそらく誰もが目にしたことはあるであろう東野圭吾氏の代表作。
高次元の知能戦や重すぎる愛ゆえの悲しい結末など、見どころ満載で一度開くと止められない。
ミステリー小説の原点かつ頂点。疑問を疑問で終わらせない、まさに完璧といえる一冊。
読後の満足感は読んだ人だけの特権です。
Posted by ブクログ
読後の余韻に正直言葉が出てこない
あまりにも悲しく、儚く、残酷であるが人間の業であったり、愛情であったり表現出来る言葉見つからない、しかし著書から受けるメッセージは「愛」であった。
最近映像化されている小説を映画から観るか、先に読むか?自分の中で色々考えていた。
考え始めたのは「国宝」であった、原作を読んで映画を観ると、勿論映像ならでの煌びやかさ、美しさ映画ならではで、楽しめるが原作の重厚感や全体像が描ききれずに少し残念な気がした。
著書「容疑者Xの献身」は数年前に映画を観て感慨深く余韻が残った事を覚えている。
原作を読み終えて考えても、映画の出来は配役も含めて素晴らしい出来であったと強く思う!
しかしここで感じることは、個人的に映画もいいが「読書」の方が自分に合ってるな!と再確認する。
どうしても観る(受け)と読む(攻め)の違いに感じてしまうが、どちらも大切にしようと再確認!
著書に関しては、冒頭に戻るが読んで良かった!
東野ワールド全開、物語も犯人が解って進む、追う側追われる側、罠を仕掛ける側と暴く側、巧妙なやり取りや、駆け引き、伏線と回収そして最後にやっぱりトリックの解明、圧巻としか言いようがない、登場人物の心の動きや動揺等、人間ドラマとして素晴らしいが、やっぱりミステリーとしての名作を堪能させて頂いた。
本当に読んで良かった!
Posted by ブクログ
2026年1冊目。今年の目標に読書を掲げ、本腰入れた。
何年ぶりかの読書だが、読む手が止まらず、楽しめた。
石神の思いはもちろん、美里と工藤と小代子の不憫さも胸が痛む。
技師の展望もあったことでしょう、歯車は残酷。
Posted by ブクログ
読書が苦手な自分が、一番最初に読み切った小説です。先ずは有名な作品から読んでみようと思い、東野圭吾の情報なんか全く知らない状態で読んだところ、凄まじく面白かったです。情景やトリックが全て緻密に書いていて読み易く、なおかつ思いもしない展開に感銘を受けました。
読書嫌いだった自分を小説の世界に誘ってくれた、想い出深い作品です。
Posted by ブクログ
先に、ずっと前、映画を観た
あらためて読んでみた
柴崎コウはでない
堤真一じゃかっこ良すぎる
雪山のシーンはない
それ以外の映画での再現性は完璧
Posted by ブクログ
皆さんは、普段何気なく使う『献身』という言葉の意味について、少し深く考えてみた経験はおありだろうか。
Wikipediaにはこう書いてある。
「自分の利益を顧みずに、他者または物事のために自己の力を尽くすこと」
このように非常に美しい言葉なのだが、この行為は道徳的な観念と、果たしてどこまで合致するものなのだろうか。
自分や他者の感受性をノイズとして排除し、感情を自身の中で極端なまでに抑制する、知的で合理的な、きわめて賢い人物。
きっと皆さんの周りにも、そういう方が何人かは、いるのではないだろうか。
この作品の主人公・石神は、まさにそのような人物である。
そしてこの系統の人間の常として、彼は若い時代からずっと理系学問、つまり数学に尽くしてきた。
「数学しか取り柄がない」という彼自身の言葉は決して謙遜でも誇張でもない。逆に、この言葉にはどこか矜持のようなものさえ感じられるのだ。
彼は文字通り数学にその身を捧げてきた人物なのだから。
さてそのような、冷徹とさえ言えそうな理知的な人物が、感受性の極致とも言えそうな、特定の他者に対する『愛』という感情をきわめて強く胸に抱いたとする。
その後の彼の内面では、果たしてどのような葛藤や、矛盾した想念が渦巻くことだろう。そしてそれは彼をどう行動させ、どのような結末に向かわせるのだろうか。
著者の東野圭吾さんは、このような壮大な思考実験を敢行し、ひとつの事件という枠組みの中で、客観的視点から物語を展開し、見事に結論を導いてみせる。
この作品を読み始めて初めに思ったことは、主要な登場人物のほぼ全員がそれぞれ固有の理念や魅力を備えている、ということだった。
それは僕に、追われる側も追う側も両方とも応援したいという、矛盾した感情を生じさせた。
そして、こんな甘い感情を彼らに抱いてしまう僕は、きっと刑事には向いていないと思った。
さてそのようなことはさておき、本題に入ろう。
ネタバレ要素が多分に含まれるので、この小説や、それを基にした映画、ドラマに興味のある方は、ブラウザバックをお勧めしたい。
石神は愛する女性、花岡靖子と、その娘、美里の罪を隠匿するために、きわめて複雑かつ巧妙な策を練り上げる。
これは彼の献身の主な対象が、数学から靖子へと、速やかに移行したことを意味するのではないだろうか。
だがそんな彼も、旧友である物理学者・湯川が、まさか草薙刑事の友達でもあったことまでには考えが及ばなかった。
刑事たちの目をはぐらかすことには成功するものの、論理的洞察力のきわめて優れた湯川に次第に追い詰められていく石神。
しかし、万一のそのような事態の噴出も見越していた彼は第二の献身に移る。そのための手段も予め完全に用意してあった。
彼は靖子への献身を完璧に遂行することを最終目標として、自分自身をこの事件から絶対に逃れられないようにするため、恐るべき手段を取ったのだ。
その仕掛けはきわめて非道徳的なものであり、それゆえに自他の両者に対して破壊的でもある。
思えば序盤、石神が靖子に『私の論理的思考に任せてください』と言った時から、この破滅的なシナリオは完成されていたのかもしれない。
かなり大袈裟な話になるが、この地球上で、論理的思考を駆使して科学を発展させてきた人類は、その過程で、世界を壊滅させる危険性をはらんだ道具をいくつも入手してしまった。
そしてその破壊的活動は、今も世界のどこかで粛々と行われている。そういうことも鑑みると、人が論理的・創造的であるということは、破滅的であることと表裏一体なのかもしれない。
ともあれ、靖子への愛が冷めたかのような三つの書簡の中に、ひっそりと挟まれた手紙の一文は、きわめて尊い何かを物語っている。
愛する人の幸せのためなら自分の身を犠牲にすることも厭わないその姿勢は、ただ単に『献身』と呼ばれるものより、もっと深いものを含んでいるような気がしてならない。
石神は知的な人物で、感情を軽視していた。だがそんな彼も、愛という感情には逆らうことができなかった。それは論理や知性で片付けられないものだからだ。
そして一旦それに支配されたが最後、もっとも一直線に献身的に対象に突進することができるのは、案外この手の類の人たちなのかもしれない。
たとえそれが、どんなに破滅的なものであったとしても。
ラストの彼の慟哭は、人間の表層的な知性や感性といった部分より、もっと深いところから発せられているように感じた。
石神の魂の叫びは、きっとあなたの心も震わせるはずだ。
とてもおもしろかった
東野圭吾さんの小説を読んでみたくて、初めて読んだ作品が「容疑者Xの献身」でした。最初から最後までハラハラして、おもしろかったという言葉が頭の中に広がっています。また、東野圭吾の作品を読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
ガリレオシリーズの中でも断トツの面白さ。
本作品で直木賞を受賞。
白夜行で直木賞を逃した時は非常に残念だと思ったけど、「容疑者Xの献身」は白夜行を数倍凌ぐ面白さだった。
映画もとても良かった。
さいあい
急に読みたくなり、再読しました。久々の湯川准教授との再会だったので、自分なりの湯川准教授を思い描きながら読みました。天才と言われながらも、できの悪い生徒相手の高校教師の石神。湯川准教授との対比がもの悲しく感じられた。隣人の花岡親子への自己犠牲的愛情。靖子の最終決定を促したのか娘の美里だった。映画の主題歌「最愛」がキーワードだったんだなと、こころが締めつけられました。
Posted by ブクログ
面白かったー!!
トリックが全然わからなくて、切なくて最後までドキドキした。
初めて読んだ「ガリレオ」がこれだった。
それからせっせと読み始めて、今の所刊行されている「ガリレオ」シリーズは全部読んでいる。
Posted by ブクログ
2025年9月13日の土曜プレミアムにて映像を先に視聴し,本でも読んでおきたいなと思って購入.
確かに小説の石神とドラマの石神(堤真一)は,ちょっと違う印象だったが,どちらで見ても違和感なく楽しめた.
Posted by ブクログ
U-NEXTで冒頭だけ読んだら馴染みのある街がたくさん出てきて気になり購入。いろんな形の愛とか、生きる意味とかの話だった。これを機に映画も観てみようと思った。
Posted by ブクログ
名作だと思います。かなり昔に読みました。当時もとても話題になっていたと記憶しています。ミステリーとしても人間ドラマとしても様々な角度から楽しむことができる1冊だと思います。何十年たっても色褪せないそんな不朽の名作であると思います。
Posted by ブクログ
石神、花岡親子、湯川、刑事の5人の行動と会話のひとつひとつから緊張感が伝わって、読んでいるこちら側もはらはらドキドキしました。
最後の2ページで思いがけない結末が繰り広げられ、思わず泣いてしまいました。
2025年ももう終わりますが、今年読んで良かった本のトップ3に入ります!
Posted by ブクログ
すごいすごいと噂には聞いていた『容疑者X献身』やっと読みました。
途中から石神が庇うんだろうなと勘付いたけどまさかのラスト。靖子は石神のために絶対に自首してはいけなかったけど、自首しないで生きていく方が辛すぎるんじゃないか??石神はそこまでは読めなかったか〜。
東野圭吾の本は、人の愛情とサスペンスをうまーく混ぜて小説に落とし込むからすごい。石神は靖子と娘を本当に美しい女神たちだと思っていたんだろうな。
そしてその女神を石神は生きる意味とし、救われていた。人間には生きる意味を見つけて騙し騙し生きていく器用さが必要だと思う。石神は天才ゆえ、不器用な部分も多かったんだと思うが、やっとその先を見つけた。刑務所で数学に没頭し、靖子たちが幸せでいてくれればこれ以上何も必要なかったんだろうな。
Posted by ブクログ
幸せは、他人が計算して与えるものではなく、本人が納得して選ぶもの
石神にとって、靖子と美里の何がそこまでさせるのか知りたいあの日あのタイミングが良かっただけではなくて?愛する人、生きる理由を守りたいのは分かるけど、石神の行動は「守る」ことから1番程遠いことをしていると思う 石神は最悪の状態を考慮して常に計画を進めていたが、結果は最悪の状態よりも最悪になってしまった
実におもしろい
いかにも東野圭吾作品といった印象。
まさかのトリックに驚く。
持てない中年男の純情も描いており、
非常に共感できる。
この作品、映画化もされていて、
そちらも傑作なので、是非見ていただきたいのだが、
原作も、さすがに面白い。
Posted by ブクログ
密かに想いを寄せる隣人女性とその娘を守るために、彼女達が犯した罪を完全犯罪にしようと画策する男性の物語。読み終えて、タイトルに使われている「献身」がすごくしっくりきました‼︎彼女が犯してしまった殺人を覆い隠すために、アリバイをしっかり練り上げる彼の姿はただただひたすらに一途としか言いようがありません。そればかりか、彼が彼女達を警察の手から守るために犯していた二重の罪を知ると、何故惚れた女性のために自分を犠牲にしてそこまで出来るのか…と献身的な彼の姿に考えさせられます。
最後まで楽しめました
最初に映画を見て興味が湧いたので購入しました。少し映画とは違う点は多々ありますが、原作も如何に親子を守るかという点では同じでした。
絶望して死を選ぼうとした主人公にもう一度生きなおそうと思わせた親子の存在は偉大です。事件が起こらなかったら、主人公もただのお得意様で終わったのにと思います。トリックよりも主人公の親子に対する思いに感動しました
Posted by ブクログ
東野圭吾初読み。泣いた。実写の映画を観たのでストーリーもトリックも知っていたが、それでも面白かったし、泣いてしまった。ただ、映画とラストシーンの順番がおそらく異なり(うろ覚えだが)、最後の最後、石神が号泣して終わるというのは驚くと同時に、不思議な余韻を残した。映画は感動的に終わっていたような記憶がある。もう一度映画を観たくなった。
Posted by ブクログ
面白かったけど…。
個人的に心情描写とか多めの激重ミステリーか、The推理小説が好きなので、これはちょっと合わなかった。確かに内容は面白かったし、オチもおおってなったけど、書き方があまりすきじゃなかった。
Posted by ブクログ
「愛」と言うべきか、「依存」と言うべきか…「結局生きてる人間が一番怖い」というフレーズが頭に過ったラストの描写。
石神のストーカー行為もカモフラージュの為かと疑ったが、的が外れた…。
直木賞取った作品と言うことでずっと本棚で暖めておいたけど、感情移入せずに評価する審査員の事を考えると、度肝を抜かれた!!!
読後、映画も鑑賞したが「死体を処理するシーン」を何故省略した!?雪山登山は何のため?など、色んな読み取り方があるんだなーと思った(^-^)