あらすじ
累計290万部突破。直木賞を受賞した大ベストセラー!
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
福山雅治主演で2008年に映画化され、堤真一、松雪泰子の熱演も話題になった。
※この電子書籍は2008年8月に文藝春秋より刊行された文庫を底本としています
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読書が苦手でいつもドラマや映画から作品を知る私が、ミステリ小説の面白しさを初めて知った本でした。映画とは違った犯人のおそろしさからくるゾクッとした感覚とその表裏一体にある人間としてのあたたかさや優しさがたまりませんでした。
Posted by ブクログ
石神が花岡のために自分が一番貢献できる方法で警察を欺いたが、花岡の性格的にそのままいくはずなかったというのが辛いし、そのような性格だったからこそ石神は好きになったんだろうなと思うと救いがなさすぎる。一番最後で今までの人生で誰にも言われなかっただろう『一緒に』という言葉を一番嫌な形で聞くことになったからこその『どうして?』なのだと思うとさらに悲しい。映画版では最後に花岡が自首して石神は花岡の犯行を否定しているというのが心に来る。東野圭吾さんは人を思うが故の救いのないラストを書くのが上手い。
Posted by ブクログ
面白かった、やっぱりガリレオシリーズは面白い。
湯川が石神に対して情が入っているのもまたいい。
こんなにも純愛なミステリーをかける東野先生の文才が本当に好き
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった。有名なのわかる。
東野圭吾さんの話をほとんど読んだことがないんだけど、推理はもちろんのこと物語として書くのが上手なのかな。全然違ったら申し訳ないけどこの本を読んだ私の感想はそれだった。登場人物は、パン屋さんで働く母と娘、その隣人かつ容疑者Xと、湯川先生はじめ警察の人たち。シリーズがどこから始まっているのかも知らないけど、湯川先生の旧友が犯人であり、その対決が見どころになっていたっぽい。初めに読んだのミスったかなー。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら東野圭吾の本を読んだ事がなく、名前は知っていて昔のガリレオ先生のドラマがそのシリーズである事を後から知りました。
いやー、面白いですね。ミステリーものどういった犯行で誰が犯人なのかというものだと思いますが、最初から犯人がわかっているミステリーものはまた違うミステリーの楽しみがあるなと感じました。
以下は私がこういったものを見るたびに考える事であり、哲学的な事です。かなり思想が強めになってますので、読む方はご注意ください。
こういった虐待などを受けている人たちが警察や相談所に頼んでも救われなく、最終的には殺すという決断でしか救われない場合の事です。
殺人は罪であるのは承知していますが、死ぬべき人が死ぬ事で救われる命があるという観点で言えば、そう言った人を殺す事は致し方ないのではないかと考えてしまいます。物理的な死は犯罪として刑罰が下されますが、精神的な死はどうなのでしょうか。常日頃から罵詈雑言などで心が死んでしまった場合、それも殺人なのではないのでしょうか。精神的な死は物理的な死とは違い、目に見えず判断しづらい部分が大きいと思います。また、警察や相談所などはそういった精神的な問題に関しては、なぁなぁになる部分が多々あるのかと思います。ストーカー被害など、物理的に傷を負っていなくても精神的に傷を負っている、傷害罪と同じぐらい重い罪だと思います。しかし法上では、ストーカー規制法の方が軽い。これでは救われる命も救われないのではないか。現にどのくらいのストーカー行為やDVがあるのかはわかりません。また私はこうした行為を行った事も受けた事もありません。ですので、人を殺すほどの決断をした方の気持ちは分かりません。ですが、した事も受けた事もない第三者から見ると正当なものなのではないのかと考えてしまいます。今まで与えられてきた傷を一回で与え返した結果、相手が動かなくなる。これはお互いおあいこなのではないでしょうか?やられてもやり返さないのが大人だなんだと言いますが、なぜ被害者側が自重して苦しまなければいけないのでしょうか。加害者側が明らかに悪く、それ相応の罰を受けるべきなのではないでしょうか。加害者がやった事を被害者がやり返す事で誰が怒る事ができるのでしょうか。加害者側が1を生まなければ、そもそも事は起きないのに。と私は考えます。
この本では最後の判決まで決断は出ていません。懲役がついたのか正当防衛だったのか、結末はわかりません。ですが、私は彼女は無罪だと主張したい。殺人という罪だけを見るのではなく、自分の人生を加害者から守った結果起きた犯罪で、被害者が加害者から自分を守るために行った正当な行為であると思います。
Posted by ブクログ
罪を庇うことで相手を余すところなく救うことなど不可能なのでしょう。
誰も幸せになれない。
それでも救いたいと思うのが、愛なのでしょうか。
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私、この映画が大好きなんです。
TVで放映されていると必ず観てしまいます。もう何度観たことか。でも、何回見ても切なくて切なくて泣いてしまうのですよね。なんといっても堤真一さんの演技が素晴らし過ぎる!あの堤真一さんが、あんなに冴えない感じになるなんて!挙げ句の果てには体も小さく見えてしまうから不思議。
原作もいつか読もう、いつか読もうと思いつつ何年も過ぎてしまったのですが、とうとう読みました。
さすが直木賞!原作も素晴らしかったです。やはり原作を読むと映像では分からない心情が吐露されていて、石神も靖子も私の想像以上に、うわ、そんなことまで考えたちゃってたんだ‥‥なんて箇所もありました。さらには、湯川の苦しい気持ちも描かれていてそこも切なかったなぁ。
そして一番驚いたのは本書は雑誌に掲載されていた頃は『容疑者X』だったこと!『容疑者Xの献身』に改題されて本当に良かった!“献身”あってこそです!
あーーー映画も原作もとっても良かった。文句なしの★5です(^^)
Posted by ブクログ
初めての東野圭吾作品。
ミステリー要素だけでなく、登場人物たちの人間的な物語もあって、これが超人気作家の作品…!となった。他の作品も読みたい。
石神がなぜ、靖子に惹かれたのか、また、本当にストーカーなのか…?と思わせてからのどんでん返しに感動した。トリックも面白かった。
人が人を殺める、というミステリーの性質上、ハッピーエンドというわけにはいかないが、孤独で一時は生きることを諦めかけていた石神に対して、友情だとか感謝だとかを想う人間がいるのだということが感じられる終わり方で、切なくも感動した。
Posted by ブクログ
ガリレオシリーズ初めて読みました。
映画?テレビ?でみたことはあったのですが、なはり小説は圧倒的なおもしろさ。さすが東野圭吾さん。
シリーズものとしては前にも話があるとおもうのですが、こちらがスタートの一冊でもまったく問題なし。
Posted by ブクログ
SixTONESの田中樹さんが恩師に勧められた本と知り、気になって読んでみた。石神が母娘のために警察を惑わせる仕掛けをしたり、2人に的確な指示をしたりと2人のためなら何でもやる自己犠牲の姿勢が恐ろしかった。また、湯川の「思い込みはいつだって敵だ。見えるものも見えなくしてしまうからな」という発言はとても印象的だった。初めて東野圭吾さんの作品を読んだが、その他のガリレオシリーズも読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
す、すごすぎる作品!(語彙消失)
数学の天才と天才物理学者、合理的で論理的な2人の非合理が物語を唯一無二にしています。
前作、前々作の予知夢、探偵ガリレオでは湯川准教授は飄々と淡々と軽い感じのイメージですが本作ではガラッと変わっていて人間らしい新しい面が見られたことも嬉しく思います。
これから読まれる方におかれましては、2人の天才すら予測不能な変数をお楽しみいただければと思います。
Posted by ブクログ
本作を読んで最も私の心を動かしたのは、石神が罪を被った本当の理由です。彼はただ靖子を恋愛感情で愛していたから身代わりになったのではありません。絶望の淵にあり、まさに自殺しようとしていた自分に「生きる目的」や「存在意義」を与えてくれた彼女たちへ、命を救われたことへの究極の恩返しをしたのだということに深く感動しました。
この石神の思いは、私が日常で親孝行をしたり、友人の相談に乗ったりと、優しくしてくれた人やお世話になった人へ「自分なりの恩返しをしたい」と思う気持ちと根底では似ているのかもしれません。しかし同時に、石神のように「一方的に罪を被り、相手の幸せだけを願う」という過酷な自己犠牲は、かえって相手の心に重い十字架を背負わせ、不幸せな人生にしてしまうという残酷な真理もこの本から学びました。
人間は「自分はここにいていい、存在していいんだ」という存在価値を見失ってしまうと、本当に死んでしまう生き物なのだと思います。だからこそ、孤独に陥る前に人を仲間として信頼し、つながりを持つことが何より大切です。もし石神が、もっと早く湯川と再会し「友人」と呼べる関係を築けていたなら、彼が自殺を考えることも、このような悲劇も起きなかったのではないかと胸が痛みます。
この物語を通じて、私はこれからの日常で、人の言葉や行動をただ端的に捉えるのではなく、「その裏にどんな意味や意図があって、ああいう行動や言葉を発したのか」を深く想像する視点を持ちたいと強く思いました。人間観察をする上で、そして周囲の人との絆を大切にする上で、この気づきをずっと忘れないようにしたいです。
Posted by ブクログ
•はじめは被害者が悪すぎて、母と娘がかわいそうに思えていたが、工藤という男が登場してからどんどん母親が娘を1番に考えてないのがわかって、どうしようもない気持ちになった、、
•石神のトリックが予想を遥かに超えていたこと、ラストの切なさは半端ない、、石神の手紙が悲しすぎる、、
Posted by ブクログ
おもろい。普通に騙されたし、全然トリックに気づけなかった。自分もいつから騙されてたの気になって読み返してしまった。
天才にしか思いつかないトリックに、もう一人の天才であり旧友でもある湯川が気づいてしまう。真相を信じたくない湯川。彼の感情が心に刺さる。
石神の最大の誤算は、湯川が刑事の知り合いだったこと。これがなければ完全犯罪だった。それにしても献身度合いがヤバすぎる話だった。
Posted by ブクログ
最高傑作と言われていることに納得。
文句なしの★5です。
トリックが分かったときには「そこまで出来るのか⋯」と驚きました。
初見で予想できてた人いるのかな?
Posted by ブクログ
何度読んでも号泣する一冊……
同じくINTJの私はこの献身の正体を知っています——誰よりも深くて、切なくて、献身的な愛……
石みたいな、一見無愛想な人ですが、神です
願いは、花が岡の一辺に満開すること
Posted by ブクログ
ミステリー作品は、犯人が分かる瞬間が1番の見所だと見限っていたが、本書はそれにとどまらない。
合理性を取るか、感情を優先するか、それぞれの立場で悩む場面に共感してしまう。
Posted by ブクログ
【評価】
★★★★★★★
【感想】
おそらく誰もが目にしたことはあるであろう東野圭吾氏の代表作。
高次元の知能戦や重すぎる愛ゆえの悲しい結末など、見どころ満載で一度開くと止められない。
ミステリー小説の原点かつ頂点。疑問を疑問で終わらせない、まさに完璧といえる一冊。
読後の満足感は読んだ人だけの特権です。
Posted by ブクログ
湯川と石神の賢さに圧倒された。創作において自分以上に頭の良いキャラクターを作り上げることはできないとどこかで聞いたことがあるが、それを踏まえると東野圭吾さんの聡明さを節々から感じる。
最後の石神の、「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」という言葉が印象に残っている。靖子が、弁当屋の夫婦は石神が靖子に好意を持っていると言っている、ということを石神に告げた時に石神はまた容姿のことをからかわれているのだろう〜といったようなことを考えている。湯川はダルマの石神というあだ名を敬意で使っているが、一般的には丸いシルエットの人をダルマと呼ぶのにあまり良い気持ちはしない。石神は論理を重視するので人からの好意は興味ないんだろうけど、人間であるから傷つく心はあるだろう。人を傷つけるのが人なら、人を癒すのも人だという言葉を思い出した。ミステリーだけど、ヒューマンドラマでもあった。途中まで読んで他のことしようとしても気になって仕方なくて、一気に読み進めてしまった。
堤真一さんの演技がすごい〜という話を聞いて映画を先に見たんだけど、確かに堤真一さんすごかった。映画でストーリーを知っていても尚、面白い小説だった。
読んでからしばらく経ってもこの作品のことを考えるんだけど、途中石神がストーカーみたいになった時、やっぱりそうなっちゃうかぁと多少の不気味さを感じたんだけど、最終的にストーカーの犯行にするための場面だったんだ⋯⋯というのに今更気づいて、騙されたしまさに「献身」だと感じてる。
とてもおもしろかった
東野圭吾さんの小説を読んでみたくて、初めて読んだ作品が「容疑者Xの献身」でした。最初から最後までハラハラして、おもしろかったという言葉が頭の中に広がっています。また、東野圭吾の作品を読みたいと思いました。
さいあい
急に読みたくなり、再読しました。久々の湯川准教授との再会だったので、自分なりの湯川准教授を思い描きながら読みました。天才と言われながらも、できの悪い生徒相手の高校教師の石神。湯川准教授との対比がもの悲しく感じられた。隣人の花岡親子への自己犠牲的愛情。靖子の最終決定を促したのか娘の美里だった。映画の主題歌「最愛」がキーワードだったんだなと、こころが締めつけられました。
Posted by ブクログ
ガリレオシリーズが大好きですが、今回は純愛や友情がしっかりと盛り込まれた作品となってます。
湯川も石神も理系のいわゆる論理的で人間味のないイメージですが湯川の石神に対する友情や石神の純愛は2人のイメージの奥底に大きな優しさや温かさが感じられる箇所が多々ありました。
後半石神の工藤に対してジェラシーや殺意があるのかなと思わせつつ靖子のパートナーとして相応しい人物か見極めてたところや、最後靖子の為に行った行為が全くムダになった時の叫びににた大泣きに切なくなりました。
Posted by ブクログ
物語の構成や推理、惹きつけられるし全体的に良かったんですけど、私には最後、切なさや悲しみの方が強く残ってしまいました。
この後皆んなそれぞれがどんな思いで生きていかなきゃいけないんだろう、と。
Posted by ブクログ
殺人の動機、関わった3人の思いを知っているだけに、これからどうガリレオ教授に追い詰められるのだろうかと心拍上昇しながら、心が不穏になりながら読んでいる。2/3
以前関わっていた人物が現れ、お互いの心の揺れ、葛藤が出てきた。それに伴って計画が綻びそうな今にも崩れそうな雰囲気がビシビシと出てきた。いつバレるのかというスリルと共に、さらに心が不穏になりながらページを進めている。 2/6
「彼(彼女)が幸せなら、それで良い」
よく目にするセリフだが、ここまで愛する人を想い、行動できる人はいるだろうか。そして如何にしても消すことができない「罪の意識」…ラストが切ない。
※ガリレオシリーズ、ドラマは見ていたけど原作はこれが初めて。ハマりそう!2/11
Posted by ブクログ
初めて触れた東野圭吾の作品。友人からの薦めで読んだのだが、読み終えた後大きな充足感を得られた作品であった。
ミステリーであり、かつ多様な形の愛について考えさせられる。新年1冊目に素晴らしい作品に出会えた。
Posted by ブクログ
十数年以上も前に読んだ本を再読。内容はほとんど忘れていたので、真っ新な気持ちであっと言う間に完読。
石神も、花岡も、湯川も報われない結末が切ない。全員が納得することはできない、全員が何もなかったかのように幸せになることは出来なくても、石神の気持ちを考えたら、トリックを見破った湯川には、花岡に真相を話して欲しくなかったという気持ちもある。だけど湯川からしたら、黙ってはいられないという気持ちも分かる。自分だけ幸せになんかなれない、全てを告白し、自分も罪を償いたいという花岡の気持ちも分かるだけに、本当に切ないラストだった。
【天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に密かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したのとを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。】
2026.2.09
実におもしろい
いかにも東野圭吾作品といった印象。
まさかのトリックに驚く。
持てない中年男の純情も描いており、
非常に共感できる。
この作品、映画化もされていて、
そちらも傑作なので、是非見ていただきたいのだが、
原作も、さすがに面白い。