【感想・ネタバレ】容疑者Xの献身のレビュー

あらすじ

累計290万部突破。直木賞を受賞した大ベストセラー!

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
福山雅治主演で2008年に映画化され、堤真一、松雪泰子の熱演も話題になった。

※この電子書籍は2008年8月に文藝春秋より刊行された文庫を底本としています

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ガリレオシリーズはドラマと映画で見ていたため小説は読んでいなかった
映画も何度か見たしトリックも知っていたがやはり小説でも読んでみたいと思い購入
分かっていたが泣いた

■湯川と石神と草薙
映画版を先に見ているためどうしても福山・堤・北村が思い浮かぶが、それぞれドラマ・映画版との違いがあり楽しめた(当たり前だが)
小説の石神は本当に冴えない見た目だから堤真一合わないよなぁと思うがあの演技を見せられては、、、違う俳優の方だったらだいぶ評価変わっていたのでは?
もし自分が先に小説を読んでたら文句言いながら映画見に行ってぶちのめされるのが目に浮かぶ(笑)

湯川もドラマ版の方が強めに偏屈押し出されてるな
小説の方がちゃんとコミュニケーション取れてるし草薙との友情も深い

■献身
広辞苑には『一身を捧げ尽くすること。自己の利益を顧みないで力を尽くすこと。自己犠牲』と書かれているらしい
まさに献身。安っぽい惚れた腫れたではなく、ただの身代わりではなく、献身。
死体入れ替えで靖子のアリバイを崩せなくすることに加え自分の退路も絶つ
ただ靖子に惚れたのではなく靖子と美里の親子二人に生きる意味をもらった
彼が人生をかける数学と同じく手を出してはいけない崇高なものだと感じる
(そうなると余計小説版での美里の行動を石神が知ったら、、、辛すぎ)

■ラストシーン
湯川も石神も靖子も全員が辛いラストとなった
映画でも小説でも号泣
多分何度見ても泣く
世の中理不尽だよなぁ
じゃあ冨樫をどうすれば良かったんだ…
あの時点じゃ警察も動いてくれないだろうし
よしんば逮捕されて刑務所入ったところで出てきたらまた付きまとわれる
それで起こる殺人なんてニュースで山ほど見るじゃないか
やりきれない…



ドラマから入ったので劇場版は陰鬱な雰囲気でかなり戸惑った記憶
ただ、シリーズ物としてではなく1本のストーリーとして、ミステリーとして完成している作品だと思う
ガリレオシリーズ他の小説も読みたくなった

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2026年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以前から読んでみたいと思っていた作品だった。
「永遠の記憶」の内容が「容疑者Xの献身」とつながっていたこともあり、今回、本作を読むことにした。

小学生の頃に映画で観たことがあり、内容は知っていた。最後に石神が泣き崩れる場面は、当時の自分には強烈で、悲しさと同時に少し怖さも感じたことを覚えている。小中学生の頃に観た映画で、今でも印象に残っている作品はそう多くない。それだけ、自分の中に強く残っていた作品だったんだと思う。

内容を知ったうえで読んだが、それでも本として十分面白く、あっという間に読み終えてしまった。

自分の人生を捨ててまで大切な人を思い続ける石神を見て、そこまで誰かを思うことができるのかと、その思いの凄さを感じた。一方で、最後には何とも言えない虚しさが残った。

作中の「社会という時計の歯車」という言葉も印象に残った。自分も、社会の中では一つの歯車として、これまでの選択や経験の積み重ねによって今の自分がある。それらをすべて肯定できるわけではないけれど、これまでの選択が無駄だったとは思わない。それらも含めて、今の自分を作っているのだと思う。そして、これからどうしていくかを決めるのも自分自身なのだと思う。

そう考えると、「この世に無駄な歯車なんか無いし、その使い道を決められるのは、歯車自身だけだ」という言葉には共感できた。

こうして今改めて作品を振り返ると、子どもの頃に映画で観たときとは、また違ったものが残ったように思う。子どもの頃は、ラストの衝撃や哀しさが強く残る作品だった。今回、小説として読み直してみると、石神の覚悟について改めて考えさせられたほか、「歯車」という言葉も自分の中に残った。

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2026年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

待望の、ガリレオシリーズ初長編。
めちゃくちゃ良かった。本当に良かった。
私が読みたかったのはこれです!という感じ。
短編も良かったけど、長編でのこういう複雑な人間関係とかそれぞれの人物の思考、感情がしっかりと描かれている、こういうのが読みたかったんです!

湯川先生と草薙刑事のコンビものだったのが、石神という旧友の登場によって三竦みのような対立構造になり、三者三様の思惑、目的、感情があって本当によかった。
倒叙形式なのでどうしても石神や花岡親子に感情移入してしまって、湯川先生の鋭い視点や草薙刑事の執念の捜査に「もうやめて…!」と思ってしまう。
それすらもトリックの一部で、実は私自身も石神の仕掛けたトリックに踊らされてしまっていたんだと気づいたときには鳥肌が。

それまで淡々とやるべきことをやってきた石神が、最後に感情を露にするラストシーンは本当に切なかったし、湯川先生の気持ちを考えても胸が苦しくなる。
殺された被害者がクソ野郎であるがゆえに、石神や花岡親子が悪人だとは思えず、救いがない…。
ドラマチックで、本当に良かった。

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2026年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気持ちの良い話の構成でページをめくる手が止まりませんでした。心がスッキリする終わりではなかったが、そもそもこの題材でスッキリなんでできないかと思った。そこもまた考えさせられる。
この小説が星5でなければどの小説に星5をつければいいのか分からない。

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2026年09月14日

ネタバレ 購入済み

さいあい

急に読みたくなり、再読しました。久々の湯川准教授との再会だったので、自分なりの湯川准教授を思い描きながら読みました。天才と言われながらも、できの悪い生徒相手の高校教師の石神。湯川准教授との対比がもの悲しく感じられた。隣人の花岡親子への自己犠牲的愛情。靖子の最終決定を促したのか娘の美里だった。映画の主題歌「最愛」がキーワードだったんだなと、こころが締めつけられました。

#泣ける #切ない #深い

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

東野圭吾さんの作品の中でも特に知名度の高いものであり、かつガリレオシリーズ初の長編と知り、まずはこの作品から読んでみようかなと軽い気持ちで読み始めたが本当に良い読書体験ができた。
天才同士の対決という構図や、犯人がわかった状態でのミステリーなど本作の設定自体非常におもしろかったのだが、この作品の大きな特徴はやはり人間ドラマだろう。石神の靖子に対する見返りを求めない純粋な愛は読んでいて美しくそれと同時にとても切なく感じられた。
加えて、トリックの設定もかなり秀逸だった。私自身この作品を読んでいる際に、ホームレスの描写がやけに細かくさらに頻繁に出てくるから多分事件と関わりがあるのだろうなと考えたり、いくら石神が事前にすべて教えているとはいえ、嘘のアリバイを警察に全く勘付かれずに話せるものなのかと考えていたため、この疑問に対して綺麗に回答された真実が明らかになったときは非常に感動した。
本作品のような、登場人物の人間ドラマがきちんと描かれる作品が私の好みのミステリーのひとつなんだなと気づくことができた。やはり有名な作品にはそれだけの理由があるのだなと本作を読んで感じました。

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2026年09月16日

ネタバレ 購入済み

最後まで楽しめました

最初に映画を見て興味が湧いたので購入しました。少し映画とは違う点は多々ありますが、原作も如何に親子を守るかという点では同じでした。
絶望して死を選ぼうとした主人公にもう一度生きなおそうと思わせた親子の存在は偉大です。事件が起こらなかったら、主人公もただのお得意様で終わったのにと思います。トリックよりも主人公の親子に対する思いに感動しました

#泣ける #切ない #感動する

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2023年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後でまさか泣くはめになるとは思わなかった……。
東野さんは「時生」で合わないな、と離れたんだけど、今作読んで、いやあ、現代ミステリの盟主だとよくわかった。
引き込まれてからの後半はほんとうにあっという間。ラストのどんでん返しは指摘されるまでまったく気付かなかった上に、石神への印象も一気に覆った。オチに向けての伏線がないので、もう呑みこんで行くしかない。最後の最後、たった二ページが不意打ちで本当に泣けた。あの文章の運び方は卑怯。
こういう切ない終わりを書かせたらぴかいちですね。白夜行や今作のような、ハッピーでもバッドでもない哀しい終わりを、とても「男性的に」、情緒的でなく書くのが上手い。驚いた。

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2026年09月10日

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