あらすじ
葉桜が雨に映える東京、浅草。栗田は葵の父に認めてもらうべく和菓子職人の大会優勝に向け、今日も葵と二人、自分たちの味を模索していた。
しかし栗丸堂にかかってきた一本の不思議な電話から人探しが始まる。心当たりを探して街を歩くうち、栗田は気にかけていた人物とばったり出会うことになる――。
やさしい甘さの和菓子の中に、それぞれの人が見つけた大切なものとは?
吾妻橋のたもとの傘の中、栗田と葵の二人の距離も縮まって……。
◆目次◆
栗どら焼き
大学芋
月餅
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
葵の父に認めて貰うべく、和菓子職人の大会優勝に向け栗田と葵はお菓子の完成度を高めていた。そんな中、栗丸堂に掛かってきた一本の不思議な電話。そこから人探しが始まる…
いい所で邪魔された栗田と葵が、お互いキスの機会をチラチラ気にしてる所が何とも可愛かったです。いい年なのにピュアな二人が微笑ましい。
そして、葵の父や葵のお見合い相手候補の幸臣から言われた鳳凰堂への出世の道をキッパリ否定する栗田の心意気が本当に格好良いです。和菓子のお嬢様だからではなく、葵個人を好きになったと言い切るのも素敵です。
大会の後でプロポーズしたいと案に言う栗田に、葵もその気持ちを理解してくれているのがニマニマしてしまいました。
いよいよ次巻は大会が始まりそうで、今から楽しみです。