あらすじ
――酷いお方だ。俺の想いは必要ないと?
妖精のような可憐な外見とは裏腹に、豪胆で自由奔放な女王シャーロット。
彼女は変装をして偽名を使い、城下町である情報を集めていた。
そこで辺境伯の嫡子アルバートと出会う。
彼は継母に父親殺害未遂の濡れ衣を着せられ、故郷を追放されていた。
互いに素性を隠しつつ、惹かれていく二人。
やがて、切なくも甘い一夜を共にする。
けれど、女王が自由に結婚できるはずもない。
シャーロットはアルバートの幸せを願い、身を引こうとするのだが……。
不遇の貴公子×孤高の女王、絶対的な身分差に阻まれた恋の行方は――!?
【目次】
『神々の歌』
序章
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
終章
あとがき
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控えめに言って最高
他のかたと同様、設定と表紙と作家さんで購入しました。
やっぱりソーニャで春日部さん。何冊か拝読しましたが、好きだなぁ。
設定自体はありがち…なんですが、うん、これだからソーニャは、そして春日部さんはと何回も言ってしまいました(褒め言葉
とはいえ、結末…というか、ラストはマジか、偉いぞアルバートくん…というか、二人とも我慢したんだな…としみじみ思ってしまいました。
続編…というか、二人の後日談ください
おめでとうアルバート!
2人の気持ちが通じ合ってから結婚できるまでに10年!
最初は爽やか好青年だったヒーローが、
やがてヒロインを手に入れる為には人を陥れるのも躊躇わない立派なソーニャヒーローに。
TL要素は少なめですが、ドラマチックで楽しめました。
ダーク&スィート
良かったです。前段階としてあった短編集も大分好きでしたが、スピンオフにあたるらしいこのお話がまたまた凄く良かった。
狂気的な愛憎も人と立場が違えば、全く別物の側面があると思い知らされる感じがしました。
女王にしろ女王の黒狼にしろ、側近の人々それぞれ自分の立場で自分のやるべき事ができる人って尊敬できるな、清々しいなって思わせてくれるお話だと思います。
面白い
短編集の騎士の恋に集録されてたお話の女王様メインのお話だとすぐに気付きました!
あのお話の過去からその後までが読めて感激です。短編集のお話とは女王様のイメージが変わりました。恋する男の前では猛獣も女の子なんだなーと。
ヒーローも爽やか青年で登場するのに、最後はもれなくちと仄暗い愛を秘めた男になってて…。
短編集のお話はけっこうライトにラブラブなお話だったけど、その裏にあった真実やドロンドロンを知れて面白かったです。
一途な身分違いの恋物語
執着の狂気が描かれているけれど、それが主人公の二人の恋の邪魔をするので、否定的に捉えてしまうけれど、曲がったことが嫌いだったヒーローが恋故にその狂気を自分の中に取り込んでいく最後の方の展開が素敵でした。
セックスのシーンが少なめなのがちょっと物足りないけれど、身分違いの恋を成就しようとするヒロインの一途さにときめいてしまった。
ハピエンまでの努力?がすごい
女王とは知らずにヒロインと知り合って恋してしまったヒーロー。
貴族でそれなりの地位ではあるが、王配として据えられるのは不可能と思われたが、あの手この手でのし上がりヒロインとの結婚までこぎつけた努力?執念?には恐れ入る。
結婚する頃にはだいぶ歳とっちゃったし。
所謂正統派ソーニャな歪んだ摂政が良いキャラだったが、爽やか好青年だったヒーローが、ヒロイン獲得のために人をも手にかけるのを厭わない闇落ち野郎になるとは…。
ハピエンへの道のりとしては少し珍しく、なかなか面白かった。
雰囲気が素敵
時代設定が中世っぽいところに、キレイな挿絵がはまっていて、これは見逃すことなかれ。芯の通ったヒーローとヒロイン、美しい容姿で互いに想い合ってる。それをごった煮の鍋へ入れられたら、そりゃ、目が離せません!最後はあれでいいのかな⁈個人的にはその後の未来が少し欲しいな。