【感想・ネタバレ】勘定侍 柳生真剣勝負〈五〉 奔走のレビュー

あらすじ

敵の懐に飛び込んだ商魂武士の狙いは?

旗本から大名になった柳生家のお披露目の宴席に、藩の瓦解を企む老中・堀田加賀守が姿を現した。
柳生藩で勘定方を勤める淡海一夜の読みが見事に当たる。
堀田加賀守が「宴席こそ絶好の機会」と睨み、必ず罠を仕掛けてくると洞察していたのだ。
祝宴中の悪巧みをことごとくすり抜けた一夜は、すぐさま想像を絶する行動に出る。
堀田加賀守の屋敷まで赴き、密約を持ちかけたのだ。
三代徳川将軍家光の寵愛を独り占めしたい堀田加賀守。少しでも早く士籍を捨て大坂に帰り、唐物問屋を継ぎたい一夜――互いに利を見出す密約の中身とは?
一方、十兵衛光厳は柳生の郷を出て大坂へと向かい、但馬守宗矩は家光から命じられた会津藩加藤家への詭計を画策し……。
老中、惣目付、大名、忍、商人らの権謀術策が入り乱れる、乾坤一擲の第五弾!
但馬守宗矩の落とし胤で、「柳生家を救え」と強引に召し出されてしまった元大坂商人・淡海一夜が知恵を絞って暴れ回る!!

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Posted by ブクログ

他の方も書いているように、このシリーズが一番面白くなっているかも知れない。
商人だった主人公が、柳生の庶子で江戸兵呼ばれるものの自分のやり方を通して行く。今作でも柳生と敵対する老中と手を組み、挙句の果ては商人姿で老中の財政の手助けをする。こういった信念からか、あの柳生十兵衛まで味方になってくる。
つ、どの時点で商人に戻れるのか、それとも柳生に留まるのか?
行く末が楽しみだ。

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2022年02月09日

Posted by ブクログ

最近は上田先生はこちらの路線のほうが良いと感じます。江戸時代に仮借しながら経済の大切さを伝えているように思います。単純な武士の物語よりこちらのほうが私は好みです。

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2022年02月04日

Posted by ブクログ

柳生家をこんな形で小説に使う上田氏に拍手です。意外や十兵衛が一夜の味方になってくれそうで一安心
とにかく今一番面白いシリーズ!
早く続きが読みたい

追伸
佐夜?どこかで見たような。
佐和?そうなると佐和→佐夜+永和

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2022年05月17日

Posted by ブクログ

柳生但馬守が若いときに設けた商人の子「一夜」
柳生家の存亡の危機に無理やり連れてきたのだが
一方で武家のプライドから足かせをはめようとす
る、発展させたいのか潰したいのか、立場が行動
に矛盾を引き起こす
(今の政府のようです)
国内市場が大きい日本なので消費拡大=産業振興
だけど個々人の消費能力を奪う48%もの搾取
窮乏した方が僅かな餌を巡る争奪戦の過程で利権
や汚職がはびこるのだ
(本書にもどる)
一夜は一刻も早く商人に戻りたいのだが、柳生の
家の事情と但馬守の偏狭な性格が邪魔をする所に
柳生十兵衛三巌の登場・・・面白くなる(´・ω・`)

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2022年06月03日

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