あらすじ
ドラゴン。それはかつてアニスが王国で戦い、そして言葉を交わした因縁深い存在。それが突如帝国にも現れた!?
『――ドラゴンは我のみにあらず、ということだ』
アニスを稀人と呼ぶドラゴンが夢の中で告げてきた声。
それに導かれるように、アニスとユフィはクリスと共にドラゴンが現れたスノフェリア領へと降り立つ。
「さっむっ……!」
「これは、こたえますね」
そこは冷たい雪と風が吹きつける過酷な大地。そこで二人は“冬”の名を冠する白いドラゴンと向き合うことになる――
大人気王宮百合ファンタジー、帝国での旅もクライマックス!
転生王女のアニスフィアと天才令嬢のユフィリアという2人の女の子が主人公の異世界転生小説です。ほんのりと百合要素も含まれています。
アニスフィアは、魔法で空を飛びたいという願いを持っているものの、全く魔法が使えない転生王女です。
しかし、彼女は現代の知識を踏まえた「魔学」という学問を自ら作り、その成果を利用することで、疑似的な魔法が使えるようになります。一言で言うと、一風変わった努力家の女の子です。
一方、天才令嬢のユフィリアは、魔法の天才でありつつ、次期国王の婚約者の女の子です。
そんなユフィリアが、突然、次期国王から婚約を破棄される場面に、アニスフィアがほうきで突っ込んでくるところから物語が始まります。
物語の途中で、アニスフィアが魔学について講義をする場面があるのですが、その講義の中で、魔法を現代の視点から捉えた解説があり、面白かったです。
魔法が好きな人、科学が好きな人、研究が好きな人にもおすすめの作品です。
感情タグBEST3
アーイレン帝国訪問も終盤、突如生じたドラゴン襲来の凶報。
その地は帝国最北部のスノフェリア領だと…。
パレッティア王国がかつて流浪の民が辿り着いた先だった様に、彼の地も人間同士の悍ましさを逃れた民たちが辿り着いた厳寒の地であった。
当然の如く排他的風土、非協力的な周辺領地、そんな中で皇女クリスが皇位継承権放棄の爆弾を投下してまで、アニスらに同行を願い出る。
かつてのアニスの様な無鉄砲さのクリス、内なるドラゴンとも折り合いの付かないアニスもユフィら皆を引連れ…。
最奥の地で知る「白雪の神」の伝承、そして聖域に赴き出会う白き竜…
今回の凶報の原因は、友の墓参りに帰省しただけの白き竜の存在により引き起こされたと…。
討伐ではなく、会話を成し、共存の道を説得するクリス…。
それに対し「…私に何を示せる?」と突き付ける白き竜、結局は戦闘となるが、討伐を目的としたものではなく、覚悟の証明であった…。
その最中、内に眠るドラゴンと鼓動が重なるのを感じるアニス、そんなアニスの変化を心配するユフィ…。
なんとも転天らしいエンディング。
あとがきに依ると次回最終巻だそうですが、魔学都市アニスフィアでのティルティらのその後や、東部領地でのアルガルドとアクリルのその後とか、続きの気になっている内容が多数有り…。
1ヶ月と短いスパンで出版予定の次巻、どんな内容になるのか…期待しています。