【感想・ネタバレ】日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制までのレビュー

あらすじ

鎌倉時代は「いい国つくろう」の1192年に始まる、という時代区分はもはや主流ではない。日本史の研究は日々蓄積され、塗り替えられている。今注目されている日本史の論点は何か、どこまで解明されたのか。「邪馬台国はどこにあったか」「応仁の乱は画期なのか」「江戸時代は「鎖国」だったのか」「明治維新は革命なのか」「田中角栄は名宰相か」など、古代・中世・近世・近代・現代の29の謎に豪華執筆陣が迫る。

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日本史研究の最前線。古代から中世、近世、近代、現代とそれぞれの最新の研究結果。よくまとまってるし複数の著者による本当ながら文体にバラツキもなくぐいぐい読まされてしまう面白さ。

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2019年05月01日

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面白かったし、勉強になったけれど、いくつか不満も。
あまりに近代現代寄りで、バランスが悪い。筆者によりなんというか気合の入り具合?が異なる、などなど。相対的に中世と現代が良かった。

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2018年11月13日

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各時代の専門家によるトピックの通史。今の通説がコンパクトにまとめられていてわかりやすい。特に今谷明の中世と大石学の近世はわかりやすくて良かった。
現在の日本史を掴むのに適した良本。

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2025年08月15日

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古代から現代まで知っておきたい29の論点を。「邪馬台国はどこにあったのか」「応仁の乱は画期なのか」「江戸時代は鎖国だったのか」「明治維新は革命なのか」「田中角栄は名宰相か」など、古代・中世・近世・近代・現代の29の謎に豪華執筆陣が迫る。

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2022年01月31日

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日本史の最新事情に基づく論点を網羅した本。

通説ではない見方は、あらためて新鮮。
歴史に関しては、基本書として教科書があるが、むしろ教科書よりもこうした論点解説や読書案内が適当なのではないだろうか、と考え読み始めた。時代ごとの概要が最初に書いてあり、ちょうど良い分量で日本史全体をたどることができるのはかなり重宝することがわかった。

各章は、それぞれの専門家によって書かれている。
ただ、あとからサブタイトルをつけたのか、論点が必ずしも論点になっていなかったりする。専門家がなぜそれを論点とするのかがもっとはっきり書かれているともっとよかった。

古代
邪馬台国はどこにあったのか
大王はどこまでたどれるか
大化改新はあったのか、なかったのか
女帝と道鏡は何を目指していたのか
墾田永年私財法で律令制は崩れていったのか
武士はなぜ、どのように台頭したのか

中世
中世はいつ始まったか
鎌倉幕府はどのように成立したか
元寇勝利の理由は神風なのか
南朝はなぜすぐに滅びなかったか
応仁の乱は画期だったか
戦国時代の戦争はどのようだったか

近世
大名や旗本は封建領主か、それとも官僚か
江戸時代の首都は京都か、江戸か
日本人は鎖国によって閉ざされていた、本当か
江戸の社会は家柄重視か、実力主義か
「平和」の土台は武力か、教育か
明治維新は江戸の否定か、江戸の達成か

近代
明治維新は革命だったのか
なぜ官僚主導の近代国家が生まれたのか
大正デモクラシーとは何だったのか
戦争は日本に何をもたらしたか
大日本帝国とは何だったのか

現代
いつまでが「戦後」なのか
吉田路線は日本に何を残したか
田中角栄は名宰相なのか
戦後日本はなぜ高度成長できたのか
象徴天皇制はなぜ続いているのか

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2021年04月18日

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ネタバレ

現在、注目されている日本史の論点についてまとめた本。

日本史の研究は日々更新されています。新たな研究成果が出てくれば、それにより日本史の論点もまた変わっていきます。

本書は邪馬台国から象徴天皇制まで、現在、論点となっている日本史の謎について、各分野の研究者が解説をしています。

巻末には、日本史をより深く理解するための100冊も紹介されています。

本書は日本史の流れを理解した上で読むと、日本史をより面白く感じることができます。

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2021年04月07日

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日本史の論点をその時代のスペシャリストが解説していく著作。

歴史学入門編といったところか。

大学1年生の時に出会いたかった…

そうすれば、もう少し簡単にいろんなことを知れたのに…と思ったが…
苦労したからいろんなものを覚えたのかと思うことにした。

これは良著であると思う。

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2021年03月06日

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5人の識者が、日本の歴史を古くから古代、中世、近世、近代、現代と分けて解説している内容だが、日本史というのは奥が深く、研究によって歴史認識が大きく異なってきているということを理解しました。
特に現代論は身近な時代ということもあり、ここは史実に忠実な分、吉田茂や田中角栄の存在、象徴天皇制のあり方などが非常に興味深かったです!

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2019年02月02日

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中公新書2500点を記念して出版された一冊。古代、中世から現代まで、5人の専門家が最新の学説を踏まえ論述されています。
いつの間にか鎌倉幕府は1192年ではなく、「戦国大名」は「地域勢力」と呼ばれるなど、知識のアップデートの大切さを再認識しました。
江戸時代に関する指摘は、特に示唆に富みます。

来の「江戸時代=封建制=農民は搾取される存在」は、マルクス・唯物史観。戦後の農地解放を進めるうえで、農村=封建制というフィクションを作る必要があった。江戸をはじめとする都市研究が進んだ現在では、農民の次男三男は都市にでて町民になるし、町民で豊かなものは侍株を買って侍になるし、逆に侍が嫌で俳諧師や医師、絵師になるものがいるなど、「家」制度自体は堅固だけれど、その中でも個人はかなりの部分、地域・身分をこえて動ける、非常にフレキシブルな社会だったことが明らかになっている。

「鎖国=閉鎖的」というのも事実と異なる。従来から、長崎(オランダ・中国)、対馬(朝鮮)、薩摩(琉球)、松前(アイヌ)と4つの交易窓口をもっていた。日米修好通商条約以降、窓口を8つ(+横浜、神戸、新潟、函館)に増やした。ゼロ→100ではなく、4→8という連続性をもった政策変更だった点が見逃されている。

これまで、江戸と明治は断絶の側面が強調されてきた。幕府を倒した明治政府が自らの正当性、革新性を強調するため、必要以上に江戸時代をネガティブに捉え(そして宣伝し)たという側面に留意しなければならない。実際、議会の二院制については幕臣の西周も構想していたし、先進的な幕府官僚たちは列強に立ち向かうため近代軍制の整備を進めていた。明治は江戸の克服ではなく、江戸の完成形とみたほうが見通しが立ちやすい。

中国では王朝交替のたびに、前王朝の歴史が書かれます。その際、倒した側は自らの正当性を主張するため、旧王朝の初期は善く記述し、末期に進むにしたがって、これこれの悪い行いがあって民心が離れた(ので、倒されても当然だった)と書くのだそうです。彼の国の権力闘争は筆舌に尽くしがたいからなあと、のんびり構えていたのですが、知らず知らず、その手に乗ってしまっていたようです。実証的な歴史研究の大切さがわかる著作だと思います。

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2018年12月12日

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本書は、古代(倉本一宏・国際日本文化研究センター教授)、中世(今谷明・帝京大学特任教授)、近世(大石学・東京学芸大学教授)、近代(清水唯一朗・慶応義塾大学教授)、現代(宮城大蔵・上智大学教授)のそれぞれについて、学会で注目されている最新テーマから歴史ファンが関心をもつ謎まで、29の論点について、それぞれの時代を研究する気鋭の研究者が解説している。
取り上げられているのは、どれも日本史を考える上で興味深い論点ばかりで、日本史好きにはたまらない一冊である。これを読めば、日本史を古代から現代まで、一通り振り返りつつ、最新の学説についても理解を深められる。
一方、こういうコンセプトの本の場合、自説は控え目にして、従来の説を踏まえた上で、最新の学説をバランスよく紹介してほしいところだが、各章を担当する研究者によって、そのあたりがあまり統一されていないのは少し残念だった。中世や近代は、期待どおりの記述であったが、古代や近世は担当者の自説にかなり偏っているように感じた。ただ、紹介されている自説自体は、新規性のある視点が多く、なかなか興味深かいものではあったが。冒頭の「邪馬台国はどこにあったのか」で、十分な論証もなく、邪馬台国は九州にあり、近畿の倭政権と並列していたと断定調で書かれているのは、流石にいかがなものかと思った。

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2018年12月07日

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日本の古代から現代までを倉本一宏氏(古代)、今谷明氏(中世)、大石学氏(近世)、清水唯一朗氏(近代)、宮城大蔵氏(現代)の5人の著者が分担して執筆した日本史論。新発見が相次ぎ、歴史の定説が覆る事がしばしば起きていますが、概論を知るには丁度いい一冊です。淡々と新たな発見と学説を紹介しているわけではなく著者の主張もだいぶ含まれているので、書かれていることが主流なのか亜流なのか判別が難しいところですが、少しでも興味を持った事柄を調べていく為の取っ掛かりにするには、本の紹介もあり最適かと思いました。

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2018年12月06日

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古代、中世、近世、近代、現代と日本史を5つに分け、各時代ごとに第一線の学者が執筆。

各時代5~7の論点で「邪馬台国はどこにあったのか」「元寇勝利の理由は神風なのか」「明治維新は江戸の否定か、江戸の達成か」「戦争は日本に何をもたらしたか」「戦後日本はなぜ高度成長できたのか」などツボを得た興味を引く題目だ。一項目6~10ページ位で最新研究も紹介しつつ自説を述べている。短いのでとても読みやすい。関心のある論点、あるいは時代のみ読んでもいい。

近世は歴史ドラマの時代考証などで名前がでる大石学氏。

「大名や旗本は封建領主か、それとも官僚か」では、大名は江戸生まれ江戸育ちで、国元は国家老がとりしきり、在地性のない大名が増えたことで明治維新になり土地と人民を何の抵抗もせず返上した。また身分としての「家」はしっかり固定されていたが、「家」の中の個人は、比較的自由だった。農家の次男三男は江戸などの都市に出て町人になる、また町人はお金で侍株を買い侍になる、農家の子が武士の家に養子に入る、侍がいやで俳諧師や画家になる、などの例もあったなど興味深かった。

「明治維新は江戸の否定か、江戸の達成か」では、江戸の達成であるという。明治維新は、勝ち組負け組と簡単に二分できない、幅と深さがあり、幕府側の者も明治政府に登用され、それは250年続いた幕藩体制の平和がもたらした列島の均質化がなされた結果であり、そういう意味で江戸時代は旧体制として切り捨てられるものではないという。 同じことは「近代」の部の「明治維新は革命だったのか」でも述べられていて明治維新はきわめて大規模な「革新」であるとし、それは江戸の蓄積が生みだしたと述べられている。

2018.9.18購入 本屋でピックアップされていた。

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2018年10月04日

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日本史の中で、識者によって意見が分かれている点などを、古代から現代までに分類し、それぞれの専門家が章ごとに執筆してい

ます。確かに面白い論点ばかりで興味深く読ませてもらいました。
特に近世以降は、現代につながる日本の特性が徐々に表れてきて、歴史の連続性・継続性を再認識しました。

<目次>
第1章 古代(邪馬台国はどこにあったのか
大王はどこまでたどれるか ほか)
第2章 中世(中世はいつ始まったか
鎌倉幕府はどのように成立したか ほか)
第3章 近世(大名や旗本は封建領主か、それとも官僚か
江戸時代の首都は京都か、江戸か ほか)
第4章 近代(明治維新は革命だったのか
なぜ官僚主導の近代国家が生まれたのか ほか)
第5章 現代(いつまでが「戦後」なのか
吉田路線は日本に何を残したか ほか)
日本史をつかむための百冊

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2018年09月29日

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古代から現代まで、それぞれの時代の専門家によって、その時代の論点を上げて書かれています。論点に絞って歴史を学び直すことで、よりその時代を知ることができると思います。著者の重要と思われる点について書かれているのであって、いわゆる「日本史の謎」というものについて書かれたものではありません。世間や自分で思っていた歴史が、それを学んだときから時間がたって、実は違う発見があり、今はまた違う事実になっているということを知ることは重要だと思います。思い込みというものについて客観的にみる訓練にもなるのではないかと。
長い広大な歴史を1冊にて論じるという無茶なことをするなあと、期待せずに読み始めましたが、ピンポイントに絞ることでその問題が薄まり、面白く読ませていただくことができました。歴史は定期的に棚卸をして学び直すことが必要だと考えさせられました。

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2018年09月28日

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日本史の各論点についてわかりやすく
本格的に述べられていて、面白く読めました。
なんとなく正統的な知識・論述が読めたような
気がします。

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2018年09月23日

Posted by ブクログ

答えが見つかるわけではないけれど、興味を持つのにとても良い企画だと思う。読み切るのに時間がかかったけれど、歴史にあまり興味を持てないと思っていた自分にとっては新しい感想を持たせるような一冊だった。
180915

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2018年09月15日

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ネタバレ

<目次>
第1章  古代  倉本一宏
第2章  中世  今谷明
第3章  近世  大石学
第4章  近代  清水唯一朗
第5章  現代  宮城大蔵

<内容>
現代の日本史学会の「論点」となっていることをまとめたもの。勿論、論者の立場から書かれているバイアスを差し引いて考えなければならないが…。
代史はちょっと難しかったが(特に経済史部門)、おおむね歴史を学ぶものならば、理解できる内容ではなかったか?

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2018年09月07日

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各時代の専門家が興味深い論点をいくつか取り上げ、それに基づいて学説を取上げていく方式。
通史ではなくテーマがはっきりしていたので興味深く読めた。
近世〜現代を読んだが、江戸時代の時点から今の日本に脈々と受け継がれているものがあるとわかり面白かった。

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2025年08月29日

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日本史の現在の主流の考え方などがよくわかった。
特にあまり理解できていなかった現代部分はよくわかった。

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2020年02月05日

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5人の著者がそれぞれ古代、中世、近世、近代、現代を執筆。古代担当は倉本一宏氏。
邪馬台国=八女市説など。

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2020年01月07日

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日本の歴史を、①古代(摂関政治終焉まで)、②中世(室町幕府滅亡まで)、③近世(大政奉還まで)、④近代(終戦まで)、⑤現代の5つに分け、5人の執筆陣が、それぞれ担当した区分で論点を挙げて論述を進める。執筆者により専門性が高過ぎる部分もあるが、読者の関心の集まりそうなテーマで考えをまとめている。直近の皇位継承問題まで取り扱い、馴染みある内容となっているが、議論を偏向させず、様々な考えを紹介しながら、含みを持たせた結論で締めくくっている。通して読むより、関心あるテーマをつまみ読みした方が、読後感がいいかな、と感じさせられる。

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2019年07月27日

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良書。
今まで学校で教わった事、テレビ等で見聞きしたことは正しくない事が多いと分かった。
江戸時代、藩主は、江戸育ちが多く、領地に行きたがらない人が多かったとは、以外。

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2019年03月31日

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自分が学んでいたときよりも,研究が進み,その当時の見解とは大きく変わったものがあることに,まずは驚きました。

現代史は,自分が生きてきた時代と重なる部分もありますが,天皇陛下が象徴天皇制のあるべき姿を常に模索してこられたことを改めて認識させていただきました。

平成が終わろうとしている今,ざっとこれまでの歴史をふりかえるきっかけを与えてくれる本です。

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2019年03月10日

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論点というからには議論の広がりとか趨勢に触れてほしいところだが、冒頭の邪馬台国からして持論を振りかざすばかりで客観性に欠ける記述の多さが気になる。

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2019年02月27日

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「邪馬台国はどこにあったのか」から、「象徴天皇はなぜ続いているのか」といった日本史で論点となっているテーマを、「古代」「中世」「近世」「近代」「現代」の5つの時代区分に分けて、5人の執筆者が書いている。

歴史の研究は常に進んでいて、こういう論点が史料の発見等をきっかけに、決着がついたり、これまで定説とされていたことが塗り替えられたりする。

日本の通史を270頁ほどに圧縮してるのであり、「今こんなテーマがありますよー」的なダイジェスト本と言える。巻末にずらり、執筆陣が紹介している「日本史をつかむための百冊」がある。これを眺めているだけで、興味をそそられるものがある。

「中世はいつ始まったか」というテーマは、西洋史の区分が取り込まれたとか、誰かが初めて江戸時代からを「近世」と呼んだのが始まりだとか、封建制のある時代の前半が「中世」、後半が「近世」だとか、封建制があったのかなかったのかとか、そもそも封建制ってなんぞやとか、歴史の究明というのは楽しいようで、実は面倒なものだなとも感じる。

気楽に趣味として読んでる分はよいが研究者は大変だ。

この本では、個人的には「近世」と「現代」が面白かった。江戸時代(明治維新の前に)に、ほぼ現代の仕組みの基礎が作り上げられているという展開が面白かった。大名や旗本をサラリーマンと見なしたり、官僚化していくプロセスに触れられてたり、江戸の改革を「大きな政府」「小さな政府」の志向の繰り返しと述べられてたり。「近世」を執筆している大石学氏の本は別に読んでみたいと思った。

「現代」は生きてきた時代の再現という意味で興味深く読んだ。確かに「象徴天皇」って抽象的だ。

1000年後、2000年後、数万年後の「近代」とか「現代」って、どういう区分になってるのだろうか?

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2019年01月03日

Posted by ブクログ

近年の研究成果が過去と大きく異なることが多いのは興味深かったが、やはり、ページ数の制限でざっとした記述しかできず、物足りない。

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2018年11月13日

Posted by ブクログ

一般的な味方とは違った切り口で論じている部分もあり、なかなか面白く読めました。特に古代は元々知識不足なところもあって、逆に面白かった。
幕末維新もまだまだ色々な考え方というか、見方があるなと、歴史は面白いですね。

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

古代、中世、近世、近代、現代に分けて、色々な論点について書かれてました。
日本史の研究は日々蓄積され塗り替えられているというのが、新鮮でした。

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2018年10月15日

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