あらすじ
またひとり、幕臣が斬られた。これで三人目、いずれも右手首を落とされていたという。大奥改修の入札に絡んだ殺しと睨む同心の八尾半四郎は材木問屋の用心棒を疑うが、その名を耳にした浅間三左衛門は凍りついた。弓削冬馬――かつてやむなく手に掛けた朋友の弟だったのだ。初めての我が子の誕生を前に、己を仇と狙う冬馬と対峙する覚悟を決めた三左衛門。もつれた過去の糸をほどくことはできるのか。落涙必至の傑作新装版、第七弾!
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侍というのは….….
侍というのは、つくづく潰しの効かない職業だなぁ。侍を
捨てたつもりになっていても、過去からの亡霊が、追いかけてくる。兄を殺された弟の仇討ちを、桜が邪魔をする。仇討ちなどやめて、好きな女と生きなおせと。良いなぁ。皆、幸せに、なれば良い。