あらすじ
日本橋魚河岸と背中合わせの、履物屋と傘屋がひしめく照降町。九尺二間の貧乏長屋に仲人稼業のおまつ、連れ子のおすずと肩寄せ合って暮らす浅間三左衛門は一見冴えない痩せ浪人だが、元は上州七日市藩士、しかも富田流小太刀の遣い手だ。己も素寒貧なのに困った者を放っておけず、今日もおまつに尻を叩かれ、筋を通して一肌脱ぐ。江戸の四季を巧みに織り交ぜ、人の情けと男女の機微をたっぷり描く名手・坂岡真の代表シリーズ、堂々の新装版第一弾!
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こんな主人公も、良いじゃないか
ちょっと粋な表紙が気に入り、購入。しゅっとした、格好良い主人公が、活躍する話かと思ったら、のっけから、くしゃみと共に登場したのは、四十路手前で、痩せた身体に、継ぎはぎの袷を羽織った男⁉️三十路の出戻り瘤付きの女に食わせて貰っていて、近所のかみさん連中から、草臥れた間夫と陰口を叩かれている。趣味の投句を捻りながら、鼻毛を抜いて、ぶびっと放屁する。あ~~理想の主人公像が、がらがらと崩れていく….….
けれども、正義感が有って、強い‼️こんな主人公も、悪くない。結構、イケるじゃないか!これは、読後の感想(笑)まだまだ続くようだし、楽しみは、続く。