あらすじ
「いま、この瞬間、ここに在るとき」
愛、喜び、平和、すべてはあなたのもの。
お金や地位や名誉などいわゆる物質的な勝利の追求にすぐ疲れてしまうあなた。
何かに行きづまって、つらい、くるしい、かなしいと感じているあなたこそ、「さとり」の一歩手前にいる人なのです…。
世界中で注目される万人のためのさとり方Q&A、待望の電子書籍化!
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思考は自分ではない
Youtubeの要約チャンネルで何気なく見て衝撃を受けた書籍。右脳さん左脳さんの元ネタはこの本か?後半ちょっとスピリチュアル過ぎる部分もあるがこの本は素晴らしい。
Posted by ブクログ
過去と未来への思考を絶ち、「今」に意識を向けること。
人生には「今」しかない。過去も未来も想像の中にしか存在しない。
「今」をあるがままに受け入れることで、心の平安に至る。
ごく大雑把に言えばそれが【さとり】だ。
「今」私を取り巻く状況自体は、よく観察すると何の問題もない。
問題があると感じられるのは、過去や未来に思考を巡らせて
難点を引っ張り出しているからに過ぎない。
さとることによって、心の平安、内から湧き上がる喜び、
判断の明晰さ、身体が軽いかつエネルギーに満ちた感覚、などが得られる。
生きることの素晴らしさが日々実感できるのである。
そして、そのように生きていると、不思議と自分を取り巻くあらゆる
状況が好ましいものになっていく。
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『ニュー・アース』に続いて読んだ本だが、主張は共通している。
それは、「今に在れ」ということ。
これまで、やりたいことも見つからず、自分を信頼しきれず
長いことやってきた私に足りないものは、それだと思った。
「今」に全力を注げないから、何に取り組んでも中々楽しみを見出せない。
楽しいから全力を注ぐのではない。順序が逆。
また、自分を常に過去の行動・思考パターンから評価している。
自分が生きているのはあくまで「今」。
自分を過去に照らし合わせて評価する必要はない。
そう評価したくなるのは、どんな評価であれ
それにアイデンティティを見出しており、そしてそのアイデンティティを
手放したくないから。
なぜ「今に在る」ことができていなかったのか。
それは、不平不満を述べる自分と、「本来の自分」を同一化しており、
そのアイデンティティが最も心地よいと錯覚していたからではないか。
また、それを手放すことが怖かったのだろう。
多分それは、他人から受ける評価が変わることに対する恐れでもあるだろう。
長々と述べてきたが、実際は「本来の自分」でいることの
喜びを味わえる瞬間が増えてきている。もっと持続させたい。
筆者が言うように、どんな生物やものにも「大いなる存在」が宿っているから、
「すべては一つである」ということがもっと強く実感できるようになればと思う。
Posted by ブクログ
問いに対して答えるといった形式で語られるので、理解しやすい。 噛み砕いた言葉で丁寧に繰り返し教えてくれます。
『自分が「心理的時間」にとらわれているかどうかを知る、簡単なテストがあります。
「わたしがしていることに、喜び、安らぎ、楽しさはあるだろうか?」
もし答えが「ノー」なら、人生を重荷か苦闘とまなしているために、「いま」を時間でおおいかくしてしまっているサインです。』
『あなたは、ストレスを感じていますか?未来へ向かうのに忙しすぎて、「いま」の価値は、ゴールに到着するまでの手段になっていませんか?』
若かりし頃の自分だなぁと想いながら読みました。 大切なのは、過去でも未来でもなく、「いま」なんです。
パートナーとの関係についての考察もあり、興味深く、学びになりました。
『人間関係は、わたしたちを幸福にするのではなく、わたしたちを「目覚めさせる」ためにあるのだと知っていれば、さとりをひらくチャンスにできます。』
『幸福は「ポジティブ」と称される状況に依存しています。心の平安は、なにものにも左右されません。』
この言葉に、深く感動し納得しました。
もう一つ、大変納得したのが、
『たいていの人は、自分独自のドラマを愛しているものです。・・・このような場合は、エゴがその人の人生の舵取りをしています。』
『すべてを「あるがまま」に受け入れれば、人生の「ドラマ」は終わる』
『出来事やものは、人生ではありません。あくまでも「人生の状況」にすぎないのです。』
大きく納得し、心が落ち着いて行きます。
人生の状況(出来事やもの)をコントロールしようとせずに、穏やかに眺めていられそうな気がします。
Posted by ブクログ
世界的カウンセラーのエックハルト・トールの本。
最近の自分の考えのベースにある「今に生きる」をさらに深堀りした本。
※過去をよりどこりにして未来を目標設定の道具にしてしまうと執着心を抱くようになる。
※時間と思考は一心同体。過去も未来も幻に過ぎない。
※どんな事であろうと「状況」を「問題」に変えて自分に痛みを与えない。
※ストレスは「ここ」にいたいのに「そこ」にいたいと思う事や現在にいるのに未来にいたいと思う事である。
※さとりは体をとおしてひらくもの
→人間は体のレベルでは動物に近い。それを受け入れられないと「思考」に支配される
→体不在の信仰は危険
※許す事は「人生に抵抗しない事」「あるがままに受け入れ、受け止めて生きる事」
※人の話を聞く時は「身体全体」で聞く事。
※人間は完全にひとつになれない。恋愛は一時的に満たしているように思えるだけ
→酒、麻薬、恋愛、セックスは依存性が強い。
※ペインボディをアイデンティティにする事は過去をアイデンティティにする事を意味する。
※ポジティブシンキングの弊害→ポジティブかネガティブなのかわかるのか。全体像がわかっているのか。挫折・喪失・病気・苦痛が「偉大な教師」「深遠なレッスン」である事はあり得る。
※「手放す&受け入れる」のは内面のみで良い。受け入れるのは「今この瞬間」で良い。
今にレッテル貼りをしない。
※「意識的に生きる」事によって選択肢が増える。