あらすじ
光り輝く、夜のあたしを見てくれ!
女たちの孤独な闘いを描いた最高傑作。
名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。
「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」
悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。
ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。
圧倒的な筆致で現代女性の生を描き切った、桐野文学の金字塔。
解説・斎藤美奈子
※この電子書籍は2003年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
実際の事件を題材にした小説とのことで、色眼鏡で読んでしまうのでは.....と自分で自分が心配だったのだが、全くそんなこと気にも止まらないほどおもしろい。
性を売るユリコ、そのユリコを軽蔑しているようで気にし続ける姉、なぜか売春を得意げに語る和恵、そして優等生のミツル。4人の女達のそれぞれの終着点はどこなのか。
Posted by ブクログ
おもろい!!!!
これは湊かなえ好きにはたまらんドロドロさ( ̄∇ ̄)
こーいうのを見てると、男の方が人間関係はやりやすそうって思う笑
ユリコ以外の全員に共通する感情が、周囲に勝ちたい、負けたくないということ。
無駄なプライドは身を滅ぼすことが改めて分かる(ᐡ⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̫ o̴̶̷̥᷅⸝⸝ᐡ)
Posted by ブクログ
妹のユリコと高校の友達の和恵が娼婦になり殺されるという結末から始まる。
『わたし』の一人語りで、Q女子高の時代から始まる。
とにかく怪物級の美しさを持つユリコへの数々のいじわる、和恵が壊れるよう間違ったアドバイスをして様子を見て笑う、『わたし』の腹黒さ、嫌らしさ。
女子校の内部生、外部生との越えられない壁、努力でもどうにもならない部分を明確にあぶり出している。
『わたし』、和恵が1961年生まれユリコが1962年生まれなので、時代的に古いが今も昔も大差ないのだと思う。
下巻に続く…