【感想・ネタバレ】それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~のレビュー

あらすじ

中堅飲料メーカーに勤める亜季は、自社の特許や商標を権利化する知的財産部に異動になった。知財ド素人の亜季は上司の北脇にしごかれながらも、親友の服飾ブランドの商標乗っ取り事件やパロディ商品の訴訟騒ぎなどの案件を、悪戦苦闘しながら乗り越えていく。そんな時、社運をかけて開発していた新製品のお茶の技術が、ライバル会社から特許の侵害を通告されて!?

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Posted by ブクログ

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いやぁ、好き。亜季のポジティブでめげないところ、大好き。北脇さんもいい味出してる。
続編が出たらいいのになぁ。

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2022年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もう主人公と北脇さんのやりとりが面白くて可愛くてずっと見ていたかったです。続いてほしかった。。北脇さんの主人公の行動に対する「あーもーこの子はほんともう」みたいなシーンに、にやにやが止まりません。
会社の財産を守る仕事はとにかくコツコツな部分が多く、膨大な文章を読み解く力も求められますね。頭が下がります。

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2022年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特許について楽しみながら知れて、面白かった。
多くの人はあまり気にかけない知財に対して一生懸命に取り組んで、いつも前向きな姿が良かった。

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

見た目はできそうな女の子。その主人公が知財の仕事をし成長していくところが良い!?
一生懸命頑張っている主人公を見ていると元気が出ます。

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知的財産権についての話をしているときに、この本について知っていますか?と聞かれたことをきっかけに購入する。

物語は月夜野ドリンクという会社で知財部(知的財産を管理する部署)に配属された藤崎亜季と、出向で赴いた北脇雅美(亜季の上司・弁理士)の会社の権利を守るお話である。

5つの話で構成される。
ふてぶてリリイの商標がパクられそうになる
②新商品のカメレオンティの特許申請について
③緑のお茶屋さんと緑のオチアイさん パロディについて
④新商品カメレオンティが発売できなくなり窮地に追いやられる
⑤諦めない亜季の話

知財部の話であるので、知的財産を管理する部署の仕事を読み解くことができた。また、亜季が章を重ねるごとに成長していく姿が垣間見えた。

④のハナモの勘違いで、SNSが炎上し鎮火しに行く亜季の姿が過去の自身と重なり感情移入してしまった。会社も自分も悪くないのに、世間からたたかれる理不尽な状況である。しかし、どの企業でも会社を守るために、誰かの努力を守るために、自身の感情を切り離して奮闘しているのだと思う。そんな亜季がクールだと思った。

⑤では、カメレオンティが他者に特許申請について先を越され会社は絶望していたが、亜季は最後まで諦めずいた。亜季が奮闘する章であり読んでいて、心から応援した自分がいた。最終的に北脇も会社に戻ってきて良かった。

テレビ放映もしているのだとか。第2巻も今年発売されたらしいので、時間があれば読んでみようと思った。

▼以下 学び▼

●特許申請するにも
→同じ特許はないか「侵害予防調査」をする。(ここで見落としがあると、他者から特許権侵害で訴えられる可能性がある。地雷探査のような仕事)
→特許明細書(何万字にもおよぶ)を作成する。また、作成しても全てがOKになるわけでなく、審査官の厳しい審査を受けたものだけが権利を有するということ。

●特許は陣取り合戦ということ。また、すべてを特許申請するのではなく、営業秘密にすることで、他者に製法を使わせない(特許申請をあえてしない=コカ・コーラがそうらしい)作戦もとるらしい。先を越される可能性もあるため諸刃の剣らしいが

●特許は同質なものでも、成分分布が微妙に異なり、先行文献に記載のない異質効果であれば、申請が可能だということ。

●パロディであっても訴訟は起きる
→「白い恋人」と「面白い恋人」 実際に訴訟まで発展する。(2013年 和解)
→今回だと「緑のお茶屋さん」VS「緑のオチアイさん」最終的に北脇がかけで、落合製菓に訴訟をする話をするが、OEM(他者商品を開発・共同開発)としてやることとなる。
→パロディとかを訴えるのは、会社にメリットがあるがどうかを判断したうえで訴訟へもっていく。感情的なことは全く不要

●ハナモのイラスト使用について
→請負契約書に著作権についても細かい規定は設けている。今回は契約書を読めないハナモが悪いが、、割とこの類のニュースがあるので、インフルエンサーとかの発言は恐ろしいと感じる。

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2023年05月14日

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