【感想・ネタバレ】死んだら飛べるのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月20日

スティーブン・キング編の飛行機を題材にした恐怖小説アンソロジー。
当たり外れが大きいように感じたけど、訳文の読みにくさのせいかもしれない。
中村融訳の作品は読んでて意味がとれないような箇所が結構多くて難儀したので、正直途中から雰囲気で読んだ。

以下個別感想

「貨物」★★★
カルト宗教により毒殺さ...続きを読むれた大量の子どもの死体を運ぶ貨物機の話。怖いというより物悲しい話。あまり面白くはないけど、最後の「あの子たちを外で遊ばせてやったんですか?」って台詞は良かった。

「大空の恐怖」★
コナン・ドイルの恐怖小説。まだ飛行機が登場して間もない頃の作品で、流石に時代を感じてピンとこない描写が多い。ダラダラしている。

「高度二万フィートの悪夢」★★
旅客機の翼にグレムリンを発見した男性が、何とか他の人に伝えようとするも信じてもらえず孤立していく。あらすじ通りの話で、想像通りに終わる。いまいち印象に残らない。

「飛行機械」★
航空産業を皮肉ったショートショートなんだけど、小説としての面白さも皮肉としての面白さもあまり感じず。

「ルシファー!」★★★
時間を戻せる指輪を拾った邪悪な男の顛末。オチよりも指輪の力で、殺人や暴行をしては無かったことにする主人公の邪悪さが怖い。

「第五のカテゴリー」★★
米政府の法律顧問として、拷問を正当化するための覚書を作成した法学者が航空機内で異常な事態に遭遇する。
一番楽しみにしてたけど、とにかく読みにくくて苦労した。

「二分四十五秒」★
シンプルな話のはずなんだけど、これも読みにくい。あんまり印象にない。

「仮面の悪魔」★★★★
呪いの仮面による機上の惨劇。シンプルでおどろおどろしいホラーらしいホラー。

「誘拐作戦」★★★
未来人による飛行機事故で死ぬ予定の乗客らを対象にした誘拐作戦。SFらしいSFで普通に楽しい。オチが嫌な感じなのも好み。

「解放」★★★★★
飛行中に核戦争が勃発した旅客機の混乱の様子を描いた群像劇。本アンソロで一番好き。段々状況の最悪さが判明していく様子はスリリング。誰かにとっては悪質なレイシストの男性が他の誰かにとっては人生の救世主だったり、そういう多面性を描いていたのもよかった。

ここまで書いて疲れちゃった。気が向いたら残りを書くかも。

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