あらすじ
いまや一大産業となった人材業界。ですが、かつて高度成長期には終身雇用と年功序列が一気に広がったことで、「新卒で入社したら定年まで勤め上げるのが当たり前。途中でケツを割って逃げ出すのは負け犬だ」という価値観が一般化し、転職=中途採用の市場そのものをうしろめたいものにしていた側面もありました。当初はびくともしなかったその差別的な空気は、時代を追うごとに変化し、転職は当たり前どころか、適正なキャリア構築のための不可欠な手段となりました。今では、転職を考える方々から、「転職時に手段が多すぎ、情報が多すぎて選べない」「複数の転職エージェントに相談したが、アドバイス内容が人によって違いすぎてどの意見を信用すればいいのか」といった声が年々増加するような状況になっています。また、転職サイトや人材紹介会社などで働く方からは、「転職サイトは、クローリングにとってかわられるのか?」「人材紹介ビジネスは、AI によって崩壊するのか?」「RPO はどこまで進化するのか?」といった、中途採用ビジネスの環境激変による将来不安の声が聞かれるようになっています。本書では、2020年時点で日本の最先端を走っている、HR系、特にリクルーティング系のサービスにもスポットを当て、これからの人材業界の変化の予測にも挑戦しています。「人材業界は今後どうなるのか? どうなるべきなのか?」を俯瞰して考察している、貴重な一冊です。採用担当者、転職サイトや人材紹介会社で働く方、人材業界で働きたい方はもちろん、経営者や、産業の変化の一つとして客観的にこの業界に興味を持つ方々に読んでほしい一冊です。
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Posted by ブクログ
これから人材業界に務める人や、人材業界について知識がないのでこれから学びたい人におすすめの一冊。
リクルーティングビジネスの始まりや、
ここまでの年表について、
現在のリクルーティングビジネスの種類について網羅した本。
この一冊を読むことで大まかに、
人材業界の流れと、現在のビジネスモデルが理解できる。
これまでは
求人広告・人材紹介・求人データベースなどが主となってきたが、
1995年のネットの普及により、
ソーシャルリクルーティングサービス・アグリゲーション型求人検索などが出てきている。
この2つが今までと圧倒的に違うところとしては、
『単価が安い』というところ。
この20年、価格競争をしてこなかったこの業界が、
ネットの普及により大きく変わり始めている。
これから生き残るには、価格競争の中で価値提供を発揮していくか、
人材のマッチングなどの専門性・希少性などの、
クオリティの向上をしていくか、
このどちらかしか生き残ることはできない。
Posted by ブクログ
人材会社にいれば現在地については基本的に既知だったが、人材業界の始まりや変遷まで知ることができて面白かった。(江戸時代まで親族間での紹介で仕事に就くことが普通だったが親類のいない者は人材会社的立場の口入屋を使って職を探すしかなかった、初めての新卒採用は三菱商事が行った、等)
低価格化の戦国時代を迎える人材業界で生き残るために企業が作り出すべき価値や採用担当がすべきことについて再認識できたこともよかった。
Posted by ブクログ
求人媒体or人材紹介の時代が長く続いたが、転換期にある。
“人” を扱うという特性上、“安い”を売りにしているビジネスが多くなかった。
そんな中、SNSなども流行ってきて、
PRが拡散していくようなサービス(Wantedly)、気軽に人同士が繋がる(LinkediN)
評判を事前にサーチする(Openwork)などに代表されるソーシャルリクルーティングが新潮流として出てきた。
特にWantedlyは面白い。
あくまで採用PRという位置付けで、転職潜在層にもリーチができる、定額&低価格帯のサービス。
成果報酬でもないし求人毎請求するわけでもないのでWantedlyで採用できるほど低コストになる。
働きがい、カルチャーを軸に採用ができる。
indeedはゲームクラッシャー。
ハイレイヤーの採用、新しいサービス作れるか。