あらすじ
ウィリアムとの楽しい新婚旅行を終えたリリアーナ。
ところがある日、騎士団から帰ってきたウィリアムの様子がおかしい。
部屋に閉じこもり、目を合わせてくれず、踏み込まれないよう一線を引かれて――
まるで記憶喪失前に戻ったみたい?
どうしたらいいか戸惑うリリアーナ。
一方、ウィリアムは英雄となった過去の遺恨に苦しめられており……!?
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せつない
とてもとても切なくて苦しいお話でした。
戦争の傷、哀しさ、辛さがとても伝わってきました。
少し前まで、戦争は過去のものと捉えていましたが、現在進行中のそれにも思いを馳せ、改めてしあわせを願わずにはいられません。
ラストで号泣しました
ウィリアムの過去に触れる内容で、だいぶほっこりシーンが増えているシリーズの中でも相当重い一巻だったと思います。
戦争ってやだねぇ、としみじみ思い、首相がこれを読めばいいのにと思いました。
夫から拒絶されるリリアーナの悲しみも戸惑いも共感の荒しだったし、ウィリアムの気持ちも分からんではないけ男ってほんとこういうとこある、とイライラしました。
マリオの働きが大変よかった。思わずグッジョブ!と言ってしまいました。
とても悲しいラストではあったけど、同時に希望にも満ちていて番外編では号泣でした。
次はエルサとリリアーナのほっこりシーンが増えるといいなぁ。
…でもこれ以上書くことあるのか…?と思いつつ、次も楽しみにしています。