あらすじ
数学は試験のためにだけ必要なもの、卒業と同時にさっぱり忘れてしまうものではなかったか。しかし今日数学はあらゆる分野に活用されている。現代社会に活動するすべての日本人に必要な数学の知識を、日常生活の論理に定着させて分りやすく説き、会社経営や商品販売は勿論、家庭生活にも豊富な知恵とアイディアを提供する。
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Posted by ブクログ
8 数の魔術と科学
9 変化の言語ー関数
10 無限の算術ー極限
11 伸縮と回転
12 分析の方法ー微分
13 総合の方法ー積分
14 微視の世界ー微分方程式
Posted by ブクログ
上に続けて、そのクォリティは落ちることがありません。
数学道の王道を行く本です。
レビューされている方の中に、高校数学が詰まっている、とかかれている方がいますが、下巻の「極限」の話し、特にコーシーの収束条件は大学の教養で学ぶレベルです。しかし、ゲームに喩えた、ここの記述が見事。大学に入って、かえってこんがらがった数学ですが、本書に早く出会っていれば、20年前の混乱は避けられたかも。
Posted by ブクログ
下巻では、微分積分に加えてなんと微分方程式までを「入門」として取り上げています。
大胆な試みとは思いますが、多くの社会人の方はご存知のように、いわゆる文系理系の枠を超えて、さまざまな分野で微分積分・微分方程式が大活躍しているという現状がありますので、著者が「入門」としてここまで取り上げるのは妥当であるように思います。
しかも上巻と同じように、それぞれの項目で、その生い立ち、どういう役に立つのか、などなど、分かりやすく書かれており、上巻から続けて読んでくれば、数学が苦手な人でも読めてしまうと思いますし、数学を見る目が変わるはずです。
上巻のレビューにも書きましたが、ぜひ、教育現場でこの本を活用してほしいです。
Posted by ブクログ
数学を概観でき、とても楽しく読むことができた。「大変人間臭い数学入門になったかもしれない」という著者のことばに納得ができた。様々な分野より多くの例が引用されており、とてもわかりやすい。しかも歴史的背景の記述もおろそかにしていない。著者は数学以外にも非常に造詣が深く、感嘆するばかりであった。本書のストーリは非常にスマートであり,読み進んでいくうちに「数学」をいつのまにかイメージできてしまう感じがした。本書は1959年に発行されており、今なお版を重ねているという事実をみても、そのすばらしさを垣間見ることができる。まさに良書である。下巻で参考になった知見は以下のとおり。?合同式は「数の魔術」を「数の科学」へ発展させる大きな萌芽、?関数は「変化と運動の普遍的な言語」、?コーシーの収束条件、?ケプラー:「対数のおかげで天文学者の寿命は2倍になった」、?オイラーの公式:虚数を仲立ちとした指数関数と三角関数が結び付き、?テーラー展開:三角関数を四則演算に分解、?ニュートンとライプニッツ:微分と不定積分が逆の演算であることの発見、?科学:積み重ねのきくところに発展の所以あり
Posted by ブクログ
"入門"と言うにはやや難解じゃないかと思っていたが、触りの部分を優しく解説するのだけが"入門"ではないということを思い知らされた。本書の長所は興味深い導入と結果の論。途中式ももちろん記載してあるが、十全に理解するには解説が足りない。だからこそ気になり、だからこそもっと学びたいと思わされるところが本書の肝。自分が数学のどこがわからないのかを知るための一冊。
Posted by ブクログ
面白かった。
最初に整数論、関数の話。そして極限、微積分へ。
大学レベルの内容もある。この本で理解できたら苦労しないが、数式は飛ばしても、次々雑談が始まって雰囲気を楽しめる。
上巻同様、挿絵が多くて助かる。関数の説明において、金網のついた変てこな形の水槽が持ち出されたのが面白かった。
文中のオイレルは初めて聞いた。オイラーが一般的だろう。古いからか。
Posted by ブクログ
下巻は無限、関数、微分積分など
高度な数学を扱っている。
当方、数式を見ると頭痛がする性質だが、
歴史などの雑学と結びつけて解説する
遠山先生の配慮により何とか読破出来た。
残念ながら、この本を読んだ私の感想は、
「数学すげー!ライプニッツとニュートンすげー!」
というものになってしまう。
数学は面白い。でも分からない。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
数学は試験のためにだけ必要なもの、卒業と同時にさっぱり忘れてしまうものではなかったか。
しかし今日数学はあらゆる分野に活用されている。
現代社会に活動するすべての日本人に必要な数学の知識を、日常生活の論理に定着させて分りやすく説き、会社経営や商品販売は勿論、家庭生活にも豊富な知恵とアイディアを提供する。
[ 目次 ]
8 数の魔術と科学
9 変化の言語-関数
10 無限の算術-極限
11 伸縮と回転
12 分析の方法-微分
13 総合の方法-積分
14 微視の世界-微分方程式
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
生活につながる数学を目指して、さまざまな数学の公式を紹介している。
6という完全な数字やボーリングの10本のピンで三角形が構成されるなどの話が面白かった。
Posted by ブクログ
下巻は合同式やパスカルの数三角形など、なかなか頭の中で理解できなかった(汗)。微分積分は高校でその初歩を学ぶ。しかし、自然対数の底eの性質が理解できなければ、本書の数式は理解できない。上巻と同様に数学初心者には結果の数式への飛躍が分からない。ただ、この微積分が自然科学、特に天文学の進歩に繋がったのだ。これからも数学に関する本は読み続けたい。
Posted by ブクログ
数式ばかりで大変だが、その数式の意味を理解していなくても機械的に適用するだけで答えが導ける公式を考え出した先人の天才に敬服するばかり。初めの方は楽しく読めたが後半はとばしてばかりだった(´・ω・`)