あらすじ
死に至る病とは絶望のことである、と、かつて哲学者キルケゴールは書いた。絶望とは神を信じられないことを意味した。だが今日、死に至る病の正体は、「親の愛さえも信じられない」こと、つまり「愛着障害」に他ならない――。現代に突如現れた、治療困難な数々の心身の障害の背景にある、共通の原因とは。ベストセラー『愛着障害』の著者が、渾身の思いを込めて、今我々が直面する「生存を支える仕組みそのものの危機」を訴える。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
過活動の理由
とにかくなにかをしなければならないという飢餓感から資格をとったり学校に通ったり。
メンタルを壊して離職してなお、焦りを感じて、でもいっぱいいっぱいになって、を繰り返していましたが、その理由がようやくわかりました。
ドーパミンを出すことで、なんとか幸せを感じようとしてたんだなぁって。
この本に出会ったおかげで、過労死せずにすみそうです。出会えて良かった。
解説書であって実践書ではない
私自身が冷たい義務的な養育(実母)で育てられ
さまざまな「生きやすい条件」が揃っているにも関わらず
非常に生きにくく、辛い現実の中にいます。養育すべき子供もおり、子の心を健全に育みたい一心でカウンセリング等受けています。この本はカウンセラーさんから紹介されて買いました。
共感性を育むことで自身の愛着問題を解決できる、とありますが…
ペットを飼う実例もありますが…
わかりやすくオキシトシン不足のストレスホルモン異常、アレルギー体質で、ペットを飼うのはとても難しいです(涙)
仕組みやパターンなどわかりやすく
自分がどのパターンなのかを考えながら読みました。
けれども実践書ではないので
非行少年の改善プログラムも紹介はありますが具体的な方法はありません。
次はその方法を探したいと思います。
とにかく今の自分の課題は
共感性を育むことだと思いました。
Posted by ブクログ
個人主義の風潮が広まりつつあるなかで、特に愛着のことについて論じられていた。
愛着を得られないまま大人になった親たちが子どもと適切に接することができない→子どもも愛着に問題を抱えそれが精神疾患として扱われている
それの解決方法は子どもだけでなく親のケアや関わり方を変えること、子が諦めがつくこと
子どもはどこまでも親の愛情を求めてしまい、身体や精神に異常を来たしてしまう。
親が子に与える影響というものはあまりにも大きい。
人のために、人の世話をするということができなくなってきている人が多くなっている。そういう人が親になると接し方、愛し方がわからない。
親子の絆関係という重要性がよくわかった。
Posted by ブクログ
愛着障害を抱える人にとって、人生とは苦痛が多く喜びは少ない。医療が未発達の時代なら、愛着障害から起こる免疫力の低下により早くに死んでしまった人たちが、現在では発達した医療に支えられて生き延びている。そんな時代であるから、様々な症状に苦しむ人たちや、問題行動が目立つ人たちが増えた。これらを治すには、愛し愛される。世話をすることに喜びを持てる社会にすることだと、そう書かれてるのかなと思った。
共感能力を高めて、「ほどよい距離」で人と関わるのって、凄く難しいなと思う。私は他人との「ほどよい距離」がわからないなと、この本を読んで気づいた。